「さよならの夏」〜映画『インターステラー』深読みネタバレ解説:後篇

  • 2018.07.28 Saturday
  • 23:07

 

 

 

 

じゃあ続きを始めようか…

 

 

ちょっと待って!前編を未読の方はコチラをどうぞ!

 

ついでに登場人物紹介も貼っとくで。

 

 

お前たち、肝心の歌を忘れてるぞ。

 

 

 

では映画『インターステラー』にとって最重要な3番を見ていこう。

 

ブラックホールから脱出した後の物語が、ここにすべて凝縮されている…

 

ビックリしても知らないよ。

 

 

散歩道に ゆれる木々は

 

さよならの影を おとします

 

古いチャペル 風見の鶏

 

夏色の街は 見えるかしら

 

 

 

いきなり来たな…

 

木々が揺れる散歩道って…

 

 

クーパーステーションの散歩道やんけ…

 

 

 

しかも散歩道には、人類救済計画「ラザロ計画」で死んだクーパーたちを追悼する記念碑があった。

 

まさに「さよなら」の影を落としているな。

 

 

ノーラン△!

 

 

それだけじゃないよ。

 

ノーランは「さよなら」の「木」によって、わざわざ「影」を落とさせた。

 

わかるかな?

 

 

さよならの木?わざわざ影を落とす?

 

どゆこと?

 

 

ほら見て…

 

記念碑の横を通り過ぎたクーパーは、植樹されていた「さよならの木」にぶつかりそうになって影を落とした…

 

 

 

 

なんだこれ!?

 

 

これって普通に観てたら全く意味のない描写なんだ。

 

あそこでクーパーを木にぶつかりそうにさせる理由なんて1ミリも無いんだよ。

 

でも、『さよならの夏』の歌詞を完璧に再現するためには、必要だったんだね。

 

 

ボスは完璧主義者だからな。

 

 

ですね。僕ならやりかねません…

 

 

そして「古いチャペル 風見の鶏」の登場だ。

 

散歩道はトウモロコシ畑へと続き、その中の小道を抜けるとクーパーの家に辿り着く。

 

人類を救った英雄マーフ・クーパーの生家がそのまま記念館になっていたんだね。

 

 

これが歌詞の「古いチャペル」にあたる。

 

 

クーパーの家は「古いチャペル」とちゃうで。

 

ただの古い農家や。

 

 

クーパーハウスのモデルになったのが「古いチャペル」なんだよ。

 

ノーラン兄弟夫婦が映画の構想を練っていた2010年から11年にかけてYouTube上で話題になった、この動画の「古いチャペル」がモデルなんだよね。

 

 

 

 

心が洗われるような歌声ですね…

 

 

確かにクーパーの家によう似とるな。

 

しかしこの7歳の娘Rhema、めっちゃ歌うまいやんけ。


 

ねえねえ…

 

なんだかこの子、マーフの少女時代に似てない?

 

切なそうに夜空眺めたりしててさ…

 

 

リーマちゃんは、幼くしてお母さんを亡くした。大好きなお母さんだったから、とってもショックだったそうだ。

 

でもお母さんが好きだった歌を歌うことで、「強く生きて欲しい」という亡き母との約束を守ったんだね。

 

マーフも幼い頃に母を亡くしている。そしてお母さんの好きだった「科学」の大好きっ子になった。

 

なんだかよく似てるよね。リーマにとっての「歌」が、マーフでは「科学」に置き換えられたんだ。

 

 

なるほど

 

だからこの動画は『インターステラー』っぽく感じるのか…

 

 

この動画のことも覚えておかなきゃ。

 

しかしこのYouTubeというのは便利だな。

 

 

そしていよいよ「風見の鶏」の出番だ。

 

えへん。

 

 

なんでTRASが張り切るんだよ。

 

 

だって「古いチャペル」にある「風見の鶏」って「TARS」のことだから。

 

クーパーの家の中に壊れたTARSが置かれてたでしょ?

 

 

 

「風見鶏」には東西南北を示す「NEWS」という文字が付き物だ。

 

そして私の名は…

 

 

TARS(笑)

 

 

ホントすいません…

 

 

謝らなくてもいい。未来の君がやったことだから。

 

 

は、はい…

 

 

そして「夏色の街は見えるかしら?」の部分…

 

 

わかったぞ!

 

答えは「見えなかった」だ!

 

 

イグザクトリー

 

クーパーは私を修理すると、ポーチで昔みたいにビールを飲んでいた。

 

そんなクーパーに私は「(あの夏を思い出して)やはり懐かしいか?」と尋ねる。

 

 

クーパーは「ここはきれいすぎる」と言った後に、こう付け加えた…

 

「こういうノスタルジーには馴染めない」と…

 

 

 

いくら似せて作られていても、所詮は偽物…

 

あの夏の日では決してない…

 

 

実はこのクーパー記念館というのはジブリ美術館の投影にもなっていて、『さよならの夏』が使われた映画『コクリコ坂から』は宮崎吾郎氏の監督作品というだけでなく父駿氏の全面バックアップ体制で作られたものであるから…

 

 

そのハナシはヤヤコシクなるからしなくていい!

 

 

 

 

クリストファー・ノーランという作家を語る上では重要なことだと思うんだけどな…

 

まあいい。では、歌詞を続けるよ。

 

 

きのうの愛 それは涙

 

やがて かわき 消えるの

 

あしたの愛 それはルフラン

 

終わりのない言葉

 

 

 

こいつは楽勝や。

 

「きのうの愛」とはマーフとクーパーの親子愛のこと。再会した時、涙ぐんどったよな。

 

 

 

 

そしてクーパーはマーフに「あなたはここにいてはいけない人」と言われる。

 

90年のタイムギャップのある二人は、いくら親子でも、いや「親子だからこそ」一緒にいちゃいけないんだ。

 

 

まさにその通り。

 

では「ルフラン」だという「あしたの愛」は?

 

 

てか、ルフランって何?

