「Come Rain or Come Shine」〜ジョニー・マーサー徹底解剖13

  • 2018.11.18 Sunday
  • 12:38

 

 

 

 

 

さて、ジョニー・マーサーの名曲解説シリーズ、今回は『Come Rain or Come Shine』を取り上げるよ。

Johnny Mercer(1909 - 1976)

 

 

ジャズのスタンダードとして有名な『降っても晴れても』だね。

 

 

その邦題は、この歌の本質を見誤ってしまうから、僕としてはあまり使ってほしくないんだけど…

 

 

見誤る?

 

『Come Rain or Come Shine』は「人生、悪い時も、良い時も」ってことでしょ?

 

 

やれやれ、ここにもいたか…

 

「雨=嫌なこと」という先入観をもつ典型的な日本人が…

 

 

ハァ!?

 

 

逆なんだけどね…

 

『Come Rain or Come Shine』は「人生、良い時も、悪い時も」なのに…

 

 

なに言ってんだよ。晴れてるほうがいいに決まってるじゃんか。

 

雨なんか降らなくてもいいよ!

 

 

そんなこと言うと、雨の神様に怒られるぞ。

 

雨が降らなかったら、僕ら人類はいったいどうなると思うんだい?

 

この魂の渇きをどう癒せばいいんだ?

 

 

雨なんか降らなくても別に困らないよ!

 

それに「魂の渇き」とか大袈裟すぎ(笑)

 

喉が乾いたらコンビニで水を買えばいいじゃんか!

 

 

 

やれやれ…最近の子供ときたら…

 

それにしても遅いな…

 

もう来てるはずの時間なんだけど…

 

 

遅い?来てるはず?

 

誰が?

 

 

前回『One for My Baby』の終了間際のロスタイムに、ナンボクはレッドカードを受けてしまったでしょ?

 

今回は出場停止だから、代わりに助っ人を呼んでおいたんだ。

 

 

助っ人?誰さ、それ?

 

 

その人物とは…

 

 

あれ?雨?

 

 

どうやら彼が来たようだ。

 

 

どひゃ〜〜〜!ここ室内でしょ〜〜!?

 

なんで〜〜〜!?

 

 

お待たせ。遅くなって申し訳ない。

 

ちょっと野暮用があったもんでね…

 

 

相変わらずですね。

 

どうせまた誰かを殴りにでも行ってたんでしょう。

 

 

へっへっへ…

 

さすが名探偵、何でもお見通しのようで…

 

 

あれ?雨がやんだ…

 

ところでいったい誰なんだよ、あんたは!

 

 

俺の名はアサッテカ。

 

昨日でもなく今日でもなく、もちろん明日でもなく、アサッテカ。

 

よろしく。

 

 

アサッテカ?

 

昨日でも今日でも明日でもなくて明後日か?

 

変な名前(笑)

 

 

ええじゃろう君、彼には口のきき方を気を付けたほうがいいよ…

 

彼、こう見えて、泣く子も黙る武装警察隊のエースだから…

 

逮捕されても知らないよ。

 

 

す、すみません、アサッテカさん!

 

よくよく考えてみれば、なかなか含蓄のある素敵な名前だと思います!

 

 

ありがとう。

 

さて、おかえもん。今日わざわざ俺を呼び出したのには当然理由があるんだよな?

 

 

もちろんですとも。

 

今日は『Come Rain or Come Shine』について語ろうと思っているんですよ。

 

 

Yah!ウェーィ!

 

 

お言葉ですが、「ヤァ」は「Yeah」ですよね…

 

 

わかってねえな、このお子ちゃまは…

 

 

「Yah」ってのは「Yeah」のことじゃないんだよ。

 

実は、世界一怖い人の名前の省略形なんだよね…

 

その人を怒らせると、殴られるどころか、命さえも…

 

いや、町ごと消滅させられてしまう…

 

 

なにそのスーパーサイヤ人みたいに人間離れした破壊力…

 

Yahって何者なんだろう…

 

もしかして、Yahoo?

