『ライアー ライアー』解答編「誰が、嘘を、ついた?」〜暗闇キス事件の真相に迫る〜

  • 2018.06.13 Wednesday
  • 23:51

 

 

 

 

 

では、「誰が嘘をついた?」事件の解答編を始めようか。

 

 

その前に、本編を未読の方はコチラを!

 

ジム・キャリーの『LIAR LIAR』

 

 

この映画は「ファミリー映画」とか「ハートウォーミング」とか形容されることが多いけど、そんな生易しいものじゃない…

 

真のテーマは「嘘の大切さ」だ。

 

「人が社会生活を送る上で、どれだけ嘘が重要な意味をもっているのか」ということを、ブラックユーモアを交えながら描いたオトナのファンタジー映画なんだよね。

 

「嘘を甘く見ていた男」と「嘘が嫌いな少年」が、それぞれ「嘘」の意味について考え、成長していく物語なんだ…

 

 

能書きはエエから、早よラストシーンの謎解きをせえ!

 

誰が嘘をついてるんや?どいつが犯人や!

 

 

ちょっと静かにしててくれないか、今泉君。

 

 

誰がハゲやねん!

 

 

まず、父と子のラストシーンに至るまでの心理状態をおさらいしよう。

 

 

ジム・キャリー演じるフレッチャーは「嘘を甘く見ている男」だ。

 

無意識のうちに口から「嘘」がポンポン出て来るタイプの人間だった。

 

職場内の人間関係や弁護士という職務においては、この性格が功を奏していたわけだ。

 

だけど妻オードリーと息子のマックスは、彼の「嘘」に傷付いていた。

 

オードリーに離婚されても特に反省の色を見せるでもなく、フレッチャーは以前と変わらないままだった。

 

そしてマックスの5歳の誕生日における「メイク・ア・ウィッシュ」で、一日だけ嘘がつけなくなる。

 

人間関係を円滑にするための「善い嘘」もつけなくなったので、大惨事の連続だったね…

 

 

だけど「嘘がつけない」お陰で、勝ち目が薄かった裁判で逆転勝利を飾ったぞ。

 

 

 

だけど非常に後味の悪いものとなった…

 

裁判には勝ったけど、弁護人の鬼嫁が二人の子供の親権を得ることになってしまったんだ。

 

大好きな父親から引き離される子供たちが可哀想だったよね。

 

この寓話的な法廷ドラマが訴えていることはひとつ…

 

「真実が常に正しいとは限らない」

 

ということだ。

 

 

おお…

 

 

フレッチャーは、隠されていた「年齢詐称」という真実を明らかにしてしまったせいで、ひとつの家族を不幸にしてしまった。

 

だから裁判官に「これは間違っている!」と抗議し、法廷侮辱罪で留置所送りになってしまったんだ。

 

この一連の描写から、彼が「何を悟った」のかが見えてくると思う…

 

それは…

 

中途半端な嘘は人を傷つける。嘘をつくなら徹底的につき通さなければならない。それが愛なんだ!

 

ということだ。

 

 

なるほどな。

 

あの裁判が長々と描かれるのは、この結論を導くためやったんか。

 

 

そしてボストンへ旅立つ元妻と息子を引き留めに空港へ向かう。

 

ここで重要なポイントは、母子と再会する直前に「メイク・ア・ウィッシュ」の効果が切れていたことだ。

 

この事実と法廷での「気づき」を踏まえると、フレッチャーが母子に対して語った言葉が非常に深い意味をもっていたことがわかるだろう。

 

 

元奥さんのオードリーには「正直でいることの素晴らしさがわかった」と言い…

 

マックス君には「お前だけには嘘はつかない。お前だけには正直でいよう」って言ったよね…

 

 

そして一年後、問題の夜を迎える…

 

 

 

なんだか、フレッチャーは嘘を言ってるような気がしてきたな…

 

 

次に息子マックスの心理状態を追ってみよう。

 

 

5歳の誕生日の夜8時15分、彼はケーキの蝋燭を吹き消す際に「メイク・ア・ウィッシュ」を行った。

 

その内容は「パパが一日だけでいいから嘘をつきませんように」というもの。

 

マックスは父フレッチャーの「嘘」に傷付いていた。

 

 

フレッチャーは、出来ひん約束も「出来る」と簡単に言ってもうて、挙句の果てに、そのことを自体を忘れてまうっちゅうことを繰り返しとったからな。

 

 

大事な裁判を控え、嘘がつけないと困るフレッチャーは、マックスの幼稚園を訪れ、こんなことを語る。

 

 

「オトナの世界には嘘が必要なんだ。世の中が本音ばかりになったら社会は成り立たない」

 

 

父の熱意に押されて渋々「メイク・ア・ウィッシュの取り消し」を承諾する。

 

