カメラを止めるな!(THREE BILLBOARDS OF THE DEAD)描かれなかった『スリー・ビルボード』の物語…前篇

  • 2019.01.24 Thursday
  • 13:04

 

 

 

本ブログはすべて妄想です。登場する個人・団体・作品とは一切なんの関係もありません。ちなみに『カメラを止めるな』の御鑑賞と、『スリー・ビルボード』徹底考察シリーズの読了を踏まえると、よりいっそう楽しめる内容となっております。

 

 

 

 

THREE BILLBOARDS OF THE DEAD

 

シーン1

 

(典型的な南部の田舎町。郊外にあるカントリーハウスの馬小屋の中)

 

 

 

 

ハァ…ハァ…

 

 

ああ…パパ…

 

もうダメ…死んじゃう…

 

止めないで…

 

お願いだから止めないで…

 

 

ハァ…ハァ…

 

 

そう…そう…そう…

 

来て…来て…

 

来て!パパ!

 

 

ああーーー……

 

 

 

 

 

 

(濃厚なキス。うっとりとした表情で目隠しを取り、すぐさま顔をしかめる女優)

 

 

 

 

もう嫌!

 

口の中でパパを思う存分味わいたいのに、鼻から入ってくるのは馬糞の臭い…

 

なんで会う時はいつもここなの!?

 

母さんにも「あんた、草クサい」って言われるのよ!

 

あんな馬、撃ち殺してやりたい!ファッキン!

 

 

仕方ない。ここしか人目を避けられるところはないんだ…

 

しかしアンジェラ…

 

俺に抱かれてる時のお前は、最高にイカしたビッチだな ( 苦笑 )

 

 

ありがと、パパ。

 

 

その「パパ」という呼び方…

 

もう、やめてくれないか?

 

 

じゃあアレの最中に何て呼べばいいの?

 

お上品に「あなたのコックはとっても素敵よ、ミスター・ウィロビー!」とでも?

 

 

フフッ。好きにしろ。

 

 

先週、父さんに聞かれた時はマジ焦ったけど。

 

 

ちゃ、チャーリーに?

 

 

 

まさか聞いてるとは思わなかったの…

 

だからつい「パパと暮らしたい」って…

 

 

き、気付かれたのか!?

 

 

ううん…

 

自分のことだと勘違いしたみたい(笑)

 

 

頼むぞ…おい…

 

俺たちのことは絶対に秘密だ。二度と人前で口にするな…

 

わかったな?

 

 

うん…

 

ねえ、パパ…

 

 

なんだ?

 

 

わたしたち、いつまでこんなふうにコソコソしてなきゃいけないの?

 

 

・・・・・

 

 

最初にエッチした時、こう言ったよね?

 

「お前のためならどんな犠牲も払える」って…

 

いつ、奥さんと別れてくれるの?

 

 

あ、あれは…その…

 

 

わたし、パパなしでは生きていけない…

 

って言うか、もう家には帰れないの…

 

 

え?

 

 

今日ここに来る前に母さんから「お前なんかどこかでレイプされればいい!」って言われたのよ…

 

弟にまで「いっそ家を出て行けば?」って言われるし…

 

わたし、かわいそ過ぎると思わない?

 

あんな家族、もうマジで要らない…

 

 

・・・・・

 

 

でも、いいの。

 

わたしにはパパがいるから。

 

世界でただひとり、わたしの身も心もすべて愛してくれる最高のパパが…

 

このままずっと、パパのそばにいる…

 

 

あ、アンジェラ…

 

そろそろ帰ったほうが…

 

妻と子供たちが帰ってくる時間だ…

 

 

え?今日はパーティーに行ってるから、帰りは夜遅くになるって…

 

だから「2回はヤれる」って…

 

 

いや…やっぱり帰ったほうがいい…

 

万が一ということもある…

 

 

イヤよ!わたし、帰らない!

 

今日は奥さんが帰ってきても帰らない!

 

 

な、なにを…わけのわからないことを…

 

 

この姿のままで奥さんに挨拶するわ!

 

裸で手錠をしたままでね!

