明けない夜はないってことを明けない夜に考えていた石ちゃんはその後どうなったか?

  • 2018.09.15 Saturday
  • 16:23

 

 

 

 

ろくでなしのブ〜ル〜ぅスを〜♪

 

スリ〜コ〜ドでう〜た〜に〜した〜♬

 

 

あれ?『バベットの晩餐会』第4章じゃないの?

 

 

せや。やっと第3章が終わったとこやんけ。

 

 

『バベットの晩餐会』第三章:前篇

 

 

第4章は「洗礼者ヨハネと母エリザベト、そして使徒ペトロ(ペテロ)」がキーワードなんだよね。

 

だから森山直太朗の『明けない夜はないってことを明けない夜に考えていた』を先に解説しておこうと思って。

 

 

 

意味がわかりません!

 

 

実はこの歌って「使徒ペトロの歌」なんだ。

 

歌詞が全部シモン・ペトロのことなんだよね…

 

『教皇ペトロ』ピーテル・パウル・ルーベンス

 

 

ハァ!?

 

 

僕はこの歌が大好きでね…

 

去年カズオ・イシグロの『日の名残り』の解説を書こうと思ったのも、この歌がきっかけだったんだ。

 

あの小説を最初に読んだ時、僕はこう思った。

 

「この物語ってイエスの生涯の逆回転再生じゃんか!」ってね。

 

執事スティーブンスが主人公のあの小説は、ダーリントン・ホールの図書室から始まって、コーンウォールの埠頭で終わる。

 

そしてあの図書室シーンは「ゴルゴダの丘での磔」で、埠頭シーンは「イエスの誕生(クリスマス・イヴ)」なんだよね。

 

日本人のカズオ・イシグロだけあって「執事」と「羊」がかけられていたんだ。

 

だけどそれを言っても誰も信じてくれなかった。返ってくる言葉は「面白い説ですね」とか「深読みでしょ?」とか「人は自分が見たいものを見てしまうのです」って感じのものばかり…

 

だけど偶然YouTubeで『明けない夜はないってことを明けない夜に考えていた』を聴いて、僕は確信を持ったんだ…

 

だってこの曲も、まさしく「使徒ペトロの生涯」以外の何物でもなかったから…

 

それ以来、僕は自分の直感力を信じることにした。自分の観察力や読解力に自身を持ったんだよね。

 

 

中断したままだけどね…

 

カズオ・イシグロ徹底解剖

 

 

ということで、さっそく歌を聴いてみよう。

 

この歌の作詞作曲は森山直太朗&御徒町凧のコンビによるもの。

 

森山直太朗の歌う公式動画が無いんで、こちらの高中彩加によるカバー版でどうぞ…

 

 

 

そう言われて聴くと、それっぽく聞こえんこともない…

 

 

歌詞はこんな風に始まるね。

 

風見鶏の憂鬱を

頼まれもせずに考えた

流されずに生きてるって

たぶんそれなりに困難だ

 

 

風見鶏の憂鬱?

 

鳥のくせに憂鬱とか笑える。

 

 

「鶏」と言ったらペトロやろ…

 

しかもペトロは風向きが怪しくなると、すぐに「なびく」男…

 

師イエスが逮捕された時も「知らない」と言って逃げ、ローマで迫害が始まった時も信者を見捨てて逃げた…

 

つまり「風見鶏」とはペトロのことや…

 

 

そういうこと。

 

歌の冒頭で森山直太朗はこう歌っているんだ。

 

「誰にも頼まれてないけど、ペトロの気持ちを想像してみた。流されずに生きるのは大変だよ。人って弱い存在だからね」

 

 

なるほど!この歌についての前説というか所信表明か!

 

 

面白いよね。そして歌詞はこう続く…

 

置手紙を残してさ

旅に出たりとかしてみたいんだ

小銭がないのを言い訳に

すぐに帰るのも悪かないさ

 

ペトロといえば手紙だ。

 

『ペトロの手紙 一』と『ペトロの手紙 二』は新約聖書の公同書簡として知られている。

 

そしてイエス死後のペトロは旅から旅への生活だった。現在のシリア、トルコ、ギリシャと布教活動を行った。

 

そしてローマへ渡った時に皇帝ネロの迫害を受けて、トンズラしようとしたんだね…

 

 

小銭(コイン)といえばローマ皇帝やな…

 

 

次の歌詞には思わず膝を叩いたね。

 

登下校の醍醐味と

運命の出会いを探してた

隣のホームの運命は

上り電車が連れ去った

 

 

登下校の醍醐味?