ここでのマックスを演じる子役ジャスティン・クーパーの演技が実に素晴らしい。何とも「やりきれない」表情がよく出ているよね。

 

 

 

まさに「汚れちまった悲しみに」状態やな。

 

こうやって人は大人になっていくんやで。

 

 

だけど「アンウィッシュ」は成功しなかった。マックスは父にこう伝える。

 

「きのうは本気で願えたけど、これは本気になれない」

 

焦ったフレッチャーはこう詰め寄った。

 

「何言ってるんだ!みんな嘘をついてるんだぞ!ママも、お前のお気に入りのジェリーも!」

 

 

これに対してマックスは答える。

 

「パパの嘘だけが僕を傷つける…」

 

 

 

ん?ちょっと待って…

 

パパの嘘「だけ」?

 

 

よく気付いたね。そうなんだよ。

 

マックスは「母オードリーとその交際相手ジェリーも嘘をついている」というフレッチャーの指摘に、否定も反論もしなかった。

 

つまり二人の「偽善性」を、理解まではいかなくても、何となく肌で感じていたんだね。

 

そしてその「嘘」が「自分のためなんだ」と薄々わかっていたんだよ…

 

 

 

せやけど「パパの嘘だけには傷付く」っちゅうのは、どうゆうこっちゃねん?

 

 

まあ「いつも約束をすっぽかすから」といった単純な見方もできるけど、この映画の構造上、それはないよね。

 

この場面の後に、さっきの法廷での「気づき」が来るわけだから、このマックスの発言も「鍵」になっていることは間違いないだろう。

 

 

つまり、こういうことだ…

 

 

母オードリーやジェリーの嘘は「一生懸命な嘘」だった。「マックスのために温かい家族を作りたい」という意思とか目的が明確な嘘だよね。

 

特に母オードリーの場合、心底惚れているわけでもないジェリー相手に、一生懸命「愛のある関係」を演じていた。

 

かたやフレッチャーの嘘は「その場しのぎの嘘」だったんだ。気合が入ってない中途半端な嘘だ。

 

これがマックス少年を傷つけていたのだろう…

 

 

なるほど…

 

確かにあの裁判シーンにつながるな…

 

 

そして誕生日の翌日の夜8時45分。

 

「メイク・ア・ウィッシュ」から24時間と30分が過ぎていた。

 

空港で飛行機の離陸を阻止したフレッチャーは、マックスにこう語る。

 

「お前だけには嘘はつかない。お前だけには正直でいよう」

 

マックスはこの言葉を信じ、ボストン行きはキャンセルされた。

 

そして一年後、問題の夜を迎える…

 

 

「願掛け」の効果は無くなったから、フレッチャーは元の「嘘つき」に戻った可能性がある…

 

そしてマックス君も、嘘を完全否定してたんじゃなくて、中途半端な嘘を嫌っていたわけだから、彼も嘘をつく可能性はある…

 

 

 

誰が嘘をついていてもおかしくない状況だね…

 

まず事件の流れをまとめよう。

 

 

1)母オードリーが息子マックスに「メイク・ア・ウィッシュ」を促す

 

2)父フレッチャーが「一年前の悪夢の再現」を恐れて止める

 

3)オードリーが「そんなこと、また起きると思ってるの?」と笑う

 

4)マックスが蝋燭を吹き消して室内が暗くなる

 

5)マックスが灯りのスイッチを入れる

 

6)フレッチャーとオードリーによる「キス事件」発生

 

7)フレッチャーがマックスに「パパとママの復縁を願ったな?」と聞く

 

8)マックスは「願ったのはローラーブレード」と答える

 

9)フレッチャーが「アイアン・クロー」で母子を追いかける

 

 

 

やっぱり嘘をついたのはマックスってことになるのかな…

 

ホントは「二人の復縁」を願ったのに「ローラーブレード」と答えた…

 

 

せやけど、二時間ドラマの鉄則「頭ごなしに否定する人間は怪しい」も忘れたらアカン。

 

「そんなこと起こるわけがない」って言う奴ほどアヤシイんやで。

 

 

じゃあ犯人はママのオードリーってこと?

 

どうなの、おかえもん!

 

 

他にあのシーンで気付いたことはない?

 

 

他に気付いたこと?

 

そういえば…

 

5歳の誕生日は盛大だったのに、6歳の誕生日はかなり地味だった気がするな。

 

 

いいところに気付いたね。

 

この違いは「空白の一年間」を読み解く上で重要だ。非常に多くのことを物語っている…

 

 

 

ボードの文字が、超テキトー(笑)

 

しかも去年は飾りが豪華だし、風船もバースデー用の特別なものだった…

 

だけど今年の風船は、無地の普通のやつ…

 

 

去年は野球場のデコの「スペシャル・ケーキ」やったな。

 

せやけど今年は、周りにマーブルチョコがくっついとるだけの「不細工ケーキ」や。

 

 

オードリーの外見も全く別人みたいだよね。

 

5歳の誕生会の時は、かなりイケてる女だった。

 

だけど一年後は正直言って…

 

やつれてて、ちょっと貧乏臭くなっている…

 

 

ああ、確かに!

