映画『メッセージ』解説3「Youは何しに函館へ?」

  • 2018.07.03 Tuesday
  • 18:12

 

 

 

さて今回は物語最大の秘密に迫っちゃおう。

 

 

 

前回を未読の方は、まずコチラを!

 

『ARRIVAL(メッセージ)』解説2「君の名は…」

 

 

しかし、なんやねん「物語最大の秘密」って?

 

 

勘の鋭い読者はもう気付いてるかもしれないけど、劇中で語られる「未来」って「過去」のことでもあるんだよ。

 

宇宙人の言語「ヘプタポッド語」って「時間の制約が無い」言語だ。だからこの言語で思考すると、直進的な時間の概念が無くなるんだね。

 

だからヘプタポッド語で「未来」に言及している時、実はそれが「過去」のことだったりする場合があるから注意しなければならない…

 

 

「未来」が「過去」ってこと?

 

 

その通り。

 

この映画に隠された最大の秘密は「時間の逆転」にあるんだ。

 

「未来が過去」になり「過去が未来」になっているんだね。

 

 

なぬ!?

 

 

だから映画の中で様々なものが「逆さ」になっているんだよ。

 

「HUMAN」と「LOUISE」が「逆さ」に読まれ…

 

宇宙人の姿かたちがソロモン神殿の柱を「逆さ」にしたもので…

 

ルイーズ・バンクス博士の娘が「HANNAH」と名付けられ…

 

ラストシーンに流れる曲はメロディが前後対称、つまり逆再生しても同じメロディになっていて…

 

映画が終わった後に表示される制作スタジオのロゴが、映画の冒頭とは「逆さ」に表示される…

 

これらは全部「時間の逆転」を伝えるための「ヒント」だったんだ。

 

ちょっと調べただけでもこんなにあるんだから、映画を観たらもっと見つかるだろうね。

 

 

マジかよ。なんてこった…

 

 

だから宇宙人が「3000年後」と言っていたのは「3000年前」のことなんだね。

 

 

3000年前って何があったっけ?

 

 

聖書で言うたら、ちょうどダビデやソロモン王の頃やろ…

 

 

まさにその通り。

 

今から3000年前、つまり紀元前1000年頃には、こんな出来事があったんだよ…

 

 

 

ハンナ(Hannah)が子サムエルを神に捧げる(出家させる)

 

預言者・士師(指導者)となったサムエルが、サウルをイスラエル部族連合国家の初代の王に任命

 

サウルが神の指示に背き、サムエルは羊飼いダビデを次の王に指名

 

サウルの死後、ダビデがイスラエル12支族の統一に成功。エルサレムを王国の首都に定める

 

ダビデが配下の将ウリヤの妻バト・シェバの入浴を覗き見て、その場で手を付けて妊娠させてしまう

 

十戒違反の不倫行為を隠蔽するため、ダビデはウリヤを激戦地へ送り込み、最前線で孤立させ戦死させる

 

未亡人となったバト・シェバは何事も無かったようにダビデと再婚し出産。それに怒った神が、罰として生まれて来た子の命を奪う

 

ダビデとバト・シェバの間にソロモンが誕生。成長したソロモンは後継者争いに勝利し王となる

 

ソロモンはリングを使ってあらゆる生物と会話をし、世界一の知者と称される

 

ソロモンは過去や未来の夢を見るようになり、夢の中で神のメッセージを聞くようになる

 

ソロモンが神の指示で、モーセの石板が収められた「契約の箱」を安置する神殿(ソロモンの第一神殿)と、政務を行う宮殿がセットになった巨大な城塞都市(現在のエルサレム旧市街地・神殿の丘)を建設する

 

 

 

なんか映画といろいろ共通点があるな…

 

まず「Hannah」でしょ…

 

それから宇宙人の船の数も「12」だったよね…

 

 

ウリヤが戦死してバト・シェバが未亡人になる…っちゅうのもそうやろ。

 

中国の将軍の嫁はんが残した言葉や。

 

「戦争で勝者は生まれない。生まれるのは未亡人だけ」とか言うとった。

 

そんでもって子供が死ぬのもそうや。言語学者ルイーズ・バンクス博士の娘も死んでもうた…

 

 

それから「リング」で人間以外の存在と会話したり、すべてを見通す不思議な夢を見たり…

 

そして宇宙人のデザインが、ソロモン神殿の柱そっくりだったり…

 

 

っちゅうことは…

 

謎の宇宙船は「イスラエル12支族」であり「ソロモン神殿」でもあり…

 

ルイーズ・バンクス博士はソロモン王っちゅうことか…?