 

 

「醍醐味」というのは仏教用語なんだけど「最上で真実の教え」という意味なんだ。

 

そしてそれが「登下校にある」というんだね。わかるかな?

 

 

登下校に真実の教えがある?なんだそれ?

 

 

わかったで!「登って、下りる」っちゅうことや!

 

つまり「天に昇って、また降りて来る」ことが真であるっちゅうことや!

 

 

その通り。イエスの「死と復活」のことだね。

 

「復活」とは、イエスが真の救世主(メシア)であることの証明だった。

 

 

それが「登下校の醍醐味」か!オモロイ!

 

 

ちなみに『ヨハネによる福音書』第1章では、洗礼者ヨハネの弟子だったアンデレがイエスと出会い、師ヨハネの指示でイエスの弟子になり、兄ペトロにイエスを紹介するシーンが描かれる。

 

そしてイエスは初対面のペトロに対し、運命的な行動をとるんだったね…

 

1:40ヨハネから聞いて、イエスについて行ったふたりのうちのひとりは、シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。1:41彼はまず自分の兄弟シモンに出会って言った、「わたしたちはメシヤ(訳せば、キリスト)にいま出会った」1:42そしてシモンをイエスのもとにつれてきた。イエスは彼に目をとめて言われた、「あなたはヨハネの子シモンである。あなたをケパ(訳せば、ペテロ)と呼ぶことにする」

 

 

見た瞬間いきなりニックネーム強制(笑)

 

だけどこのニックネーム「ケファ」のおかげで、後にペトロは初代ローマ法王になるんだよね。

 

日本語にすると「石ちゃん」だけど(笑)

 

 

 

いや、ケファは「岩(ガン)ちゃん」やろ。

 

 

 

誰?

 

 

かつて「ものまね十二使徒」のひとりとして日本のお茶の間を沸かせた男、岩本恭生や…

 

奴のジュリーと西城秀樹は絶品やった…

 

 

へえ〜、そうなんだ。

 

でもケファは石ちゃんでしょ!石ちゃんだってキヨシローが上手だし!

 

 

アホか!レベルがちゃうわい!

 

誰が何と言おうとケファは岩ちゃんや!

 

 

やれやれ。ケファの日本語訳は石でも岩でもどっちでもいいよ。

 

さて、『ヨハネによる福音書』第1章は、こう締め括られる…

 

1:51またイエスは言われた、「よくよくあなたがたに言っておく。天が開けて、神の御使たちが人の子の上に上り下りするのを、あなたがたは見るであろう」

 

 

神の御使いの「登下校」か(笑)

 

 

知っての通り、その後ヨハネはヘロデに捕らえられ、斬首されてしまう。

 

そしてヨハネの場合、イエスと違って「復活」はない。

 

天に上がったっきり、再び下りて来ることは無いんだよね…

 

 

「上り電車が連れ去った」か!

 

「隣のホームの運命」は洗礼者ヨハネのことだったのか!

 

 

うまいよね。

 

洗礼者ヨハネはイエスの教団に入らなかった。だから「隣のホーム」なんだ。

 

でも最高なのは次の部分。この歌詞を聴いた時、森山直太朗と御徒町凧を天才だと思ったよ…

 

ろくでなしのブルースを

スリーコードで歌にした

聴かせるあの子がいないから

野良に聴かせて無視された

 

 

 

ろくでなしのブルース?

 

 

 

ちゃうわ!

 

キリスト者とは親兄弟を捨てる「ろくでなし」っちゅう自虐ネタや…

 

 

「スリーコード」も、よく考えれば簡単なことだね。

 

イエスの死後にペトロらが中心となって成立させたキリスト教の中心的思想「三位一体」のことだ。

 

だから「あの子」に聴かせてあげることが出来なかったんだよ…

 

最愛の人は、もうこの世にはいないからね…

 

そこで「野良ネコ」に聴かせたっていうわけ。わかるかな?

 

 

野良犬かもしれないじゃん。なんで猫って決めつけるんだよ!

 

犬じゃダメなんですか!?