 

 

かなりの苦労の跡が見えるよね。この一年間、いろいろあったんだろう…

 

 

元夫であるフレッチャーは有名法律事務所を首になった。

 

さらに、滑走路に侵入し飛行機を止めたことで、裁判で大変な金額を支払ったに違いない。

 

個人事務所を立ち上げたけど、間違いなく収入は大幅減だ。

 

かつて渡されていた養育費も、ほとんど無くなってしまったはず…

 

 

それが「6歳の誕生日」の様子によく表れている。

 

 

ホンマや…

 

 

でも、どこか幸せそうに見える…

 

 

そうだね。

 

あの笑顔は「充足感」を感じさせる。そこだけが救いだ…

 

 

さて、一連の流れを詳しく分析しよう。

 

まずオードリーがマックスに「メイク・ア・ウィッシュ」を促した。そしてフレッチャーはビビッて止める。

 

 

 

嘘をつくことをやめたんなら、焦る必要ないのにね!

 

 

そういうわけにはいかないでしょ。何と言っても彼は弁護士なんだから。

 

次の日の仕事にも差し障りが出てしまうだろうし、この「親子水入らず」の状況下でも、何らかの「嘘」はついているはずだ。

 

まあ「嘘をついている」というより「本音を隠してる」と言ったほうがいいかもしれないけど…

 

 

本音を隠してる?どゆこと?

 

 

鈍いやっちゃな…

 

元嫁とヨリを戻して、もう一度やり直したいっちゅうことや…

 

 

ああ、そうか!

 

 

オードリーは「そんなことが、また起きると思ってるの?」と笑い飛ばす。

 

そしてマックスは蝋燭の火を吹き消し、部屋が真っ暗になる。

 

その時「チャララララ〜ン」と「何か」が起きた音がする。

 

 

あれ?5歳の時と違う…

 

 

せやな。

 

あん時は電気もついとったし、窓が開いとって、風みたいな「何か」が吹き込んでカーテンが大きく揺れた…

 

 

そうなんだよね。

 

おそらく、わざと違う描写にしてあるんだ。

 

「不思議な力」が起きたのか起きなかったのか、どちらにもとれるように…

 

 

どちらにもとれるように?

 

 

さて、部屋が真っ暗になり、マックスは「パパ?ママ?」と声をかける。

 

でも返事はない…

 

マックスは両親の「異変」を感じ、部屋の照明のスイッチを入れた。

 

するとフレッチャーとオードリーがキスをしてる最中だった…

 

 

 

やっぱりオードリーから行っとるな。完全に。

 

 

このキスシーンでのオードリーは、実に興味深いものがある。

 

唇を離した後の一連の表情や仕草が、何とも言えないんだ。何だか「切なさ」や「不安」が、こちらにもひしひしと伝わってくるんだよね。

 

その様子にフレッチャーは思わず見とれてしまうんだけど、その気持ちもよくわかる。

 

きっと彼女と初めてキスした時のことを思い出したんじゃないかな…

 

 

ジム・キャリーの派手な演技に隠れがちだけど、僕はオードリー役のモーラ・ティアニーの演技に、最大級の賛辞を送りたい。

 

 

確かにあの時のオードリーは、初めて恋した「乙女」のようになってたな!

 

 

オードリーはちょっと驚いた表情でマックスを見つめる。

 

そしてフレッチャーはニヤけながら「メァ〜ックス!」と呼ぶ。

 

 

フレッチャーはマックスに問いただす。

 

「パパとママの復縁をお願いしただろう?」

 

 

だけどマックスはこう答える。

 

「僕がお願いしたのは、ローラーブレードだよ…」

 

 

 

この表情、どっからどう見ても嘘ついてる顔やろ!

 

 

 

ちょっとというか、かなり硬い(笑)

 

 

たぶん彼にとって「初めての嘘」なんじゃないかな?

 

それをこんな重大局面で繰り出したんだ。大したもんだね、さすがフレッチャーの息子だ。

 

しかも咄嗟に「ローラーブレード」って答えるなんて洒落のセンスもいい。

 

山田君に座布団3枚お願いしたいレベルだよ。

 

 

しゃれ!?

 

ローラーブレードって、これのことでしょ?

 

 

 

 

そうなんだけど、実は「ローラーブレード」ってジョークにもなっているんだよね。

 

「roller」は「滑らかに進む・よく転がる」という意味で…

 

「blade」には「舌の先」という意味がある…

 

つまり「舌先が滑らかに転がる」だから「嘘をつく」って意味になってるんだ…

 

 

 

げげェ!