 

 

その通り。

 

宇宙人と宇宙船には「離散したイスラエルの民」と「破壊されたソロモン神殿」が投影されているんだね。

 

世界各地に現れた「12の宇宙船」とは「離散と破壊の結果」を意味していたんだ。

 

宇宙人はそれを「元に戻す」ことを望んでいる。

 

つまり、ダビデが12支族を統一し、ソロモンが神殿を築いた「3000年前」の姿にね…

 

そのために人類の力が必要だと言っていたんだよ。

 

だから宇宙人は「言語学者ルイーズ・バンクス博士」をキーパーソンに選んだんだ。

 

宇宙人は彼女の名前「LOUISE」を「ESIUOL」と逆さに読んで「ISRAEL」だと思ってしまった。この二つは発音がよく似てるからね。

 

そしてここから「イスラエル」の物語の「逆再生」が始まる。

 

彼女は共通言語ヘプタポッド語の本を出し、人々に覚醒を求める。これは20世紀初頭に「ユダヤ人の共通語」であるヘブライ語が復元されたことの再現だね。

 

そしていずれ「3000年前」の状態が復元されることになるんだ…

 

 

うひゃあ…

 

たしかに「過去」や「未来」の概念が無い言語なんだから、「3000年」なんて決めつけちゃいけなかったんだ…

 

誰だよ、ヘプタポッド語を翻訳したのは…

 

 

言語学者ルイーズ・バンクス博士でしょ?

 

ヘプタポッド語を英語に訳すと、どうしても「時間の前後感覚」が発生するから、ついつい「3000年後」にしちゃったんだろう。

 

ちなみにこの映画の原作のタイトルは『STORY OF YOUR LIFE(あなたの人生の物語)』という。

 

この「YOU(あなた)」とは「イスラエル」のことだったんだね。

 

 

ねえねえ、おかえもん…

 

宇宙船が現れた12の場所とかも、やっぱり意味があるのかなあ…

 

 

 

いい質問だね。

 

実は僕もそれをずっと考えてたところなんだ。

 

 

日本の北海道も選ばれとったな。

 

函館上空に「ばかうけUFO」が浮かんどった…

 

 

 

 

しかしこの「WHY ARE THEY HERE?」ってコピーは挑発的だよね。

 

「どうせお前たちには分らんだろ」って言われてるみたいな気分になる。

 

 

どんなメンタリティしてんだよ、あんたは…

 

 

でも「函館」は12の場所の中で一番簡単なんだよね…

 

映画制作陣には悪いけど、一瞬で理由がわかった。

 

 

ど、どゆこと!?

 

 

だって「函(箱)」の「館」でしょ。

 

「契約の箱」が置かれてた「エルサレム神殿」のことじゃんか。

 

 

あ…

 

そうゆうのアリか?

 

 

アリでしょ。

 

しかも函館には「星」の形の「五稜郭」がある。

 

 

五芒星じゃダメじゃん!「六稜郭」だったらわかるけど!

 

 

そう?

 

「五稜郭」をよく見てごらん。どんな星の形をしてる?

 

 

 

 

ろ、六望星!?ダビデの星じゃんか!

 

なんで下にもうひとつ角があるんだよ!?

 

 

制作陣は、よくこれを知ってたよね…

 

グッジョブだ。

 

 

でもそれだったら五稜郭の真上に宇宙船を出せばよかったのに…

 

 

それだとさすがにバレバレになっちゃうでしょ。

 

ダビデの星の上に宇宙船が浮かんでいたら、どんな鈍感な人でも気付いてしまうよね。

 

だから何の変哲もない市街地の上に浮かべたんだけど、制作陣は密かに「粋な計らい」をしてくれた…

 

 

 

粋な計らい?