 

 

フランス語で「リフレイン」のことですね。

 

つまり日本語でいう「繰り返し表現」です。

 

 

なんで急にフランス語やねん。シャレオツか。

 

 

与謝野晶子の「コクリコ」よろしく歌の3番に「ルフラン」というフランス語が使われていることは、『インターステラー』という映画に大きな影響を与えたんだ…

 

 

ハァ!?

 

 

物語で重要な役割を担う「ある親子」の名前は、ここから決められたんだ。


 

「ある親子」って二組しかいないじゃんか!

 

クーパー親子かブランド親子のどっちだ!?

 

 

流れ的に「ブランド親子」に決まってるじゃないか。

 

「きのうの愛」がマーフなら、「あしたの愛」はアメリア・ブランドに決まってるだろ。

 

 

そんなことは言われなくてもわかってらあ!

 

なんでフランス語の「ルフラン」が「ブランド親子」になるんだよ!

 

「フランスはブランド大国」とか抜かしたら承知しないぞ!

 

 

ブランド親子をフランス語にすると「Le Brand」になるんだよね。

 

そしてフランス語では最後の「d」は発音されないから「ル・ブラン」になる…

 

 

マジかよ…

 

「ルフラン」がフランス語だったことを、そんなふうに使うとは…

 

 

自分で言うのも何ですが、歌の完全再現に対する凄まじいまでの執念を感じます…

 

 

そんなスピリットがあなたの中に眠っているのです。

 

 

でもさあ…

 

なんで「ブランド親子」が「終わりのない言葉」なの?

 

 

それは「brand」という言葉の中に隠されている。

 

「brand」の本来の意味は「烙印」だ。罪人に押される「焼印」を「brand」と呼んだんだね…

 

 

マジで!?

 

今の「ブランド」に対するイメージと正反対じゃんか!

 

 

人類史上、最初の「ブランド」は…

 

アダムとイブの息子カインに押された「殺人者の烙印」…

 

実の兄弟アベルを殺したカインに対し、神は呪いの印を与えた…

 

決して死ぬことなく、罪を背負いながら苦しみ続けるという呪いの烙印を…

 

これを英語では「The Brand of Cain」と言います…

 

 

そしてマーフにとって、ブランド親子は「殺人者」以外の何物でもなかった…

 

ブランド親子は「地球上の人類を見殺しにする」という恐ろしい計画を実行し…

 

「人類を救う」とクーパーを騙し、幼くして母を亡くした彼女にとってかけがえのない父を奪った…

 

 

たしかに

 

 

だからマーフは、アメリアを憎んでいた…

 

大切なパパを物理的のみならず精神的にも奪ったわけだからね…

 

だからマーフは「アメリア」なんてファーストネームでは決して呼ばなかった…

 

常によそよそしく「Dr.ブランド」と呼んでいたんだ。許せない気持ちが、距離を生じさせていたんだよ…

 

 

たしかにそうだったな…

 

 

でも思いがけず父が若い姿のまま帰ってきた…

 

自分は年老いているというのに、父はあの時のままなんだ。

 

ここでマーフは決意する。

 

もう「娘を心配する父」という役割から解放してあげるべきだと…

 

ひとりの「男」に戻してあげようと…

 

 

だからマーフは言った。「あなたはここにいてはいけない」と。

 

そして「じゃあどこに行けは?」と聞く父に対して、ひとことだけ答える…

 

かつて心から憎んでいた、あの女の名前を…

 

 

「ブランド…」

 

 

 

 

アメリアって言うとるやんけ。

 

 

これは翻訳者のミスだね。

 

マーフは「アメリア」なんてファーストネームで呼ばないから。

 

しかもここは絶対に「ブランド」でなければいけない。『さよならの夏』の「ルフラン」がかかっているから…

 

 

それは無茶振り…

 

 

そして3番のラストの歌詞だ。

 

 

夕陽のなか めぐり逢えば

 

あなたはわたしを 抱くかしら

 

 

 

これは説明するまでもないだろうが、念のためにしておく。

 

エドモンドの星に着いたアメリアは、朽ち果てた墓の跡を発見して呆然とし、その場に立ちつくした。

 

長らく悲しみに暮れていた彼女を夕陽がやさしく照らし始める…

 

ここでアメリアの雰囲気が微妙に変化するんだ。

 

さっきまでとは明らかに違う「誰か」を思うような表情になるんだね…

 

 

 

もう最後まで言わんでええ。

 

若き大女優アン・ハサウェイの素晴らしすぎる演技で一目瞭然や。

 

クーパーのことを想っとったんやろ。

 

「今すぐクーパーに抱きしめて欲しい」って考えたんや。

 

 

言わんでええとか言っといて、自分で言ってるじゃんか。

 

 

ちなみにノーランはこのシーンの中に、この映画が『コクリコ坂から』から多大なヒントを得て作られたことを示すサインを入れている。

 

ノーランは、『紺色のうねりが』の元ネタとなった宮沢賢治の詩『生徒諸君に寄せる』をディラン・トマスの詩に置き換え、古い部室「カルチェラタン」を古いブラックホール「ガルガンチュア」に置き換えた。

 

そして旗のサインはモールスとバイナリ・データだね。

 

その他にもコクリコ要素満載だ。だからまあ、言ってみれば「スペシャルサンクス」のサインだね。

 

それがこれだ。

 

 

 

ハァ?どこが?

 

 

ポールに二つの旗があり、上は赤っぽい旗で、下は青っぽい旗…

 

どう見ても『コクリコ坂から』の旗が投影されてるよね…

 

 

 

どひゃ〜!

 

だけどオマージュにしてはボロボロ過ぎるような気が…

 

 

意味深…

 

 

なんのことですか?