 

山田君!マックスに座布団MAXあげて!

 

 

まんまとやられたね。

 

「暗闇キス事件」の犯人は、やっぱりマックスだった。

 

彼は人間関係における「嘘の重要さ」を理解したんだ。

 

5歳の時は「オトナって不思議だな」くらいにしか思ってなかったけど、この一年間で成長したんだね…

 

 

父は「嘘をつくなら、つき通す」ということを学び…

 

息子は「嘘も時に必要なことがある」ということを学んだ…

 

この映画は、父と子の「嘘」を通した成長の物語や…

 

 

確かに「オトナのブラックユーモア」だね…

 

 

父と子だけじゃないよ。

 

マックスの「メイク・ア・ウィッシュ」が「魔法」になっていなかったと考えた場合、この「家族の再生劇」は母オードリーの「勇気ある行動」のお陰ということになる。

 

自分から言い出して離婚したのに、自分から行動して復縁するなんてこと、普通は恥ずかしいよね。

 

しかもそのせいで元夫の弁護士人生は狂い、生活レベルも格段に下がってしまったんだ。

 

でも彼女はフレッチャーを支え続けた。彼女もまた成長したんだ。

 

 

なるほど、確かに!

 

 

そしてフレッチャーの腕が震え始める。

 

彼の十八番「The Claw(アイアン・クロー)」の登場だ。

 

 

 

あれ?オードリーが…

 

 

めっちゃノリノリやんけ。

 

 

そう。

 

これまで二度の「The Claw」シーンでは、オードリーは冷めた対応をしていた。フレッチャーが「冷たくて死にそう」と言うくらいに。

 

だけど三度目でようやく本来の姿に戻ったんだ。

 

マックスよりもマジで怖がって、我先にと逃げていたからね…

 

 

 

この遊びが好きだったのは、実はマックスよりもオードリーだったんじゃね?

 

 

きっとそうだろうね。

 

だから空港でジェリーが真似した時に不快になったんだ。

 

彼女はずっと「The Claw」遊びをやりたかったんだよ。

 

だけど自分から離婚してしまった手前、素直になれなかったんだね。だからあんな風に喜びが爆発したわけだ。

 

彼女の一年間の「苦労」が報われたというものだね…

 

 

 

・・・・・

 

 

いやその…

 

「Claw」と「苦労」はどっちも「クロウ」だから…

 

 

これがオチ?

 

 

僕もローラーブレード欲しいかも。

 

 

 

 

 

スターチャンネル放送予定はコチラ

 

 

JUGEMテーマ:映画

『ライアー ライアー』〜最後に嘘をついたのは誰?

  • 2018.06.11 Monday
  • 18:37

 

 

 

 

 

さて、今回はジム・キャリーの『LIAR LIAR(邦題:ライアー ライアー)』を解説しちゃうぞ!

 

 

 

ジム・キャリーって久々に聞いた。懐かしい!

 

 

しかし突然どないしたん?

 

なんで今頃ジム・キャリーなんや?

 

 

この作品って「父と息子の絆」が描かれているから、「父の日」にちなんだ映画特集とかで取り上げられることがよくあるんだ。

 

「嘘をついて欲しくない」という息子の願いを聞き入れ、嘘つきだったパパが心を入れ替えて、最後はほっこりハッピーエンド…みたいな文脈でね。

 

 

確かに、そんな話だったよね。

 

 

でも本当は全然違うんだよ。

 

「嘘つき」なのはジム・キャリー演じる主人公だけじゃなくて、元妻やその恋人をはじめ、出て来るオトナ全員なんだ。

 

 

ハァ!?

 

 

そしてこの映画のメインテーマは…

 

5歳の時は「嘘の重要性」が理解できなかった少年が、6歳になって「その意味を理解する」ってことなんだよね。

 

 

えええええ〜!?

 

ま、マジで!?

 

 

ホントだよ。でも残念なことに、この映画は多くの人に誤解されている。

 

この映画は決して「ほっこりムービー」なんかではない。かなり深いテーマを扱った「オトナのブラック・ユーモア映画」なんだ。

 

だから「セックス」って言葉が連呼されたり、際どい性描写があったりするんだね。決してファミリー向けのハートウォーミング映画なんかじゃないんだよ。

 

 

確かに際どいネタの連続やったな…

 

法廷シーンでも「あの最中の盗聴テープ」がガッツリ再生されとったし…

 

 

可愛い少年が出て来るから「ハートフルなファミリー映画」だと決めつけてしまうんだろうね。いわゆる「先入観」ってやつだ。

 

まあ順を追って解説していこう。まず、主な登場人物の紹介から。

 

 

フレッチャー・リード(ジム・キャリー)

 