 

 

宇宙船の先端の真下には、ちょっと大きめのマンションがあるんだけどね…

 

グーグルマップで調べてみると、そのマンションの名前が、なんと…

 

「JEWEL TOWN 末広」というんだ。

 

 

 

 

じゅ、じゅ、ジュエル・タウン!?

 

 

かつてソロモンが建設したエルサレム神殿や宮殿は、世界中から集めた金や宝石で装飾されていた。まさしく「JEWEL TOWN」だったんだよ…

 

そして「末広」は「永続・繁栄」って意味だから…

 

「JEWEL TOWN 末広」というマンション名は「永遠に輝く都エルサレム」って意味になってるんだよね。

 

 

うひゃ〜!

 

さぶいぼ立ちまくり!

 

 

さすがの僕も、これには驚いた。

 

彼らが「WHY ARE THEY HERE?」なんて挑戦的なコピーをつけたのも納得だ。よっぽど自信があったんだろう…

 

でも僕が解いちゃったけどね(笑)

 

 

マジかよ…

 

原作者のテッド・チャンや監督のドゥニ・ヴィルヌーヴに確認を取りたいレベルの話だ…

 

 

彼らがこのブログを読んでくれてるといいけどね。

 

まあ、あり得ないだろうけど。

 

 

ちょっと待って…

 

他の11の場所もこんな風になってるってこと?

 

 

そうだよ。まだ全部は調べてないけど。

 

アメリカのモンタナ州、パキスタンのパンジャブ州、シエラレオネ、黒海、インド洋、グリーンランド、イギリスのデボン州…

 

この7つはすぐにわかった。

 

まだよくわからないのが、中国(上海と香港のミックス)、シベリア、スーダンのハルツーム、ベネズエラだね。

 

 

全部解説させるべきか…

 

それとも、もうこのあたりで終いにさせるべきか…

 

 

もうあとは同じような繰り返しになっちゃうからね。

 

宇宙人と映画の謎もわかっちゃったことだし…

 

反響やリクエストがたくさんあったら考えようかな。その時は映画と原作もチェックして、世界一詳しい決定版を書いちゃおう。

 

 

コーエン兄弟の『RAISING ARIZONA(赤ちゃん泥棒)』と『ミラーズ・クロッシング』を片付けなきゃいけないしね…

 

そこからまたカズオ・イシグロにも戻らなきゃだし…

 

 

書かなアカンやつ、ぎょうさんあるで。

 

「おかえもん 書きかけコレクション」

 

 

というわけで、これで映画『メッセージ』の解説は一旦おしまいとしよう。

 

そもそも映画を観てない僕の夢や妄想みたいな話にここまで付き合ってくれて本当にありがとう。

 

いつも感謝してます。また別の解説シリーズでお目にかかりましょう。

 

それでは皆さん、ごきげんよう、さようなら。

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

映画『メッセージ』解説2「君の名は…」

  • 2018.07.02 Monday
  • 18:11

 

 

 

 

 

さて、僕が映画『メッセージ』から受け取ったメッセージをザっと挙げていくよ。

 

ちなみに映画も原作小説もまだ未見だ。あくまで予告動画とウィキペディアなどから受け取った「ファースト・インプレッション」なので、もしかしたら僕の思い過ごしかもしれない。

 

 

そこらへんは「また何か言い出してるぞアイツ」くらいの広い心で許してやってください。いつものことなんで…

 

前編を未読の人は、まずコチラからどうぞ。

 

「映画『メッセージ』のメッセージ」前編

 

 

 

もうバレバレやけど進行上一応言っとく。

 

何で宇宙人は言語学者バンクス博士のメッセージを「右から左」に読んだんや?

 

 

もうバレバレだけど答えよう。

 

宇宙人が使う言葉って「ヘブライ語」が投影された言語なんだよ。

 

 

ええ!そうとは思ってたけど、やっぱり!