 

「はじめまして。御主人は随分前からあなたを愛していません。マグロのあなたでは満足できないそうです。だから可哀想な御主人は、わたしとこんなふうに愛しあっています。あなたは今まで御主人とこんなプレイをしたことあったかしら?」って…

 

 

そんなバカなこと、やめ…

 

 

わたし本気よ。

 

子供たちのことだって心配いらない。

 

わたし「いいママ」になれる自信があるわ。

 

これまでずっと反面教師には恵まれたから(笑)

 

だから、パパ…

 

もう1回…しよ…

 

 

ダメだ…

 

ダメだと言ってるだろう…

 

 

じゃあこの格好で街へ行って全部言いふらしてやる!

 

わたしたち二人のことを全部!

 

何もかも洗いざらい!

 

 

やめろ!

 

(女優の首を絞める男優)

 

 

!?

 

 

やめろ…やめるんだ…

 

お願いだから、やめてくれ…アンジェラ…

 

 

(苦しそうにもがく女優)

 

ヤ、ヤメテ…

 

 

(男優、女優の顔面に吐血)

 

 

!?

 

 

ナニ…コレ…?

 

 

俺は…お前を愛している…

 

 

パ、パパ…

 

 

本当だ…

 

あの言葉も嘘じゃなかった…

 

お前を…心から愛してたんだ…

 

 

 

(女優、意識が遠のく中、かすかに笑みを浮かべて)

 

 

ワタシモ…

 

アイシテ…ル……

 

 

(息絶える女優)

 

 

 

 

 

 

 

はい、カット!

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょう?

 

 

・・・・・

 

 

何テイクめ?

 

 

今ので42です。

 

 

 

(監督、女優の前に腰をおろす)

 

 

 

君に死が迫っている…

 

 

ハイ…

 

 

しかも心から愛する男の手によって…

 

 

ハイ…

 

 

本物の恐怖はあった?

 

本物の喜びはあった?

 

愛される喜びと死の恐怖が混ざりあった、わけのわからないくらいの感情の高まりは、そこにあった?

 

 

はい…あの…

 

自分では出そうと思って…

 

 

だから、出したら嘘になるでしょ?

 

 

はい…

 

 

出すんじゃないの。出るの。

 

 

はい…あの…

 

「出る」っていうのは…?

 

 

 

(監督、台本を叩きつけ)

 

だから本物をくれよ!

 

喜びと恐怖が入り混じった本物の顔!

 

顔!顔!

 

なんで嘘になるか教えてやろうか!?

 

お前の人生が嘘ばっかりだから!嘘ついてばーっかりだから!

 

(監督、壁を激しく叩きながら)

 

嘘まみれのそのツラ、いい加減、剥ーがーせーよ!おい!

 

 

 

監督…

 

やり過ぎじゃないですか…?

 

 

 

(監督、助監督をビンタ)

 

 

ガキが口はさむなよ!

 

これは俺の作品だ!俺の作品だよ!

 

てめえはリハの時からグダグダグダグダ深読みばっかしやがって…

 

てめえ何様だ!?何えもんだ!?

 

バカ野郎!この野郎!

 

 

(監督、北野武風に助監督にケリを入れる)

 

 

(フランシス・マクドーマンド、監督から助監督を引き離す)

 

 

 

ちょっと!

 

1回休憩入れよ!ね、休憩!

 

 

監督、30分休憩入れても?

 

 

 

(女優、放心状態で涙を流す)

 

 

・・・・・

 

 

(監督、足早に去っていく)

 

 

 

今日はいちだんと荒ぶってる…

 

 

ちょっと外の空気吸ってくるわ…

 

(刈上げ男優、外へ向かう)

 

 

大丈夫だった?

 

 

はい、大丈夫です…

 

 

あなたは?

 

 

・・・・・

 

 

任せたよ、ウディ。

 

 

 

 

(男優、女優に服を渡す。女優、服を着て涙をぬぐって立ち上がる)

 

(男優と女優、歩きながら)

 

 

大丈夫?

 

あいつマジやべーって。気ィ狂ってるよ。

 

 

わたしが監督の求めるとこまで行けてないのが…

 

 

いやいやいや…

 

これ以上やってもさ。何回同じとこやるんだって話だよ。

 

 

がんばるから…

 

最後さ…もっと…ガッて…

 

強く、来て…

 

 

(男優うなずいて)

 

今日、行っていい?