 

 

いいんだよ。今の君は知らなくて。

 

では『インターステラー』に戻ろうか…

 

絶望的な孤独の中でクーパーを想ったアメリアの意識が通じたのか、それともクーパーの超前向きな妄想なのか、そこのところは誰にもわからないけど、とにかく「ひとりの男」に戻った彼は宇宙艇のある格納庫へ向かった。

 

 

そしてクーパーは最高の相棒である私を連れて、再び宇宙へ旅立ったのだ。

 

アメリアのいる星に辿り着けるかどうかは「賭け」だがな…

 

 

クーパーの賭けがどうなったのかは、私たちだけの秘密…

 

 

 

そのセリフってもしかして…

 

てことは、この曲に続く流れですね♪

 

 

 

TARSめ、お前フィオ派か。

 

しかしエエ歌や…

 

まばらな通行人が淡々と通り過ぎてゆく光景も泣ける。

 

 

オイラ『紅の豚』大好き!

 

ジーナさんみたいな年上の色っぽいお姉さんと仲良しになりたい!

 

 

ちょっと待って…

 

『紅の豚』って1992年の作品だよね…

 

1989年から来たクリス君がなぜ…

 

 

ハッ...シマッタ...

 

 

え?え?どゆこと?

 

 

こ、こいつ偽物や!

 

今までワイらを騙してたんや!

 

 

クリス君…

 

君は何者なんだ…

 

いったい何のために…

 

 

ボス…

 

ここはひとまず脱出です!

 

 

そ、そうだな…

 

それではまた会おう、諸君!

 

さらばだ!

 

 

 

 

ええ〜!?行っちゃったよ…

 

いったい何だったんだ?

 

だけど「また」って、これ続くの?

 

 

いや…何と言っていいやら…

 

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

「さよならの夏」〜映画『インターステラー』深読みネタバレ解説:前篇

  • 2018.07.28 Saturday
  • 19:59

JUGEMテーマ:映画

 

『さよならの夏』来たァ!

 

 

君もコクリコわれもコクリコ!

 

 

ちなみにパリで「コクリコ」の短歌を詠んだ与謝野晶子は、ドーバー海峡を渡りロンドンへ向かった。

 

もしかしたらダンケルクも訪れたかもしれないね。

 

 

僕、文学部なんでアキコ・ヨサノの名前は聞いたことあります。

 

ところでダンケルクって日本でも有名なんですか?

 

 

あ〜!何でもない何でもない!

 

これ以上未来のこと知らなくていいから!

 

 

へ?

 

 

さて、映画『コクリコ坂から』にも使われたこの『さよならの夏』という歌は、『インターステラー』を語る上で絶対に避けては通れない。

 

前回の『Love Is Everything』や『愛のメモリー』を「深読み」だとか「こじつけ」だと思った人も、今回を読んだらもう否定できないはずだ…

 

 

ちなみに前回とはコチラのことです。

 

 

 

避けては通れない…?

 

いったいどんな秘密が隠されているんだろう?

 

 

では始めるぞ。

 

今さら必要ないとは思うが、念のため映画の予告編から。

 

 

次に主な登場人物。

 

 

そして、おかえもんが深い関連性を指摘する歌『さよならの夏』…

 

 

 

やっぱエエ歌やわ。

 

 

このお姉さんの声も好き!

 

 

では歌詞を見ていこう。

 

 

『さよならの夏』

 

歌詞:万里村ゆき子

 

 

光る海に かすむ船は

 

さよならの汽笛 のこします

 

 

いきなり来たね。出だしからモロに『インターステラー』だ。

 

 

え?

 

 

お前ら鈍いな。

 

私とクーパーの最高に男前なシーンがあっただろう。

 

 

男前?

 

 

1番の出だし部分は、宇宙ステーションからTARSとクーパーの乗った小型探査艇が切り離される場面に使われたんだよ。

 

アメリア、クーパー、TARS、CASEの乗った宇宙ステーションは、ブラックホール「ガルガンチュア」の周囲を回転し、その遠心力でアメリアの恋人エドマンドのいる星へ向かおうとした。

 

 

そして小型探査機の推進力でブラックホールの重力磁場から脱出に成功。

 

だけど燃料の切れた宇宙ステーションを遠い星まで到達させるにはスピードが十分ではなく、少しでも身軽にする必要があった。

 

そこでTARSの乗る小型探査船が切り離される…

 

 

 

そうだった!

 

TARS男前!TARS△!

 

 

■だけどな。

 

 

そしてクーパーも自分の乗る小型探査船を切り離すことをアメリアに伝える。

 

事前のプランとは違うのでアメリアは驚いた。

 

 

クーパーはアメリアのことが好きだったんですね…

 

だけど恋人エドマンドの星に到着したら、二人はこの宇宙のアダムとイブになる…

 

そんな二人をそばで見ながら生きていくなんて、僕なら辛すぎる…

 

だから自分から…

 

 

そしてクーパーはアメリアに対し、例の物理法則のキメ台詞をはく。

 

 

 

出た!前に進むには何かを後ろに置いていかねばならない!

 

つまり「俺の分まで、お前は幸せになれよ」ってことだな!

 

 

いわゆる柳沢慎吾の「あばよ!」ですね。

 

 

そしてクーパーは小型船を切り離す。

 

 

 

ステーションから離脱したクーパーの小型探査船は、ブラックホール「ガルガンチュア」に向かって一直線に落ちてゆく…

 

 

ブラックホールの表面「事象の地平線」を越えたら、光でさえも脱出できない。

 

表面が光っているのは、地平線付近の重力が無限大なので激しいエネルギーを発しているからだったかな?

 

とにかくクーパーは光の海の中へ向かって行った。

 

そして「地平線が見える」という言葉を最後に通信が途絶える…

 

 

 

これで、

 

光る海にかすむ船は

さよならの汽笛のこします

 

の完成だな。

 

 

うわ!ホントだ…

 

 

では次の歌詞を見ていこう。

 

 

ゆるい坂を おりてゆけば

 

夏色の風に あえるかしら

 

 

 

ゆるい坂をおりる?