 

 

宇宙人は「右から左」に読むヘブライ語と同じように「HUMAN」や「LOUISE」という英単語も逆から読んでしまったんだね。

 

 

前回紹介したように「HUMAN」を「NAMUH(南無)」と勘違いしたり、「LOUISE」を「ESIUOL」と読んで発音がそっくりな「ISRAEL」のことだと早合点したわけだ…

 

 

ちなみに主人公の言語学者ルイーズ・バンクス博士の名前は、その意味をよく考えると実は完璧に「ネタバレ」になってるんだ。

 

 

「Louise」は逆さに読むと「ISRAEL」とほぼ同じ発音だし、そもそもの意味がゲルマン語で「至高の戦士」というもので、これは「ISRAEL(神に選ばれし戦士)」と同じ意味を持っている。

 

そして苗字の「Banks」とは「川沿いにある丘陵地帯」という意味。これはエルサレムのあるヨルダン川沿岸の丘陵地帯のことだね。

 

彼女の名前の意味を分析すれば、この物語が「何を描いている」のかわかるようになっていたわけだ。

 

 

なるほど確かに…

 

 

ウィキペディアによると、この宇宙人は「話し言葉」と「書き言葉」が「別言語」らしいね…

 

これもヘブライ語ネタだな。

 

 

え?ヘブライ語ってそうなん?

 

 

今はそうじゃないけど、100年前まではそうだったんだよ…

 

いや、厳密に言うと今でもそうなのかな。

 

 

ややこしい!

 

 

じゃあ簡単にヘブライ語の歴史を説明しようか…

 

ヘブライ語は約二千年の間、日常言語としては絶滅した言語だった。

 

すでにイエスの時代には、ユダヤの民は日常会話においてアラム語やギリシャ語を使っていたくらいだからね。

 

イエスの死後にエルサレム神殿が破壊されディアスポラ(民族離散)してからは、日常言語としてのヘブライ語は完全に消失してしまったんだ。

 

世界に散ったユダヤ人にとって、かつての母語ヘブライ語とは「聖書に書かれた古い言葉」になってしまったんだね。

 

 

ふむふむ…

 

 

そして19世紀末からシオニズム運動が盛んになり、ヨーロッパに散っていた多くのユダヤ人がパレスチナへ入植を始める。

 

だけどそこで大きな問題が起こった。みんなの話す言葉がバラバラだったんだね。

 

イディッシュ語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、英語、スペイン語、オランダ語、ギリシャ語、アラビア語、そしてエスペラント語…

 

同じユダヤ人なのに、長い離散生活の結果、言葉が全く通じないという事態になってしまったんだ。

 

 

それは困る!

 

でも聖書に書かれてるヘブライ語を使えばいいんじゃね?

 

 

約二千年も日常言語として使われていなかったから、なんだかよくわからない言葉になっていたんだよ。シナゴーグでも、みんなラビの言われた通りに朗誦していただけだから。

 

日本で例えるなら「お経」の言葉だけで日常会話をするみたいなもんだ。

 

あれも元々はサンスクリット語だけど、そこに中国の漢字が当てはめられて、それを日本人が日本語の発音で読んでいるという何だかよくわからない現象になっているでしょ?

 

 

確かに(笑)

 

お経の言葉だけで日常生活なんて絶対ムリ。

 

 

そこに立ちあがったのが、エリエゼル・ベン・イェフダー博士だ。

 

 

Eliezer Ben-Yehuda(1858−1922)

 

イェフダー博士はヘブライ語を「全ユダヤ人共通の日常言語」として復活させることに文字通り命を捧げた。

 

聖書の古ヘブライ語を徹底的に調べ上げ、足りない語を創作するなどして現代社会に適応させ、それを『ヘブライ語大辞典』としてまとめ上げたんだよ。

 

こうしてユダヤ人たちは、約二千年ぶりに共通言語「ヘブライ語」を手に入れた。

 

厳密にいえば、聖書の「古ヘブライ語」とは別物だから「現代ヘブライ語」だね。

 

 

 

そういえば映画の主人公ルイーズ・バンクス博士も、宇宙人の言語「ヘプタポッド語」を人類共通言語とするための本を出版してたね…

 

 

だってイェフダー博士がモデルだから。

 

ヘプタポッド語とはヘブライ語のことだったんだよ。

 

 

うひゃ〜マジかよ〜!

 

なんで映画の公開当時に誰も教えてくれなかったんだ!?