口八丁手八丁で生きてる男。難しい裁判も嘘を駆使して逆転勝訴に持ち込む剛腕弁護士だが、家庭を顧みず妻オードリーに離婚される。息子マックスとの約束も、いつもすっぽかしてしまう。

 

 

オードリー(モーラ・ティアニー)

 

フレッチャーの元妻。離婚後は息子マックスと共に暮らす。フレッチャーが育児も手伝わず、大事な約束も守らないことに業を煮やし、交際相手のジェリーと再婚することを決意する。

 

 

マックス(ジャスティン・クーパー)

 

フレッチャーとオードリーの息子。5歳の誕生日をフレッチャーにすっぽかされ、メイク・ア・ウィッシュで「パパが1日だけ嘘をつかない」ことを願う。

 

 

ジェリー(ケイリー・エルウィス)

 

オードリーの交際相手。ボストンへ転勤が決まり、オードリーに結婚を申し込む。

 

 

グレタ(アン・ヘイニー)

 

フレッチャーの非常に有能な秘書。フレッチャーの嘘の帳尻合わせを一手に引き受ける。

 

 

コール夫人(ジェニファー・ティリー)

 

フレッチャーの弁護人。財産目当てに大富豪と結婚し、その後は浮気を重ねる。子供たちを養育費のネタとしか思っていない。

 

 

このねーちゃん最高やったな。ビッチを絵に描いたような女や。

 

 

ああ見えて、ジェニファー・ティリーはインテリなんだよ。

 

元夫は『シンプソンズ』生みの親サム・サイモンだし、ポーカーの腕前はプロギャンブラー並みなんだ。

 

「人は見かけによらない」の見本みたいな人だね。

 

 

へえ〜、そうなのか!

 

 

さて、映画の解説を始めよう。

 

まずはオードリーとマックスの母子が住む家の前でのシーン。

 

約束の時間に遅刻したフレッチャーと、引っ越しのために荷物を運びに来たジェリーが鉢合わせして、オトナ3人による「オトナの会話」が始まる。

 

マックスはその場にいるけど会話には絡んでこない。

 

 

ここで重要なのは「オトナ3人」が皆「嘘」をついているということ。

 

フレッチャーは、目の前でいちゃつく元妻オードリーとジェリーにムカついてるんだけど、余裕があるフリをしている。

 

オードリーは恋人ジェリーに満足しておらず、本当はフレッチャーに未練が残っているんだけど、ジェリーにぞっこんのフリをしている。

 

そしてジェリーは、フレッチャーがオードリーやマックスに会いに来ることが気に入らないんだけど、いい人ぶって理解があるフリをしている。

 

 

なるほど…

 

せやからキスシーンが不自然やったんか。オードリーは息子のために無理しとったんやな。

 

 

あと、元夫フレッチャーに「やきもち」を焼かせるためでもあったんだろうね。

 

 

っちゅうことは、ジェリーの「転勤」も怪しいな。

 

あの「転勤話」は嘘で、自分から動いたんや。母子をフレッチャーから引き離すために…

 

 

超いい人っぽく見えたけど、なにげに腹グロだったんだ…

 

 

ジェリーにとってはフレッチャーが邪魔な存在だったんだよ。自分と母子三人だけの世界を作りたかったから。

 

そしてこのシーンについて、もうひとつ言っておかなければならないことがある。

 

映画の中で深い意味をもつ「重要な伏線」が張られるんだ。

 

 

重要な伏線?なにそれ?

 

 

プロレス技の「アイアン・クロー」だよ。

 

 

 

アイアン・クロー?

 

そういえばこれ、ラストシーンでもやってたけど、なんか深い意味あんの?

 

 

「深い」どころじゃないね。「アイアン・クロー」には、この映画のテーマが凝縮されているんだよ。

 

ざっと解説記事を見たけど、その重要性に気付いてる人は皆無だった。

 

 

映画のテーマが凝縮!?

 

どゆこと?

 

 

この映画における「アイアン・クロー」とは「嘘の大切さ」を表しているものなんだ。

 

だから大事な場面で「アイアン・クロー」が象徴的に使われるんだね。

 

まずはこの冒頭シーン。

 

遅刻で不機嫌になってた母子に対しフレッチャーは「アイアン・クロー」を見せる。単純なマックスは喜ぶけど、オードリーは冷ややかだった。

 

そこでフレッチャーは「アイアン・クロー」に本音を語らせる。

 

「態度が冷たくて死んでしまいそう」

 

 

なるほどな。

 

直接言うたらケンカになってまうから、手を擬人化したフィクションのキャラ「アイアン・クロー」に言わせとるっちゅうわけか。

 

 

そして次に「アイアン・クロー」が登場するのは空港のシーン。

 

父との別れにブルーになっているマックスに対し、ジェリーは「アイアン・クロー」を見せる。

 

だけどフレッチャーと違い「へたくそ」だった。

 