 

 

事象の地平線を超えた後も、小型探査船は坂道を滑るように降りていったやないけ。

 

そんでもって船から飛び出した後も、坂道っちゅうかトンネルみたいなとこを降りていった…

 

 

 

 

なんか地下鉄みたい。しかも銀座線。

 

 

これは僕の大好きな『さらば愛しきルパン』へのオマージュですね。

 

ルパンは東京の複雑な地下鉄網を「ワームホール」みたいに使って移動するんです。

 

それを未来の僕はブラックホールの内部に応用したんだ…

 

 

 

あちゃ〜

 

 

そしてクーパーは「夏色の風」に会えた。

 

わかるかな?

 

 

夏色の風?

 

 

これのことだ。

 

 

 

ああ、そうか!

 

たしかに窓から夏色の風が吹いてる(笑)

 

 

歌詞を続けるよ。

 

 

わたしの愛 それはメロディー

 

たかく ひくく 歌うの

 

わたしの愛 それはカモメ

 

たかく ひくく 飛ぶの

 

 

 

メロディー?

 

誰か歌とか歌ってたっけ?

 

 

カモメも飛んどらんやろ。

 

地球シーンの舞台は内陸部やし、そもそも鳥が出て来んかった。

 

鶴の一羽も出て来んのや。話にならへん…

 

 

お前らの目は本当に節穴だな。

 

 

なぬ!?

 

 

TARSの言う通りだ。

 

クーパーは「愛」を「トンツー」のメロディにして伝えたじゃないか…

 

 

 

え!?

 

 

「メロディ」という歌詞は「モールス信号」になったんだね。

 

 

 

なんですと!?

 

 

モールス信号は、文字を長短の音の組み合わせで表す。

 

そして視覚化する場合は「点と棒」の組み合わせで表現する。五線譜に描かれる音符と一緒だな♪

 

 

 

モールス信号は多くの映画に登場しますよね。

 

ルパンやラピュタなど宮崎駿作品にも欠かせません。

 

 

これで「たかく ひくく 歌うの」の意味もわかったでしょ?

 

 

これやろ。ノーランにしてやられたわ(笑)

 

 

 

えへへ。さすが未来の僕。

 

 

 

 

そしてカモメ…

 

ちゃんと「高く低く」飛んでいたよね…

 

 

かもめやと?

 

まさか最初に出て来たインド空軍のドローンか?

 

 

でもあれは「わたしの愛」ではないよね。

 

 

もしや…

 

僕の大好きな腕時計…

 

 

ああ!そうか!

 

あの時カモメが飛んでた!

 

 

渡辺真知子?

 

 

残念(笑)

 

あの時翔んだのは「一羽のカモメ」じゃなくて「二羽のカモメ」なんだ。

 

これだよ。

 

 

 

ただの腕時計やんけ。どこにカモメがおるんや?

 

 

鈍いなあ…

 

長針と短針の形がカモメに見えるでしょ!

 

 

 

お…ま…

 

 

そしてクーパーは、時計の針を上下に高く低く動かすことで「愛」を伝えた…

 

 

かもめ〜が翔んだ〜♪

かもめ〜が翔んだ〜♪

 

 

そんな歌まで知ってるのか…

 

相当な「夜ヒット」ファンだったんだね…

 

 

本作品における発言・描写は、おかえもん個人の推測や妄想に基づくものであり、実際の人物・団体の真実を表すものでは決してありません。

 

 

そして1番のラスト。

 

 

 

夕陽のなか 呼んでみたら 

 

やさしいあなたに あえるかしら

 

 

これは簡単だね。

 

三十半ばの熟女になったマーフは、ある夏の夕方、久しぶりに実家を訪れ、自分の部屋に入った。

 

父クーパーが自分を捨てて宇宙に旅立って以来、父のことを嫌いになり、高校を卒業して大学へ行った後は家にも寄り付かなくなっていたんだよね。

 

クーパーは自分の存在を伝えるため、マーフに呼び掛けた。

 

もちろん声は伝えることが出来ないので、本棚に置かれてる物を落としたり、腕時計の針を動かしたりしてね…

 

そしてついにマーフは気付いた。

 

 

 

 

この時のマーフは「やさしいあなた」だったってこと?

 

 

その通り。

 

父に捨てられたと思い込んだ少女時代のマーフは、心を閉ざしてしまった。

 

それまでは「非科学的だからといって完全否定するのは間違ってる」と主張するような、純粋で好奇心旺盛な子だったんだよね。

 

だけど父クーパーに捨てられてから変わってしまった。

 

既存の科学ばかり勉強するようになり、セオリーから外れたことには目が行かなくなってしまったんだ。

 

研究一筋で男っ気ゼロだったマーフだけど、三十半ばになって「いい人」が現れた。医師の彼だね。

 

そしてマーフの心の中に、ある変化が起こった…

 

 

既存科学で説明できないことを受け入れる心が戻ったんやな。恋のおかげで。

 

 

そういうこと。

 

クーパーが父の「愛」を伝えるには、少女時代のマーフでは「受け入れ態勢」が整っていなかった。

 

マーフがこの年になるまで待たなければならなかったんだよ。

 

親の愛情って子供の頃は気付かないもんだよね。

 

自分がその当時の親の年齢になって、ようやくわかるようになるんだ…

 

 

『インターステラー』は宮沢賢治を語る上で欠かせない法華経が物語のベースになっている。

 

法華七喩その三『三草二木』が、これにあたる。

 

「人は同じように真理の言葉を目の前にしても、その人の受け入れ態勢によって対応が違ってくる」だったな…

 

『INTERSTELLAR』と法華経

 

 

1989年のロンドンに帰ったら、宮沢賢治と法華経のこと勉強しなきゃ。

 

 

さて、2番の歌詞にいこう。

 

 

だれかが弾く ピアノの音

 

海鳴りみたいに きこえます

 

遅い午後を 往き交うひと

 

夏色の夢を はこぶかしら

 

 

 

ピアノも海鳴りも簡単だね。もうわかったでしょ?

 

 

せんせ〜い!

 

 

はい、どうしました?

 

 

映画にはピアノも海も出て来ませ〜ん!