 

 

なぜだろうね?

 

ちなみにビジュアル的にもヒントは散りばめられていたんだよ。

 

例えば「7本足で7本指」の宇宙人の造形とか…

 

これは8本足のタコや10本足のイカをモチーフにしただけでしょ?

 

SF映画の宇宙人像で使い古されたパターンだよ。

 

それにもし「ユダヤ」を想起させるのなら「7本足」じゃなくて「六望星」の「6本足」でしょ。

 

 

そっちじゃないんだな…

 

あの7本足は、ユダヤの燭台「MENORAH(メノーラー)」がモデルになっていたんだよ…

 

メノーラーとは「1本の本柱に6本の支柱」で合計「7本」の蝋燭を立てることのできる燭台。

 

だからこんな描写もあったわけだ。もし7本足を逆さにしたら、イスラエルの国章そっくりでしょ?

 

 

 

うわあ!

 

7本足って、そうゆうことだったのか!

 

 

さらに興味深いものもあるよ…

 

言語学者バンクス博士とコンタクトをとった二体の宇宙人「アボットとコステロ(仮)」の全体像を見てみよう…

 

 

 

大きさが人間6人分もあったのか!

 

しかしこのデザインはさすがに意味不明だろ…

 

 

僕を甘く見ないでほしいな。

 

この「アボットとコステロ」という名前は人間たちが付けた「仮名」なんだけど、僕は彼らの「素性」と「本名」を知っている。

 

彼らは「3000年前」にも「世界一の言語学者」とコンタクトをとったことがあるんだ…

 

そして彼らの本名は「BOAZ(ボアズ)とJACHIN(ヤキン)」という…

 

 

ハァ!?何言ってんだ!?

 

 

この宇宙人と「3000年前」にコンタクトをとった「世界一の言語学者」は、彼らからのメッセージをもとにして、ある有名な「建築物」を築いた。

 

だけど当時世界最高の建築と謳われたその建物は、残念ながら異民族の侵略に遭ってしまい、無残にも破壊されてしまう…

 

その後に再建されたんだけど、やはり異教徒に破壊されてしまい、そのまま2000年の歳月が流れようとしている。

 

今も消失を嘆き悲しむ人は絶えないが、再建のメドはたっていない…

 

 

それってエルサレム神殿のことでしょ!?

 

 

その通り。

 

「あらゆる生き物と会話が出来たソロモン王」が建てた最初のエルサレム神殿、通称「ソロモン神殿」のことだよ。

 

そのソロモン神殿の入り口に「ボアズとヤヒン(BOAZ&JACHIN)」が鎮座しているんだ。

 

 

へ?また人間6人分の高さ?

 

 

そしてこの「ボアズとヤキン」を「逆さ」にしてみると…

 

 

 

うわ!なんだこれ!?

 

いったい、ど、どうゆうこと?

 

 

ソロモン王は彼らをモデルにして神殿の柱を作ったってことだね。

 

「ボアズとヤキン」は「神の知恵・宇宙の真理があるメインルーム」へ通じるゲートを守る守護神みたいなものなんだ。

 

21世紀の人類に「ABBOTT(アボット)」と名付けられた「BOAZ(ボアズ)」は、その名前の意味が「IN HIM IS STRENGTH」というもので、主に「力仕事」を受け持つ。

 

そして「COSTELLO(コステロ)」と名付けられた「JACHIN(ヤキン)」は「HE SHALL ESTABLISH」という意味で、主に「知的作業や伝達」を受け持つ。

 

 

なんか阿吽像みたい…

 

 

アボットのモデルが「力仕事」担当で、コステロのモデルが「伝達」担当?

 

映画のストーリーそのまんまやんけ…

 

 

実は「ABBOTT」と「COSTELLO」も「そういう意味」なんだよ。

 

「abbott」という英単語には「ボディーガード・用心棒」という意味がある。

 

そして「costello」は「co」+「stello」になってるんだ…

 

 

「co」は「共同」って意味だよね…

 

でも「stello」って何?