 

 

(女優、うなずく)

 

 

あー!早く風呂入りてえ!

 

一緒に入ろ、ね?

 

 

しっ!

 

 

(男優と女優、お茶場へ到着)

 

 

 

はい、どうぞ。

 

 

あざーす。

 

 

座って。

 

いやー、42テイクはヤバいね。

 

 

すいません…

 

 

いやいや、あいつが頭おかしいんだって。

 

 

本物の手錠とか警棒とか使います?

 

超重いんですけど。

 

 

(助監督がポリタンクを重そうに持って歩いてくる)

 

 

ハア…ハア…

 

 

なに?

 

 

なんか、ありったけのガソリン持って来いって…

 

 

ガソリン?何すんの?

 

 

知らないっすよ!

 

頭からかぶってチベット僧みたいに抗議の焼身自殺でもするんじゃないっすか!?

 

(助監督、馬小屋の外へ出て行く)

 

 

 

監督って、いつもあんな感じすか?

 

 

まあ今回は特にね…

 

この映画に懸けてるみたいでさ。ずいぶん借金もしたみたいよ。

 

 

マジっすか、借金…

 

 

わたし、ちょっと集中してきます。

 

 

休んだほうがいいって。

 

 

うん、1回リラックスしな。

 

 

・・・・・

 

 

座って。

 

マジメね、本当に…

 

 

でもよくこんなとこ見つけましたね…

 

南部感ハンパない…

 

 

監督が南部中の田舎を何百カ所もまわって…

 

 

えー。なんかこう雰囲気ガチっすよね…

 

 

まぁここガチでヤバい場所だからね…

 

 

え?

 

 

いや、嘘よ、嘘。

 

ほら、ネットとかに載ってる都市伝説みたいな…

 

 

・・・・・

 

 

じゃあ…ちょっと来て…

 

ここね…今はどこにでもあるような牧場付きの家なんだけど…

 

南北戦争の頃は、南軍が「ある実験」をする場所として使ってたんだって…

 

 

ある実験?

 

 

人体実験。

 

 

人体実験!?

 

 

一説によると…

 

兵士不足を補うために…死人を生き返らせてたとか…

 

 

それって…

 

 

かもね…

 

 

でね、この噂には続きがあってね…

 

 

続き?

 

 

 

ガタン!

 

(と、ドアに何かが当たる音)

 

 

 

!?

 

 

・・・・・

 

 

 

 

マジびっくりしたー

 

タイミング。

 

風かな?

 

 

(男優、立ち上がってまた座る)

 

 

フランシスって、あの…

 

趣味って何ですか?

 

 

趣味?

 

 

趣味。

 

 

な、なに急に…

 

 

楽しい話しよ!楽しい話!

 

 

あ、うん…

 

 

趣味っていうか…

 

今はあれ、護身術、勉強してる。

 

 

護身術?

 

 

うん。

 

いや、ほら、こういう仕事してるとさ、若い子と絡む機会多いでしょ?

 

若い子の夢を食い物にする悪質な業界人っているのよね…

 

自宅に呼んで「君を主役にしてあげるよ」と言いながら肉体関係を強引に迫ってくるの…

 

だから、自分の身は自分で守るために、空いた時間に護身術を教えてあげたりとか。

 

 

フランシスも…若い頃に…?

 

 

私はデビュー作で監督とデキてすぐ結婚しちゃったから、そういうのはなかったけどね…

 

でも多くの女優が奴らの餌食になっていくのを見てきたわ。

 

 

へー!

 

 

例えば、例えば…

 

こう前から襲ってきたら?

 

 

 

(と、マクドーマンドに襲いかかるフリ)

 

(マクドーマンド、男優の股間を蹴り上げる。寸止めするつもりが少し当たる)

 

 

 

痛い痛い痛い…

 

 

みたいな。

 

 

すご〜い!(拍手)

 

 

じゃあ…

 

後ろから、みたいなパターンは?

 

 

あ、はい。じゃあ、グッと来てください。

 

 

あ、はい。失礼します。グッ!