マックスは「え?」とフリーズし、それを見たオードリーはジェリーに「やめて」と言う。

 

ジェリーの「アイアン・クロー」は、フレッチャーのそれとあまりにも対照的だったもんで、ここからオードリーは自分の選択に激しく後悔し始めるんだね。

 

 

こんな下手糞な嘘しかつけん奴とこれから暮らしていくことにブルーになったんやな…

 

せやから飛行機に乗るや否や、酒をガブガブ飲みだしたんや…

 

 

そして映画のラストでの「アイアン・クロー」。これは後でゆっくり解説しよう。

 

この「アイアン・クロー」が「異なる状況下」で三度登場し、見せられたほうが「異なる反応をする」ということが重要なんだ。

 

 

ただのプロレスネタじゃなかったのか。

 

じゃあ同じように何度か名前が出て来る「野茂」と「カンセコ」は?

 

 

マックス君は父フレッチャーと野球をするのが楽しみで、こんなことを無邪気に言っていた。

 

「その時は僕が野茂で、パパはカンセコだよ!」

 

この映画が作られた1996年当時、野茂英雄はLAドジャースのエースで、ホセ・カンセコはボストン・レッドソックスの主砲だった。

 

つまりこれは、父子が「ロサンゼルスとボストンに離ればなれになる」ということの暗示なんだね。

 

 

 

なるほど!そうゆうことだったのか!

 

 

そして面白いことに『ライアー ライアー』が公開された1997年、カンセコは古巣オークランド・アスレチックスにトレードされる。

 

つまりカンセコは、またカリフォルニア州に帰って来たんだね。

 

映画での父子と同じように「野茂とカンセコ」は離ればなれにならなかったんだ。

 

 

ワハハ!偶然だけど面白い!

 

 

ちなみに「青いボールペン」で「赤」と書こうとする行為が長々と演じられていたのも、LAドジャースとボストン・レッド・ソックスのジョークだね。

 

マックスとオードリーに「ボストン(赤)には行かずロサンゼルス(青)に残ってほしい」ってことだ。

 

 

 

なるほど!

 

だからあのネタを、あんなに延々やってたのか(笑)

 

 

さて、フレッチャーは法律事務所へ出勤する。

 

結構大きなところで、ヒラの弁護士から幹部役員まで含めると数十名はいる感じだったね。

 

フレッチャーは自分の部屋へ向かうまでに、受付嬢や同僚たちと挨拶代わりの軽口を交わす。

 

 

あれも全部「嘘」だったよね。

 

似合ってない髪型を褒めたり、ミエミエの欠点や不快なことに触れなかったり。

 

 

でも、それで彼の周りは「丸く」収まっていたんだよね。

 

フレッチャーの「嘘」によって職場に笑顔が生まれ、いろんなことが円滑に進んでいたんだ。

 

 

確かに言われてみれば、そうともとれるな…

 

 

そして秘書のグレタが登場する。彼女の出番は少ないんだけど、重要な存在だね。

 

 

彼女はこの映画の登場人物の中で最も「嘘がうまい」人物だ。

 

長年の秘書生活で、彼女にとって「嘘」とは空気みたいなものになっている。まさにプロフェッショナルな「嘘つき」だよね。

 

ボスであるフレッチャーが大切な人に対してついてしまう「中途半端な嘘」の辻褄を合わせて「完璧な嘘」にしてくれる非常に優秀な秘書なんだ。

 

彼女のお陰でフレッチャーは、元妻や息子、そして両親などプライベートな部分において、ギリギリのところでやっていけているわけだね。

 

 

なるほど…

 

このおばあちゃんが「嘘つきのプロ」だという観点はなかった…

 

 

せやからフレッチャー保釈後の「私は高いですよ」のセリフなんやな…

 

複雑な状況下で高レベルな嘘を貫き通すには、熟練の技が必要っちゅうことや…

 

 

この映画、すっごく深いよね。

 

さて、フレッチャーはマックスの誕生日パーティーに「アクシデント」で行けなくなってしまった。

 

 

あれはまさしくアクシデントとしか言いようがない…

 

 

 

フレッチャーさん、超つらそう…

 

こうなっちゃった場合、ここで切り上げて家に帰ることは不可能なの?