 

 

ギリシャ語で「to send」という意味だよ。

 

「apostolos(派遣された者・使徒)」という言葉の中にも入っているね。

 

そしてラテン語で「星」を意味する「stella」の男性形でもあるんだ。

 

つまり「co+stello」で「共に遣わされた者・共にある星」という意味になっている…

 

 

マジですか…

 

 

テッド・チャンの原作では「flapper(やんちゃ)」と「raspberry(陰口)」なんだけど、映画では変更になったとウィキペディアに書いてあったんだ。

 

僕はこれを読んですぐに「おや?」と思ったね。

 

表向きのストーリーだけ見れば、別に変更する理由は見当たらない。21世紀の人類が勝手に付けた、ハッキリ言ってどうでもいい名前だから。

 

でも映画化にあたって、わざわざ「変更」したんだ。

 

この二体のエイリアンに、より深い意味を持たせるためにね…

 

 

世間の目は誤魔化せても、おかえもんの目は誤魔化せないな…

 

 

ちなみにあの図にあるタロットカードは「THE HIGH PRIESTESS」というカードで、日本では「高等女司祭長」とか「女教皇」とか呼ばれてる。

 

 

柱の奥にある部屋は「神の果樹園」になってて「知恵の実」がたくさん見えるよね。

 

そして二柱の中央に描かれる女教皇は何か文字が書かれた物を持っている。

 

言語学者バンクス博士みたいだよね(笑)

 

 

 

もう何も言えねえ…

 

 

それにしても図とかたくさん作ったから何だか疲れちゃったな…

 

まだ「この映画最大の秘密」まで辿り着いていないのに…

 

今回で終わらせるつもりだったけど、残りは次回にしようか。

 

 

 

もう好きにして!

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

なぜ映画『メッセージ』の宇宙人は「HUMAN」を逆さに読んだのか?

  • 2018.07.01 Sunday
  • 23:45

 

 

 

 

 

なんだこれ?

 

急に映画『メッセージ』の話?

 

 

宇宙人が「HUMAN」を逆さに読んだァ?

 

また突然何を言い出すんや、このオッサンは…

 

 

やあ諸君、驚かせてすまない。

 

ちょっとYouTubeで面白い映像を見て、解説せずにはいられなくなったんだ。

 

 

 

これって宇宙人が「私はHUMANです」という人間の言葉を理解して、「りょーかい!」と答える感動のシーンでしょ?

 

 

「OK牧場は宇宙共通語だった!」と話題になっとったな。

 

 

違うでしょ…

 

禅の円相図の「〇」みたいだと全日本人が狂喜乱舞したんだよ…

 

 

 

 

「全日本人が狂喜乱舞」は盛り過ぎだな。

 

日本では6億円しか興行収入を上げられなかったみたいだからね…

 

 

え?それだけ?意外だな…

 

公開前は結構話題になってたような気がするんだけど…

 

 

どうも映画の真の面白さが多くの日本人には伝わらなかったようだ。

 

さっきの動画のシーンだって、本当は超ウルトラ級のギャグなんだよね…

 

僕は今日初めてこのシーンを見たんだけど、思わず噴き出してPCの画面を唾だらけにしてしまった。

 

 

ちょっと待て。

 

「今日初めて」あのシーンをYouTubeで見たっちゅうことか?

 

 

そうだよ。映画自体は、まだ観てない。

 

でもウィキペディアで「あらすじ」は読んだ。

 

 

お前な…

 

 

まあまあナンボク、落ち着いて…

 

おかえもんが映画を観ないで解説書くのは、これが初めてってわけじゃないから…

 

 

失礼な。

 

いずれ観るつもりだよ。そして原作の短編小説も。

 

今回はファーストインパクトの感動を忘れないために書いてるんだ。

 

それに今この映画を観ちゃうと、またガッツリと何十話も書きたくなっちゃう気がして、ちょっと怖いということもある…

 

中断したままの解説シリーズが山積みだからね。

 

コーエン兄弟、カズオ・イシグロ、クリストファー・ノーラン&宮崎駿、ルネ・クレマン、アラン・ドロン&ロミー・シュナイダー…。まだあったかな?

 

 

そんなとこやろ。

 

ちなみに映画解説界の「底なし地獄」と畏れられとる一連の記事はコチラやで。

 

 

しかしあれのどこがギャグなんだ?