 

(と、マクドーマンドに後ろから抱きつく)

 

(マクドーマンドは腕の中で180度向きを変え、膝を思い切りハレルソンの股間に)

 

 

ミートゥー!

 

 

!#?㊎⇩㊎★!%#?!…

 

(股間を押さえながら無言でうずくまる男優)

 

 

すごーい!(拍手)

 

その「ミートゥー!」っていうのは…?

 

 

あー、これ言う言わないで全然違うのよ。抜け方が。

 

 

・・・・・

 

 

へー!すごーい!(拍手)

 

 

(目がイっちゃってる男優、ペットボトルを片手にゆっくりと三人の前を通り過ぎる)

 

 

・・・・・

 

 

 

 

(目がイっちゃってる男優、馬小屋の外でうがいをして中に戻る)

 

(カメラが外に出る。C方向から若い男優が歩いてくる)

 

(若い男優、タバコをくわえて火をつけようとするが、なかなかライターがつかない)

 

カチッ…カチッ…

 

(背後に刈上げ男優が現れる)

 

 

・・・・・・

 

 

わーーーー!びっくりしたー!

 

なんすかロックウェルさん?

 

え?それ、やってもらったんすか?

 

 

ウウウウ…

 

(刈上げ男優、虚ろな目で唸り声をあげている)

 

 

芸達者じゃないすか。

 

出ちゃいます?アカデミー賞(笑)

 

取っちゃいます?オスカー…

 

 

(刈上げ男優、若い男優に寄りかかる)

 

 

ウウウウ…

 

 

ちょっと、なんすか?

 

ちょっと…

 

(刈上げ男優、若い男優の顔にゲロを吐く)

 

 

オエッ

 

 

わーーーーー!?

 

(刈上げ男優、若い男優の肩に喰らいつく)

 

 

ウガウガ…ムシャムシャ…

 

 

 

うわーーーーーーー!

 

 

 

 

(悲鳴を聞き、馬小屋の外をうかがう三人)

 

 

・・・・・?

 

 

(外から、ちぎれた人間の腕が飛んでくる)

 

 

わーーー!

 

(三人、驚きながら後ろへ下がる)

 

・・・・・

 

(マクドーマンド、ゆっくりと腕に近付きながら)

 

 

こんなの作ってたっけ…?

 

 

(禿男優、おそるおそる近付く)

 

 

え、すげー。めっちゃリアルじゃないすか…

 

(腕を触ってみる)

 

うォ…きもちわり…

 

 

(外から腕の無い若い男優が入ってくる)

 

 

・・・・・

 

 

わー!え?なにそれ?

 

誰にやってもらったの?監督?

 

 

(若い男優、禿男優に倒れこむ。腕が無い)

 

 

わーーー!え?死んじゃった?

 

(若い男優の腕の無い部分と、転がってる腕を交互に指差して)

 

これがそれっていう…

 

 

(カメラを探しながら)

 

え?ちょっと…

 

やだこれ、何ドッキリよー?

 

ちょっとー、もうやめてよ、もう…

 

(若い男優の体を叩きながら)

 

ねぇ、ルーカス。

 

いいょ。もう早く腕、出ーしーなーよ。

 

 

・・・・・

 

 

(腰が砕けて後ずさりしながら)

 

きゃー!

 

腕ない!腕ないよ!

 

 

死んでる!マジで死んでる!

 

 

え!?

 

(刈上げ男優が背後から襲いかかってくる)

 

 

ウウウウ…

 

 

キャーーーーー!

 

(女優、両手で刈上げ男優を近づけないようにして、頭を下げる)

 

(刈上げ男優、女優の頭上でゲロを吐く)

 

 

オエッ!

 

 

助けて何これ!?やだ!キャーー!