 

 

ドあほ!ネコに決まっとるやろ!空気読めや!

 

 

へ?

 

 

「野良」とは、ペトロを死刑にした皇帝ネロのことなんだよ。

 

だから「スリーコードの歌」を無視したんだ。ネロはキリスト教を嫌っていたからね。

 

 

ネロとネコか(笑)

 

 

面白いね、森山直太朗と御徒町凧は。

 

さて、歌はCメロに入る…

 

叶わない夢はないってことを

なけなしの夢に願懸けてたんだ

いつまでもモタモタしてらんないや

叶うからこそ夢って言うんだろ?

きっと

 

否定形「ない」が3回登場するね。これは有名な「ペトロの否認」のことだ。

 

13:36シモン・ペテロがイエスに言った「主よ、どこへおいでになるのですか」。イエスは答えられた、「あなたはわたしの行くところに、今はついて来ることはできない。しかし、あとになってから、ついて来ることになろう」13:37ペテロはイエスに言った「主よ、なぜ、今あなたについて行くことができないのですか。あなたのためには、命も捨てます」13:38イエスは答えられた「わたしのために命を捨てると言うのか。よくよくあなたに言っておく。鶏が鳴く前に、あなたはわたしを三度知らないと言うであろう」

 

 

ペトロは「あとから、ついて来ることになる」って予言されてたんだね。

 

 

せやけどモタモタしとったんやな。いざとなると命が惜しくなって…

 

それを見たイエスは業を煮やして、ペトロの前に現れたんや…

 

「お前が逃げるんやったら、ワイがもういっぺん十字架に掛けられなアカンわ」って…

 

 

 

この「わかっているのに、ついついモタモタしてしまう」ってところがミソなんだよね。

 

ペトロは「ダメ人間」の代表なんだ。こんなに弱い人間が、人を導く役割になるってところが斬新だったんだよ。

 

旧約時代の神は、ダメ人間には容赦が無かったからね。

 

 

さて、アッピア街道を逃走していたペトロは、主イエスの言葉を聴いて、ついに覚悟を決める。

 

ローマへ引き返し、皇帝ネロによって十字架に掛けられるんだ。

 

イエスの時とは「違う形」の十字架でね…

 

『聖ペテロの逆さ磔』カラヴァッジォ

 

 

逆さ!?

 

 

そう。ペトロは逆さの十字架に掛けられたんだ。

 

「邪教を信じる者は天国には行かせない!地獄に堕ちろ!」という意味なんだろうね。

 

だけど逆さになったペトロは、ふと考えた…

 

自分の足を見て、こう思ったんだね…

 

「おお!私は天国に向かっている!」

 

 

なんで?

 

 

下から見上げたら足元には空が広がっていて、主の待つ天国まで駆け上がれるように思えたんだ…

 

逆上がりの途中でさ

止まった世界に誓ってやった

逆から見れば届かない空も

大地みたいに駆け上がれんだ

 

 

ああ!

 

山田君、森山直太朗と御徒町凧に座布団1枚!

 

 

そして再びCメロが登場する。

 

この曲のタイトルにもなった大事な部分だ。

 

 

明けない夜はないってことを

明けない夜に考えてたんだ

そしたらウトウトしちゃってて

明日の朝がやってきてたんだ

 

 

もう言わなくてもいい!

 

ゲッセマネの夜だ(笑)

 

『ゲッセマネの祈り』ジョルジョ・ヴァザーリ

 

 

イエスが「起きていなさい」と言ったのに、ペトロは眠ってしまうんだったね。

 

この絵のペトロはウトウトどころじゃなくて、横になって完璧に寝てるけど(笑)

 

そして歌は最後のオチを迎える…

 

手の平にはなんにもないよ

隠すことさえなんにもない

なんにもないって気持ちがいいな

なんにもないからなんでもあんだ

 

 

「なんにもない」の連発やんけ。はじめ人間ギャートルズかっちゅうーの。

 

 

 

『やつらの足音のバラード』へのオマージュでもあるんじゃないかな。

 

だってあっちは旧約聖書「創世記」のパロディソングだからね。

 

だけどもちろんそれだけじゃないよ…

 

この歌のオチのポイントは、ペトロが「手の平」に「なんにもない」って繰り返すことなんだ…

 

 

手の平になんにもない?