 

主人公の言語学者ルイーズ・バンクスを演じてるエイミー・アダムスも超真剣じゃんか!

 

 

 

ギャグとかユーモアってのは、真剣にやるから面白いんだ。

 

恐らくあのシーンに限らずこの映画全体に言えることなんだと思うけど、地球人も宇宙人もスタッフも全員で壮大なギャグを超真剣にやってるんだよね。

 

その象徴が、あのシーンなんだよ。

 

地球人が提示した「HUMAN」という文字を宇宙人が「逆さ」に読んで、禅画みたいな「〇」で答えるなんて、ちょっと最高じゃない?

 

 

逆さ?どゆこと?

 

 

あの宇宙人は文字を「右から左」に読んだんだよ。

 

つまり「HUMAN」じゃなくて「NAMUH(南無)」と読んだんだね

 

 

「南無」とは「帰依」を意味する仏教用語として日本では知られとるけど、元々は神や自然に対する最高の敬意「崇敬」を意味するインドの言葉やで。

 

 

だから宇宙人は反応したんだよ。

 

「南無?ちょっとインドと勘違いされてるっぽいけど、まあ良しとしよう!」

 

そして禅の円相図みたいな「〇」を出したんだね。

 

 

 

ど、どゆこと…?

 

 

「三千年」という時空を越えて現れた宇宙人は「英語」を知らなかったんだけど「サンスクリット語」は知っていたんだよ。

 

英語ってサンスクリット語に比べたら遥かに「新しい」言語だからね。三千年前には影も形も無かったんだ。

 

ちなみにルイーズ博士は自分の名前「LOUISE」の文字も宇宙人に見せている。

 

 

 

っちゅうことは、宇宙人はこれも「逆さ」に読んだんか?

 

E…S…I…U…O…L…、なんのこっちゃ?

 

 

「ESIUOL」は読むのが難しいよね。

 

このリンク先のPLAYボタンを押して発音を聞いてみて。

 

 

なるほど。こうゆう風に発音するのか。

 

でも、だから何なんだ?

 

 

じゃあ次にこれを聞いてみて…

 

 

 

うわ!ナニコレ!

 

ほとんど同じように聞こえる!

 

 

だから彼女は「選ばれた」んだよね…

 

文字を「右から左」に読む「謎の宇宙人」に…


 

そういえば「Louise(ルイーズ)」って「Louis(ルイ)」の女性形だよね…

 

ゲルマン諸語で「至高の戦士」という意味だった…

 

そして「イスラエル」という名も「神に選ばれし戦士」という意味…

 

 

せ、せやった…

 

『ブラッド・シンプル』解説の最終回でそのハナシを聞いたばかりや…

 

コーエン兄弟はそれを踏まえて、映画の中でロックの古典的名曲『ルイ・ルイ』を使ったんやった…

 

『ブラッド・シンプル』解説最終回「デボラと星」

 

 

ようやく気付いてくれたかな…

 

僕が映画『メッセージ』の予告動画を見て興奮したわけが…

 

ということで、次回の後編は「僕が感じ取った映画『メッセージ』のメッセージ」をザっとまとめてみることにしよう。

 

書くこと書いちゃえば、たぶんスッキリして映画のことも忘れ、気持ちよくコーエン兄弟の第二作『RAISING ARIZONA(赤ちゃん泥棒)』の解説に進めると思う。

 

 

なにそのメンタリティ…

 

 

すっごく我慢してるんだよ。本当は映画を観たくてウズウズしてる。

 

でも僕は、この映画を観たりテッド・チャンの原作を読んだら大変なことになっちゃうと思うんだ…

 

カズオ・イシグロやコーエン兄弟みたいに書き始めたら止まらなくなるかもしれない。だから我慢してるんだよね。今、とっても忙しいから。

 

そういうわけで、この「ガス抜き」ブログを書こうと思ったわけ。

 

この気持ち、わかる?

 

 

よくわからんけど、映画『メッセージ』から感じたメッセージというのは気になる…

 

文字を「右から左」に読む「宇宙人」って、もしや…

 

 

では後編を乞うご期待。

 

 

 

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