 

 

まあ無理やろな。人によるけど。

 

 

そして失意のマックス少年は、ケーキの蝋燭を吹き消す時に「パパが1日だけでも嘘をつきませんように」と願掛け(メイク・ア・ウィッシュ)する。

 

 

すると、開いていた窓から風のような「何か」がふわりと吹き込むんだね。

 

その瞬間、オフィスにいたフレッチャーは嘘がつけなくなってしまった。

 

ここから抱腹絶倒のジム・キャリー・ワンマンショーが始まる。

 

 

翌朝の出勤シーンは前日と対照的やったな。思ったことをズバズバ言うてまう。

 

 

あれ超ウケた!本音って怖い(笑)

 

 

そこがポイントだからね。

 

この映画のテーマは「嘘の重要性」だ。周囲との人間関係を円滑にするために「いかに嘘が重要なファクターとして機能しているか」ってことを逆説的に描いているんだね。

 

嘘がつけなくなってしまったことにより、職場での人間関係はズタズタになり、ギリギリ保っていた家族との関係も完全に壊れてしまうんだよ。

 

 

なるほどな。

 

そんなことを考えさせる以上にジム・キャリーの芸が破壊的にオモロすぎて、そっちにしか目が行かんかった。

 

 

神懸かっていたからね、あの頃のジム・キャリーは。

 

さて、色々すったもんだあって、オードリーとマックス母子はジェリーとボストン行きの飛行機に乗り込む。

 

さっきも解説した通り、ジェリーの「下手糞アイアン・クロー」によって、母子の覚悟は微妙に揺らいでしまっていた。

 

そこにジム・キャリー演じるフレッチャーが駆けつけ、何とか母子を奪還しようとする。

 

ダスティン・ホフマンの『卒業』のラストシーンを彷彿させる名場面だったよね…

 

 

まあ状況は似とるけど、だいぶ毛色が違った気が…

 

 

飛行機の代わりにジム・キャリーが飛んだもんね(笑)

 

 

空を飛んだフレッチャーは、荷物の山の中に落ちて命を取り留めた。

 

そして救急隊が駆け付けて、担架に乗せられる。

 

 

そこにオードリー、マックス、ジェリーの三人がやって来る。

 

まずオードリーがフレッチャーのもとへ行き、フレッチャーはこう言った。

 

「正直に生きることがこんなに素晴らしいとは思わなかった!もう二度と嘘はつかない!」

 

そして次にマックスへ言う。

 

「もう二度と悲しませない!世界で一番愛してる!」

 

だけどこの時、時間は夜の8時45分。マックスの願掛けの効力が消える8時15分をとっくに過ぎていたわけだ。

 

そこでフレッチャーはこう付け加えた。

 

「もう30分前から嘘がつける状況だけど、俺は嘘など言ってない!」

 

 

なんか臭うな。

 

嘘を言っとる可能性もあるんとちゃうか?

 

 

そんなわけないでしょ!

 

あれだけ痛い目にあって、もう嘘なんかつくわけないよ!

 

 

そうかな?

 

実は8時15分を過ぎてから、すでにフレッチャーは「嘘を1つ」ついてるんだ。

 

 

ええ!?誰に?

 

 

救急隊員に対してだよ。

 

担架に乗せられ持ち上げられた時に、フレッチャーは「嘘」をついたんだ。

 

あのシーンで救急隊員は、フレッチャーを乱暴に扱っていた。全身を打撲し、両足を骨折していたフレッチャーはとても痛そうだった。

 

だけどこう言ったんだ。

 

「君たちの丁寧な仕事ぶりに感謝するよ!」

 

 

 

あ…

 

 

人間関係を円滑にする「大切な嘘」だよね。この映画のテーマでもある。

 

見落としがちな出来事なんだけど、あの一言は重要なんだ。

 

だからその後の「正直に生きる!もう嘘はつかない!」というセリフが意味深くなるんだよ。

 

 

え…?

 

 

マックスは父の言ってることが本当なのか嘘なのかわからず当惑してしまう。

 

そこでフレッチャーは、マックスだけに聞こえるように、こう言った…

 

 

「お前だけには嘘を言わない。お前だけには正直になろう」

 

 

このセリフ大事だから、よく覚えておいてね。

 

 

へ?大事?

 

 

しばらく考えたマックスは、母オードリーにボストンへ行きたくない意思を伝える。

 

これで母子のボストン行きはなくなり、オードリーとジェリーの再婚話も消え、映画はラストシーンを迎える。

 

 

あれから一年後、つまりマックス君の6歳の誕生日の夜だ。

 

一年前の夜と違って親子三人水入らずの誕生日。ただ様子を見るに、完全に元に戻ったわけではなさそうだった。

 

この「空白の一年間」については何も触れられない。

 

雰囲気から推測するしかないんだけど、フレッチャーとオードリーの「より」はまだ戻っていない。こうして三人そろって夜を過ごすのも「久しぶり」という感じの「ぎこちない空気」だった。

 

 

確かにそんな感じだったかも。

 

そしてオードリーが、一年前のようにマックスに「メイク・ア・ウィッシュ」を促すんだよね。

 

だけど…

 

 

フレッチャーが止めに入る。

 

 

「よそう。夢になるから」

 

 

 

それ『芝浜』!

 

全然違う話ですから!

 

 

いや、「全然違う話」とは言い切れないところがあるんだ。

 

 

ええ!?