 

ペトロってイエスから渡された「鍵」を持ってたじゃん。

 

 

 

実は「鍵」以外にも、絵画の中のペトロが「よく持っているモノ」があるんだよね…

 

だけどそれは見つかったらマズい物なんだよ…

 

「鍵」みたいに人様に見せられる代物じゃないんだ…

 

だから歌詞で何度も「手の平には何にもない」って繰り返すんだね…

 

聞かれてもないのにあれだけ所持を否定するって、アヤシイと思わない?

 

 

せ、せやな…

 

なんかヤバいドラッグとかか?

 

モーセの兄アロンの息子ナダブとアビフは、祭壇で違法ハーブを焚いて、神の怒りを買って殺されたんや…

 

もしかしてペトロの奴も…

 

 

 

ペトロは「薬物法違反」じゃなくて「銃刀法違反」だよ。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』で、ペトロは右手に短刀を隠し持っていたんだ。

 

 

 

ペトロの前にいるのは、裏切りの代価が入った袋をもっているユダだよね…

 

この二人はイエスに「裏切り者」の指名を受けたんだ…

 

旧約の預言を成就させるために…

 

そしてサタンが体の中に入って、二人とも嘘をつく…

 

 

だからダ・ヴィンチはペトロとユダを重ねて描いたんだね。

 

同じ「裏切り者」なのに、かたやペトロは初代教皇となり、かたやユダは世界一の嫌われ者になった。

 

この絵解きをもとに作家のダン・ブラウンは『ダ・ヴィンチ・コード』を書いたわけだ。

 

ペトロが脅してるように見える「イエスが愛された弟子」を「マグダラのマリア」とし、彼女がイエスの子を妊娠していて、後にガリア(フランス)へ逃れて極秘出産したという筋書きだ。

 

日本では2004年に出版され100万部を超える大ベストセラーになったよね。

 

2006年5月にはトム・ハンクス主演の映画も公開され、3時間という長尺ながら日本で興行収入90億円超の大ヒットを記録し、ペトロとカトリックの秘密は大ブームになった。

 

 

そして2007年5月…

 

森山直太朗が『明けない夜はないってことを明けない夜に考えていた』を発表する…

 

 

偶然とは思えんな…

 

 

「手の平には何もないよ!本当に何もないからね!だけど全てを手に入れたんだ!」ってオチになってるくらいだから、『ダ・ヴィンチ・コード』の影響はありそうだよね。

 

 

じゃあ『明けない夜はないって…』のシングル盤A面の『未来〜風の強い午後に生まれたソネット〜』も、同じように作られたってこと?

 

 

 

いきなり「神様」か!こっちもアヤシイで!

 

 

ふふふ…

 

こっちはペトロでも『ダ・ヴィンチ・コード』でもないね…

 

 

じゃあ何だよ!?

 

 

きっとカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』からインスピレーションを得た歌だと思うよ…

 

だってどちらもラストが「風の強い場所で亡き恋人を想う」シーンなんだもん…

 

 

 

ま、マジかよ…

 

『わたしを離さないで』の出版はいつ!?

 

 

英語版が2005年4月…

 

そして日本語版が2006年4月…

 

 

まさに『ダ・ヴィンチ・コード』フィーバーと同じ時期だ…

 

そしてこちらも森山直太朗のシングルCDが発売される一年前のこと…

 

 

面白いよね。

 

これを「偶然」とか「深読み」という言葉で片付けることは簡単だけど、僕はそういう夢の無い考え方はしたくない…

 

天才たちの仕事はいろんなところで有機的に絡み合っているんだって考えるほうがワクワクするからね…

 

 

クリストファー・ノーランと宮崎駿の絡み合いは「夢が有り過ぎた」けどな…

 

『栗麻呂ノ暗号』シリーズ

 

 

 

そうだろ?

 

 

ズコっ!

 

天才つながりで岡村ちゃんか!

 

そうゆうことやってばかりいるから「おかえもんのブログはふざけてる」って言われるんだよ!

 

 

ベイビー!週刊誌が俺について書いてることは全部嘘だぜ!

 

 

お前の言ってることが嘘だと思われてんだよ!

 

つうか早く週刊誌に書かれるくらい有名になれっつーの!

 

 

ごもっとも!

 

 

ダメだこりゃ…

 

 

次いってみよう!

 

 

 

 

 

 

 

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