 

 

イエスと言いたいところだが、そんなもんYahに比べたら足元にも及ばねえよ…

 

 

相変わらずキレッキレですね。

 

 

?????

 

 

まあいい。さっさと本題に入ろうぜ。

 

俺も敬愛するジョニー・マーサーの『Come Rain or Come Shine』を、たっぷり語るとしよう。

 

 

ではさっそく曲を聴いてもらいましょう。

 

歌ってくれるのは、木村コツヴ美保。金子将昭のピアノ伴奏でどうぞ。

 

 

 

やっぱり「人生、よくない時も、よい時も、あなたを愛します…」と歌ってるようにしか聴こえないんですけど…

 

 

そいつはおかしいな…

 

もう一度お前に雨を降らせてやろうか?

 

 

もう十分濡れましたから、またの機会にお願いします…

 

 

この歌を聴く時には「雨=嫌い」という先入観を捨てる必要がある。

 

まあ普段から聖書やゴスペル音楽に親しんだり、欧米の音楽や映画を鑑賞する時に意識していれば、そんな必要はないんだけどね…

 

 

その通り。

 

 

それでは歌詞を見ていきましょうか。

 

I'm gonna love you like nobody's loved you 
Come rain or come shine
High as a mountain and deep as a river 
Come rain or come shine

 

訳すと、こんな感じだね…

 

僕は君を愛してみせる

君をここまで愛した人は誰もいない

雨でも、照りつける日差しでも

恵は山のように高く、試練は大河のように深い

雨でも、照りつける日差しでも

 

 

 

ん?

 

照りつける日差し?試練?

 

 

そうだよ。

 

「shine」とは「辛い時」のことを言ってるんだ。

 

「rain」が「恵のある時」で「shine」が「試練の時」なんだよね。

 

 

ええ〜!?雨がめぐみ!?

 

 

さっき雨に打たれた時、気持ちよかっただろ?

 

すべてが洗い流されて、生まれ変わったような心地がしたよな?

 

 

そんなわけ…

 

 

YESって言え!

 

 

イ、イエス!

 

とってもリフレッシュさせていただきました!

 

 

ルネ・クレマン監督&アラン・ドロン主演作『太陽がいっぱい』も、そうだったでしょ?

 

あの映画でも「shine(照りつける日差し)」は試練を表していたよね?

 

アラン・ドロン演じるトム・リプリーは、小舟で海を漂流させられ、身を隠すすべもなく強い日差しに照りつけられ、脱水症状になって気を失い、肌は火傷を負ったようになってしまう…

 

 

そしてラストシーンでは、ビーチで強い日差しに照らされて軽い日射病みたいになり、海の家のオバサンに大丈夫?って聞かれるんだけど、冷や汗を浮かべながら「最高の気分だ!」と強がりを言う…

 

 

あの映画における「眩しい太陽」とは「怒れる天の父」のことなんだよね…

 

そして直射日光が当たらない場所には「神の目」が常に登場する…

 

いくら欺こうとしても全ては見られてる、という物語だったんだよ…

 

もう忘れちゃったかな?

 

『太陽がいっぱい』解説・決定版!

 

 

ああ、そうだった…

 

 

ちなみに光GENJIの『太陽がいっぱい』は大江千里が作った歌で、この映画とは何の関係もない。

 

 

 

僕はデビューからの三曲『STAR LIGHT』『ガラスの十代』『パラダイス銀河』が好きでしたね。

 

ちょっと淋しい部分というか「陰」があって…

 

イケイケの年頃だけど、大人になる不安も隠せない十代後半って感じが、よく出てたと思うんです…

 

 

俺もそう思う(笑)

 

 

それって前世紀の話でしょ?