 

 

落語『芝浜』は「嘘」が重要な意味をもつ噺だ。

 

おかみさんが昔ついた「嘘」のおかげで、夫婦は無事にハッピーエンドを迎えるんだよね。「世の中には嘘が役立つこともある」ってことを描いた名作落語だ。

 

だからオチでも「嘘」が持ち出される。

 

ここで酒を飲んでしまったら、今の幸せも「嘘」になってしまうかも…というオチなんだよね。

 

hy4_4yh『SHIBAHAMAX』

 

 

SHIBAHAMAX?

 

なにこれ…

 

 

マックス君だけに「シバハマックス」…

 

なんちゃって。

 

 

・・・・・

 

 

まあ、とにかく…

 

物語を作る上で、劇中で最も重要な意味をもっていたものを、一度その存在を観客の頭から消し、最後に「オチ」として持ってくる…というのは非常に有効な手段と言える。

 

ストーリーテリングの鉄則みたいなもんだよね。

 

そして『ライアー ライアー』という物語で最も重要なのは、タイトルを見ても明らかなように「嘘」だ。

 

しかもこの映画の冒頭シーンは、マックスが幼稚園で先生に「お父さんの仕事は?」と聞かれるシーンだった。

 

ここでマックスは「弁護士(ロイヤー)」と言うべきを間違って「嘘つき(ライアー)」と答えてしまう。

 

うまい物語を作るなら、ラストのオチは、これに何かしら関連付けたシーンを持ってくるよね。

 

 

確かに…

 

エンディングで忘れかけてた伏線が回収されると「ああ!」って思うかも。

 

しかもそれが、あまり重要だと思わなかった、何気ない冒頭シーンで提示されていた伏線だったら…

 

 

だよね。

 

フレッチャーは1年前の悪夢を思い出して「メイク・ア・ウィッシュ」をやめさせようとする。

 

 

「やめようマックス。そんなことしたら、また何が起こるかわからない…」

 

 

これが意味することは、ひとつ…

 

今ここで「嘘」がつけなくなったら、困るからだ。

 

 

ってことは…

 

 

今の幸せな状態も、何かしらの「嘘」の上に成り立っているということだよね。

 

まあ人は誰しも「嘘」をつかずに生きていくことはできないものだ。世の中とはそういうものだから、ここは特に問題はない。

 

さて、そんなフレッチャーに対し、オードリーはこう言った。

 

 

「あんなこと、もう起きるわけないでしょ?」

 

 

 

キタ!これも映画の鉄則やで!

 

ラストでこんな風に安心しとると、絶対に「それ」はまた起こる!

 

しかも女がこのセリフを言った場合、100%「それ」はやって来る!

 

 

その通り。

 

フレッチャーが止めに入った時、マックスは一瞬考えたはずだ。一年前、父はこう言ったからね。

 

「お前だけには本当のことを言う」

 

つまり、「またあんなことになったら困る」と願掛けを止めたフレッチャーは「今もずっと嘘をついている」と言っているに等しい。

 

 

でも、ついてるのは「人間関係を円滑にする善い嘘」でしょ?

 

一年前みたいに「大切な人を傷つける悪い嘘」はついていないんだよね?

 

 

そうであって欲しいけど、あの日からこの日までが「空白の一年間」になっている以上、僕の口からは何とも言えない。

 

 

何カッコつけとんねん。いつも勝手に推測でモノ語っとるやろ!

 

 

いったいどうなってるんだ?

 

だってこのあとフレッチャーとオードリーは仲直りのキスしてたじゃんか…

 

しかもマックスの願掛けのせいじゃなくて、自発的に…

 

 

あのラストはちょっと複雑なんだ。

 

僕もこれまでいろんな映画のシーンを解説してきたけど、あれはかなりの難事件だと言える。

 

 

でも最初に「この映画は少年が成長し、嘘の重要性を理解する物語だ」って言ったじゃんか!

 

世の中には「嘘」のままにしておいた方がいいこともある…ってことを理解したんでしょ?

 

 

その通り。そこだけは確かだ。

 

ただ、いくつか謎が残る。

 

はたしてフレッチャーは「悪い嘘」を言わなくなったのか…

 

マックスは何をメイク・ア・ウィッシュしたのか…

 

そしてフレッチャーとオードリーは、キスをした後に何を思ったのか…

 

 

え…?

 

じゃあやっぱりローラーブレードは「嘘」だったのか?

 

 

ふふふ。謎解きはディナーのあとで致しましょう…

 

 

ハァ!?

 

 

解答編に続くってことだよ。

 

 

セリフとポーズが合ってないわ!

 

 

いちいち細かいなあ。

 

以上、おか畑もん三郎でした。

 

引き続き解答編でお待ちしてます…

 

 

 

 

 

 

 

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