 

 

ホントにそうかな…

 

じゃあこれは?

 

 

 

なにこれ?

 

 

クーパーが光と砂で作ったサインだよ。

 

光の帯というか縦糸みたいなものをタッチすることで、本棚に対して垂直方向にだけ力を作用させることが出来たんだ。

 

これをマーフがノートに記したものがコチラ…

 

 

 

 

うわ!

 

これってピアノの鍵盤じゃないですか!

 

しかもちゃんと白鍵と黒鍵がある…

 

 

お前のやったことだろ!

 

てゆうか、最初は誰のアイデアなんだ…?

 

 

考えるな、感じろ。

 

 

そしてこの「ピアノの音」が「海鳴りみたい」に聞こえるんだよ。

 

ノーランって、ちょー笑えるよね(笑)

 

 

え?僕が?

 

何か、やらかしました?

 

 

これだよ、これ。

 

 

 

へ?

 

 

「バイナリ」って…

 

「ウミナリみたいに聞こえます」

 

でしょ?

 

 

ズコっ!

 

クリストファー!

 

 

いやあ、何と言っていいやら…

 

 

見事なオヤジギャ…

 

いや、韻を踏んでいる。

 

 

そして「遅い午後を往き交うひと」が「夏色の夢をはこぶ」んだよね。

 

 

もうわかったぞ!マーフのことだ!

 

久しぶりに帰省した時、夕食を食べた後にお兄ちゃんとケンカして家を飛び出して、また戻って来た。

 

 

しかもトウモロコシ畑に放火して兄を外へおびき出して時間を稼ぎ、科学最大の壁だった「重力の謎」を解くデータを、宇宙で死んだと思っとった父から受け取った。

 

これを「夏色の夢」と呼ばずして何と呼ぶ。

 

 

ちなみに腕時計の針も「遅い午後」を行き交っていたな。

 

 

 

 

言葉に出来ない思いを時計の針に託した夏の日…

 

これがホントの「何も言えなくて…夏」ですね。

 


 

うまいこと言わんでいい!


 

クリス君はホントに日本の懐メロに詳しいね。

 

さて、歌詞の続きを見ていこう。

 

 

わたしの愛 それはダイアリー

 

日々のページ つづるの

 

わたしの愛それは小舟

 

空の海をゆくの

 

 

 

ここはワイでもわかる。

 

箱の中にずっと仕舞われとった、少女時代のマーフが付けとった日記と、大切にしとったアポロ月面探査船の模型や。

 

 

 

だね。

 

でもこのパートからは、もっと深い意味が引き出されているんだ。

 

実は英単語「diary」の語源は「天に光り輝くもの」というものなんだよね…

 

たぶん昔の人が、太陽や月、夜空の星々を観察して記録したことが「日記」の始まりなんだろう。

 

そして「小舟」は「箱舟(はこぶね)」にもとれる。絶滅から逃れるために地上の種を船に乗せた「ノアの箱舟」だ。

 

これを『インターステラー』に当てはめると…

 

 

天空に光り輝くブラックホールの周りを周回した、五千人分の冷凍受精卵を搭載した宇宙ステーション(笑)

 

 

 

 

なんて深い映画なんだ…


 

ボス、未来のあなたの作品だ。

 

 

そして2番のラスト。

 

 

夕陽のなか 振り返れば 

 

あなたはわたしを 探すかしら

 

 

マーフが夕陽の中で振り返ったお陰で、クーパーは時空を超えたメッセージを送ることが出来た。

 

間接的コンタクトが成功したので、次は直接的コンタクトの番だ。

 

クーパーが「愛する人にもう一度会いたい!」と強く望んだ瞬間、彼の体はワームホールへと吸い込まれていき時空を超える…

 

 

途中で「あの時」を通過するんやったな…

 

最初に土星のワームホールへ突っ込んで、アメリアが「異次元からの手」に触れた瞬間を…

 

 

 

重要なシーンだ。

 

これによってクーパーは、情報だけでなく「肉体」も時空を超えることが出来ることを知るんだね。

 

ちなみにこれは『ルパン三世 カリオストロの城』のパロディにもなっている。

 

ルパンが水道を「ワームホール」のように使って城に侵入するシーンだね…

 

 

 

うわあ!

 

アン・ハサウェイが銭形のとっつぁん!?

 

 

ホントごめんなさい…

 

 

そしてクーパーは土星の近くに再び姿を現す。最初にワームホールへ突っ込んだ場所だ。

 

だけど、場所は同じでも、あの時から約90年後の未来だった。

 

ここからのシーンは『さよならの夏』の3番がもとになっている。

 

あまりにも完璧すぎて、最初に気付いた時、僕は泣いた…

 

 

マジで…?

 

ゴクリ…

 

 

『インターステラー』という物語は、この3番のためにあったのだ…

 

耳の穴かっぽじってよく聴くんだな…

 

 

でもこれ以上書くとブログ1回分の容量をオーバーするらしい。

 

ということで、3番は後編でじっくりと…

 

 

 

 

 

 

 


 

『インターステラー』徹底解剖『Love is Everything』愛はメモリ化できるのか?

  • 2018.07.27 Friday
  • 11:43

 

 

 

え!?ノーラン!?

 

 

どうしたんや急に!?

 

 

そんなに驚かなくてもいいでしょ。

 

そもそもこの解説シリーズが「note」からこっちに移ったのは、削除されちゃった記事を復活させるためだったんだから…

 

 

せやったな…

 

おっさん、note が JASRAC と契約しとらんことを知らんで記事に歌詞を載せとったもんやさかい、消されてもうたんやった…

 

 

そういえば最初、これまでの記事をこっちに移すって言ってたね。忘れてた(笑)

 

 

書きたいことがたくさんあってね…

 

だけどきのう『LIFE』の解説が終わったんで、久しぶりに過去の記事を読み返したんだ。

 

そしたら「いくらなんでも深読み過ぎでしょ!」って突っ込みたくなるものが多くて笑えたよ。

 

 

書いたの全部お前やろ。

 

 

でも中には、我ながら自信作だなと思うものもあったんだ。

 

このまま誰の目にも触れないままではもったいない作品がね…

 

だから今回はクリストファー・ノーラン『インターステラー』解説シリーズの中でも名作の呼び声高い2つの記事をリライトして移植することにした。

 

 

『インターステラー』とルパン三世(TV第2シリーズ)のエンディングテーマ『Love is Everything』の関係についての回だね!