 

全然ついていけないんですけど…

 

 

ごめんごめん。

 

アサッテカと話すと、ついあの頃の話で盛り上がってしまう…

 

さて、『Come Rain or Come Shine』に戻ろうか。

 

1番の後半部分だ。

 

I guess when you met me 
It was just one of those things
But don't ever bet me 
'Cause I'm gonna be true if you let me

 

僕と最初に会った時、君は思っただろう

「どうせまたいつものパターンね」って

だけどこれは賭けなんかじゃない

君がそう願うなら、最後に愛は勝つ

 

 

 

やっぱりバブル時代を引きずり過ぎじゃね?

 

 

 

名曲って、なんだ?

 

確かにそうだよな。俺もふとそんなことを思う時がある…

 

 

またまた…、あなたほどの御人が…

 

 

ん?

 

 

では2番に行きましょう。

 

You're gonna love me like nobody's loved me 
Come rain or come shine
Happy together, unhappy together 
And won't it be fine?

 

君は僕を愛するだろう

これまでの誰とも違うレベルの愛で

雨でも、照りつける日差しでも

幸せな時でも、困難な時でも

良くない、これ?これ良くなくない?

よくなくなくなくなくなくない?

 

 

 

いや、確かにそういう歌詞だけどさ…

 

 

 

そして2番の後半部分。

 

Days may be cloudy or sunny
We're in or we're out of the money
But I'm with you always
I'm with you rain or shine

 

たとえ曇り空でも、青天でも

富める時でも、貧しき時でも

僕は常に君と共にいる

雨としても、照りつける日差しとしても

 

 

 

あれ?

 

最後の一行だけ「come」が無いんだ…

 

なんか意味深だね。まるで自分が雨や太陽みたいな言い回しで…

 

 

だって、そうなんだもん。

 

この歌の「I(私)」って「神ヤハウェ」であり「主イエス・キリスト」のことなんだよ。

 

 

ええ〜!?マジで!?

 

 

「rain」は慈愛の象徴でイエスを表している。

 

新約聖書の中でも、イエスの愛の教えや降臨は「雨」に喩えられるからね。

 

一方「shine」は厳しさの象徴で、旧約の神ヤハウェを表しているんだ。

 

民に対して次から次へと試練を与え、間違った行動には死という厳罰をもって対処し、時には大量虐殺や民族浄化も辞さない…

 

本当に厳しい神だ。

 

 

さっきの「Yah」って…まさか…

 

 

傷つけられたら牙を剥け…

 

YAH!

 

 

 

この歌って完璧にゴスペル・ソングなんだよね。

 

 

どっちの話?

 

『Come Rain or Come Shine』?

 

それとも『YAH YAH YAH』のこと?

 

 

もちろん『Come Rain or Come Shine』だよ。

 

そして歌詞全体をよく見ると、面白い構造になっているんだ…

 

 

面白い構造?

 

 

「Come Rain or Come Shine(よい時でも、悪い時でも)」のフレーズのように、他の部分も「よい時」と「よくない時」の並びになっているんだ。

 

こんなふうにね…

 

 

ホントだ。

 

「rain」を「嫌なこと」、「shine」や「sunny」を「好ましいこと」って決めつけてたから、今まで気が付かなかった…

 

 

これでも聴け、ボウズ…

 

バブル時代に大ヒットした2曲のメドレーだ…

 

覚えとけよ、「RAIN」は「YES」なんだ。

 

 

 

あれ?

 

二曲目の『SAY YES』って歌、なんか面白い…

 

2番が「君は確かに僕を愛してる」なんだ…

 

これって『Come Rain or Come Shine』と同じだよね。

 

 

偶然だろ、きっと(笑)

 

 

せっかくだから、次回はこんな特集でもするとしましょうか…

 

題して、

 

「雨を《めぐみ》の意味で使っている日本の《隠れゴスペル》歌謡曲特集」!

 

 

キターーーーー!

 

 

一応言っておくが、それも前世紀のネタだ。

 

 

それでは、また次回にお会いしましょう。

 

金田三(かねたさん)耕助でした。

 

 

 

 

 

 

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