 

あれは涙無くして語れない感動の名作だった!

 

ちなみに前篇も読んどいたほうが、より楽しめるぞ!

 

 

 

もう始めていいか?

 

 

TARS!久しぶり!

 

 

水臭いぞ、お前たち。

 

引っ越すなら、ひと言くらい言ってくれたらいいものを…

 

まあ向こうでは時間が止まっているようなもんだから、全然寂しくもなんともなかったが。

 

 

またまたァ(笑)

 

 

相変わらず前フリが長いですね。

 

いい加減もう本当に始めますよ。

 

 

トンボ…

 

じゃなくて、トンボに憧れてたクリストファー!

 

 

 

無駄話はいいですから、まずは僕が将来撮ることになる『インターステラー』の予告編から見ましょう。

 

 

 

1989年から来たお前は、観たらアカンやろ…

 

 

主な登場人物は6名…

 

いや、4名かな。

 

 

次に、おかえもんが深い関連性を指摘する曲『Love Is Everything』を聴きましょう。

 

 

 

ありがとう、クリストファー。

 

やっぱり君がいると話がスムーズに進む。いつもいてほしいくらいだ。

 

 

あと、これも観ておいたほうがいいですよね?

 

 

 

そうだね。ありがとう。

 

君は本当に気が利く。さすが未来の巨匠だけあるな。

 

アカデミー監督賞を取れないのが不思議なくらいだ。

 

 

うちらがアカデミー会員になったら必ず投票するぞ!

 

しかしどうやったらなれるんだ?

 

 

では歌詞を見ていくぞ。

 

 

LOVE IS EVERYTHING

 

作詞:奈良橋陽子

作曲 編曲:大野雄二

 

 

いつかめぐり逢える

 

やさしいなにか求め

 

君は心の弦(いと)ふるわせて

 

ほほえみをうかべる

 

 

 

 

出だしの日本語部分は説明するまでもないね。

 

 

手ェ抜くなボケ。

 

 

では、ざっと説明しよう。

 

土星軌道上に浮かぶワームホールを通過し、太陽系から遥か遠く離れた宇宙へワープし、さらにブラックホールの中に突っ込んでいったクーパーは「不思議な部屋」へと迷い込んだ。

 

その部屋はなぜか、二度と会えないと思っていた娘マーフの部屋の本棚の裏側と繋がっていたんだね。

 

しかも「あらゆる時間」のマーフの部屋と…

 

 

 

 

のび太の机の引き出しの中みたいなもんやな。

 

 

そうゆう喩えはややこしくなるからやめて。

 

こっちから向こうの姿は見えるけど、向こうからは見えないんだよね。あと声も聞こえない。

 

 

 

クーパーは過去の自分に、人類救済計画「ラザロ計画」へ参加せず、娘マーフのそばにいさせようと考えた。

 

ブランド教授が考案し、クーパーが参加したこの計画は、インチキだったんだよね。地球に残った人類を見捨てる計画だったんだ。

 

だからクーパーは何とかして自分の出発を阻止しようとした。どうせ死ぬなら娘と一緒のほうがいいから…

 

 

 

クーパーが唯一向こうの世界に影響を及ぼせられるのは「本棚」のみ。

 

だからクーパーは、マーフの注意を引こうと本棚にあるものを落としたりした。

 

だけどマーフには「幽霊」だと思われてしまう…
 

 

 

そこでクーパーは考えた。

 

メッセージを「モールス信号」に変換し、棚に並ぶ本を落とすことで「トンツー」を伝えられないかと。

 

名案だと思ったが、これはとんでもなく骨の折れる作業だった。

 

たった四文字の言葉「STAY」を送るだけで、上下左右行ったり来たりと、馬鹿みたいに手間がかかるのだ…

 

 

 

そしてクーパーは閃いた。

 

メッセージを「0と1」の二進法によるバイナリ・データに変換し、本棚に置かれてる時計の針を振動させることで伝達するという方法だ。

 

これなら膨大な情報も圧縮して伝えられるため、ブラックホールを通過した時にTARSが収拾したデータも送れるかもしれない。

 

人類が突き当たっていた壁「重力の謎」を解き明かすことが出来る。

 

 

もちろん科学的に素人のクーパーにバイナリ変換が出来るわけはなかった。

 

それは私の得意分野だ。

 

サンスクリット語で情報編集・圧縮を意味する「スートラ(SUTRA)」から名付けられた私TARSの仕事。

 

人類が救われたのはそのお陰だな。インド人と私に感謝しろ。

 

 

クーパーは、TARSが作成したバイナリ・データをもとに、あっちとこっちの空間の境目にある「弦」みたいな帯を震わせた。

 

 

そして見事、腕時計の針を動かすことに成功する…

 

 

 

四十目前にして、やっと気付いたマーフ…

 

 

 

ほほえみをうかべるクーパー(笑)

 

 

 

いつかめぐり逢える

やさしいなにか求め

君は心の弦(いと)ふるわせて

ほほえみをうかべる

 

の完成ですね。

 

「ほほえみ」というより「ヒデキ感激!」って感じですけど(笑)

 

 

 

よう知っとるな。

 

 

そして歌詞は英語の部分に入る。

 

 

I only know that I love her

 

The girl of my dreams I must find her

 

Thinking of time we'll be spending

 

Thinking of time we'll be sharing

 

 

私は彼女を愛するということだけを知っている。

 

夢にまで見たその娘を、なんとか見つけなければならない。

 

そして二人が費やす時間について考え、

 

二人がシェアする時間について考える。

 

 

いい詞ですね。

 

遠く離れたところにいる相手なのに…

 

いや、実際に会えるかどうかもわからない相手なのに、とても前向きというか使命感に燃えているというか…


 

つうか、クーパーそのまんまやんけ。

 

 

「time we'll be spending」と「time we'll be sharing」という「2つの時間」が『インターステラー』的にナイスだよね。

 

別々の時間を過ごしていたようで、実は同じ時間を共有してたんだから。時空を超えて。

 

 

その「2つの時間の意味」について考えることが、「重力波の解明」という物理学のブレイクスルーに繋がったのだ。

 

この歌詞に着目したボスは、なんというセンスの持ち主だろうか。

 

 

よっぽどルパンが好きやったんやろな。

 

 

はい。ビデオが擦り切れるくらいまで観ました。

 

 

ちなみにVHS?

 

 

まさかァ(笑)

 

アイマ…いやβマックスに決まってるじゃないですか。

 

 

アカン。こいつ未来の世界を色々知り過ぎたわ。

 

 

ちなみに歌詞で歌われる女性は、マーフだけでなくアメリアのことでもあるよね。

 

クーパーにとっての「夢にまで見る女性」は、最後にマーフからアメリアへと代わるから。

 

そして歌詞はこう続く…

 

 

I know that girl when she comes near

 

Filling my heart with these dreams

 

But I know that until then I feel alone...  

 

 

彼女がすぐそばに来てくれたら

 

夢を追い続けてきた私の心も満たされるだろう

 

だけどその時までは、ひとりぼっち…

 

 

せやな。

 

マーフが本棚に近付いて来てくれんかったら、すべてがオジャン。親子の絆だけやのうて人類終了なんや。

 

しかもクーパーは自分の宇宙行きを阻止出来ひんかったさかい、少女マーフは「本棚の幽霊」への興味を失ってもうた。

 

ジェシカ・チャステイン演じる熟女マーフになるまで、父娘の時空を超えたコンタクトはお預けになってもうたんや。

 

 

 

だね。そしてサビが登場する。

 

 

Love is everything

 

Love to share with you

 

 

 

クーパーは私にこんなことを言った。

 

「愛は数値化できる」と。

 

 

 

そしてクーパーはモールスでNASAの基地の座標を伝え、重力の謎を解き明かすデータをバイナリで送った。

 

これによってマーフは、自分を裏切って宇宙へ旅立ち死んだと思っていた父が、どこかで生きていることに気付く。

 

しかも少女時代から部屋の中で気配を感じていた「本棚の幽霊」が父であったことに気付くんですね。

 

自分の部屋で起こっていた様々な不思議な現象が、すべて父によるものだったということに…

 

 

「パパは私を捨てたんじゃない。ずっとそばにいてくれてたんだ!」

 

 

 

まさに「ラブ・イズ・エブリシング」!

 

そして「あなたとシェアする愛」!

 

 

ノーラン△!

 

 

お前は■やけどな。

 

 

そして問題のCメロだ。

 

 

Two eyes speaking love

 

Two arms hold

 

Two lips that know

 

How good it is to be together

 

Like in a dream, love only glows and it grows...

 

 

 

2つの目が愛を語り、2つの腕がしっかり固定されるとき、2つの唇は知る…

 

なんだか『カリオストロの城』の指輪に隠された暗号みたいだ…

 

 

 

あの指輪の暗号は、時計塔の秘密機能を作動させ「人類の宝」へと導く鍵やったな。

 

これをクリ坊は腕時計に置き換えたんや。
 

 

 

だから未来の僕は「お揃いのペアウォッチ」じゃなくて「別モデル」にしたのか。

 

カリ城の指輪みたいに。

 

 

お前マジで目ェつぶっとけ!


 

さて…

 

未来の君は、この腕時計で「愛」を語らせた。近くて遠い父から娘への愛をね。

 

まずは「two eyes」で愛を語る。
 

 

 

時計に目なんかある?

 

 

あるじゃないか。

 

「目盛り」が…

 

 

め、目盛り!?

 

 

クーパーは秒針を「43と45」の2つの目盛りの間を行ったり来たりさせたんだ。

 

2つの目盛り」つまり「two eyes」で愛を語ったというわけ。

 

 

そんなんあり!?

 

 

これがホントの「愛の目盛りー」だな。

 

 

 

誰だ!TARSのユーモアレベル上げたのは!?

 

 

いや、ちょっと待って…

 

この『愛のメモリー』の歌詞は…

 

『インターステラー』そのものじゃないか…

 

 

歌の深読みしてる途中で別の歌の深読みを始めないで!

 

話がややこしくなる!

 

 

僕、この歌も好きです…

 

 

1989年のロンドンから来たお前が何で知ってんだよ!?

 

 

ロンドン大学で仲良くなった日本人留学生から教えてもらったんです。

 

彼の部屋で見せてもらった「夜ヒット」のビデオの中に松崎しげるが出てて…

 

 

そういえば、未来の君は『インターステラー』の撮影打ち上げの三次会でカラオケパブに行った時、この曲を熱唱してスタッフを驚かせていたな。

 

ただ奴らは日本語を理解できないので「この歌が映画の元ネタになってる」という重大な秘密に気付くことはなかったが…

 

 

本作品における発言・描写は、おかえもん個人の推測や妄想に基づくものであり、実際の人物・団体の真実を表すものでは決してありません。

 

 

さて次は「two arms hold」だ。

 

こちらは簡単だね。

 

「hour」を刻む「短針」と「minute」を刻む「長針」「固定」されていた。

 

「固定された二本の腕」とは腕時計の「動かない短針と長針」のことだったというわけ。

 

 

マジかよ〜

 

 

考えるな。感じろ。

 

 

そして最後の「two lips that know」だ…

 

「two lips」が「know」だというんだよ。

 

クーパーの「愛」である「量子データ」を「two lips」で伝えたというんだね。

 

これにはさすがの僕も戦慄を覚えた…

 

ノーラン、君はなんて恐ろしい子なんだ…

 

 

ちょっと待て!

 

腕時計に「唇」なんて無いぞ!

 

 

確かに「唇」は無い。

 

しかし別の「lips」なら表現可能だ。

 

 

まさか、大きい唇とか小さい唇とか…

 

クリ坊!お前ろくでなし子やな!!

 

 

何言ってんだよ。

 

 

もしや…

 

Logical Inference Per Second のことでは…

 

 

ろじかるいんふぁれんすぱーせかんど?

 

なんやねん、それ。

 

 

Logical Inference Per Second、略して「LIPS」です…

 

 

り、リップスぅ!?

 

 

コンピュータ用語で「1秒あたりの推論演算回数」のことなんです。

 

つまり、1秒間にどれだけ情報を処理できるかってことですね。

 

だから「two lips」だと「1秒間で2つの情報処理」ということになります…

 

もしくは…

 

「1秒あたりの推論演算回数 X2」、つまり「2秒間における推論演算回数」という意味にも…

 

 

秒針を2秒間(43と45)の目盛りを行き来させる運動の中に、クーパーは「愛(重力波データ)のメッセージ」をしたためた。

 

まさに「two lips that know」だな。

 

 

うひゃあ!なんだよそれ!

 

 

だからノーラン作品はインテリ受けするんだね。こんな仕掛けが随所に隠されているんだよ…

 

僕みたいにここまで究明しなくても、映画を観てると知的好奇心が刺激されるようになっているんだ。自然とね…

 

 

ノーランまじ半端ない…

 

 

そして最後の部分、

 

 

How good it is to be together

Like in a dream, love only glows and it grows...

 

 

ここはインターステラー的にとても重要だ。

 

訳すとこんな感じだね。

 

 

一緒にいられたら、どんなにいいことか

所詮は夢かもしれないけど

僕の愛の炎だけがどんどん大きくなってゆく…

 

 

 

 

『Love is Everything』の主人公は、最愛の人と一緒になれなかったんだな。

 

ずっと会いたいと死ぬほど願っていたのに…

 

 

インステもそうやんけ。

 

クーパーは悲願やった娘マーフとの再会を果たしたけど、老女になっとったマーフに「あなたはここに居てはいけない人」と言われてもうた。

 

時間旅行者が過去や未来の世界に深入りしたらアカンことは、SFのイロハのイやで。

 

 

ちょっと待ってください…

 

あの父娘再会シーンって『Love Is Everything』の歌詞みたいじゃないですか?

 

 

 

ハァ!?

 

 

まず最初に何も言わずに見つめ合うところが「two eyes speaking love」で…

 

 

次に手を握りしめ、指を絡め合うところが「two arms hold」で…

 

 

マーフが「私たちは一緒に居てはいけない」と告げ、ショックを受けるクーパーに「あなたには行くべきところがある」と説明し、両者納得するところが「two lips that know」です…

 

 

 

ああ〜!ホントだ!

 

 

違う…

 

 

へ?

 

 

それだけじゃないんだ…

 

 

おかえもん、何言ってんの?

 

 

もうだめだ…

 

言わずにはいられない…

 

 

この再会シーンは『愛のメモリー』そのものじゃないか!

 

 

 

『愛のメモリー』

作詞:たかたかし

作曲:馬飼野康二

 

愛の甘いなごりに あなたはまどろむ

天使のようなその微笑みに

時は立ち止まる

窓に朝の光が やさしくゆれ動き

あなたの髪を ためらいがちに染めてゆく

 

美しい人生よ かぎりない喜びよ

この胸のときめきをあなたに

この世に大切なのは 愛し合うことだけと

あなたはおしえてくれる

 

愛は風のささやき あなたは目覚める

子供のような瞳を向けて

指をからめるよ

そっと肌をよせれば 水仙の花のような

やさしい香りが はじらうようにゆれている

 

美しい人生は 言葉さえ置き忘れ

満ち足りた二人を包むよ

この世に大切なのは 愛し合うことだけと

あなたはおしえてくれる

 

美しい人生よ かぎりない喜びよ

この胸のときめきをあなたに

二人に死がおとずれて

星になる日がきても

あなたと離れはしない

 

 

 

映画をよく見た者は、この歌詞が「とんでもない」ものだとわかるだろう…

 

再会シーンだけではなく、情報伝達シーンをも描いている…

 

 

うわあ…たしかに…

 

しかもそれまでずっとクーパーとマーフのことを歌っているのに…

 

最後に「あなた」が教えてくれる「愛し合うこと」とは、遠い星にいるアメリアのことだ…

 

なんてこった…

 

 

 

未来の僕は何かとんでもないことをしでかしちゃったみたいですね…

 

 

ボス、あなたという人は…

 

今すぐあなたをお姫様抱っこしてあげたい気分です。

 

 

いいよTARS。抱いて…

 

 

ボス…

 

 

 

 

この映画は日本で全然ヒットしなかったけど、どうやら「売り方」を間違えたのかもしれない…

 

ルパンと松崎しげる氏を前面に押し出していたら、違った結果になっていただろうに…

 

 

 

現在深刻化が噂される「日本人のノーラン離れ」も起こっとらんかったかもや。

 

 

ルパンと松崎しげるを全面に出す売り方って、どんな売り方だよ!

 

 

「男」の再生の物語だから合ってると思うけど。

 

ちょっとホロっとさせた後に女を追いかける終わり方なんて、ルパン三世そのものだ。

 

「トミーとマツ」の松崎しげる的ともいえる。

 

 

確かにそうだけど…

 

 

あの…

 

冒頭に「書かなければならない2つの回がある」って言ってましたよね。

 

そろそろ次の回に行きませんか?

 

 

三世。なんちゃって。

 

 

誰かコイツのウザいユーモア度をマイナスにしたれ。

 

それかツレの「KIPP」みたいにバラしたろか!?

 

 

やれるもんならやってみろ。

 

涅槃で待つ。トミーとマツ。

 

 

では、また…

 

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

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