 

 

(目がイっちゃってる男優、放心状態)

 

 

・・・・・

 

 

(禿男優、そばにあったマイクブームを手に取り、刈上げ男優に押しつけて馬小屋の外に出そうとする)

 

(刈上げ男優に押し返される禿男優)

 

(女優が禿男優の背中を押し、二人がかりで刈上げ男優を外に出して扉を閉める)

 

(外で扉を叩く刈上げ男優)

 

 

ドンドンドン…

 

 

 

ハァ…ハァ…

 

 

ねぇ、これって…

 

 

嘘だろ。

 

 

(若い男優のもげた腕を持ちながら)

 

まさか…

 

そんなワケないわよ…

 

ありえないわよ、そんな事…

 

 

 

 

後篇へ、つづく

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

全米映画興行収入ランキング(1/18〜20編)2019

  • 2019.01.21 Monday
  • 15:51

 

 

 

 

 

 

 

お待っとさんでした。

 

毎週月曜恒例のBOX OFFICE全米週末映画興行収入ランキングの時間です。

 

1/18〜20のトップ10は、こちら!

 

 

 

1)GLASS

 

$40.6M ($40.6M) 1週目(初)

 

 

2)THE UPSIDE

 

$15.7M ($44.0M) 2週目(⇩)

 

 

3)DRAGON BALL SUPER:BROLY

 

$10.7M (21.1M) 1週目(初)

 

 

4)AQUAMAN

 

$10.3M ($304.3M) 5週目(⇩) 

 

 

5)SPIDER-MAN: into the Spider-Verse 

 

$7.3M ($158.3M) 6週目(⇩)

 

 

6)A DOG'S WAY HOME

 

$7.1M ($21.3M) 2週目(⇩)

 

 

7)ESCAPE ROOM

 

$5.3M ($40.7M) 3週目(⇩)

 

 

8)MARY POPPINS RETURNS

 

$5.2M ($158.7) 5週目(⇩)

 

 

9)BUMBLEBEE

 

$4.7M ($115.9M) 5週目(⇩)

 

 

10)ON THE BASIS OF SEX

 

$4.0M ($16.9M) 4週目(⇩)

 

 

 

1位は『ミスター・ガラス』だい!

 

 

 

M・ナイト・シャマランの超人三部作完結編やな。

 

ケガをしない男デヴィッド(ブルース・ウィルス)の他に『アンブレイカブル』のイライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)、『スプリット』の多重人格者(ジェームズ・マカヴォイ)が揃い踏みや。

 

ゴジラとメカゴジラとキングギドラが揃ったみたいな感じやな。

 

 

なんだよそれ。

 

前2作を観たことない方はコチラの動画をどうぞ。

 

 

 

2位は『最強のふたり』のハリウッド版『ジ・アップサイド』だね。

 

 

 

 

3位は『ドラゴンボール超 ブロリー』だぞ!

 

 

 

声が違うと変な感じやな。悟空が訛っとらんし。

 

 

アメリカ以外の国々でも大ヒットを記録しているようだね。

 

さすが世界のドラゴンボール。

 

 

4位は『アクアマン』だい!

 

 

 

日本でも数十億円のヒットになるだろうから、世界累計で11憶ドル突破は堅いね。

 

劇場公開が待ち遠しい。

 

 

そして5位が『スパイダーマン:スパイダーバース』で、6位は『ア・ドッグズ・ウェイ・ホーム』だよ!

 

 

 

前回とりあげたな。

 

べつに詳しく解説しとるっちゅう意味ちゃうけど。

 

ただワンコの絵が可愛いって評判だっただけや。

 

1/11-13編

 

 

7位以下はいいよね。

 

ではまた来週。さようなら。

 

 

『スリー・ビルボード』エピローグ編が絶好調だから、早く戻りたくて仕方ないんだね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

『GLASS』

 

製作・脚本・監督:M・ナイト・シャマラン(『シックス・センス』『サイン』)

製作:ジェイソン・ブラム(『セッション』『ゲット・アウト』)ほか

出演:ブルース・ウィルス、ジェームズ・マカヴォイ、サミュエル・L・ジャクソン、サラ・ポールソン、アニャ・テイラー=ジョイほか

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

エピローグ第4話「その男、凶暴につき」『THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI(スリー・ビルボード)』徹底解剖

  • 2019.01.21 Monday
  • 11:24

 

 

 

 

 

 

 

なんてこった…

 

そもそもアンジェラはレイプなんかされていなかったんだ…

 

不倫の恋愛関係にあったウィロビー署長との情事のさなかに何らかのトラブルが発生し、偶発的な事故、もしくはパニックに陥ったウィロビーの殺意なき暴力行為によって命を落としたに違いない…

 

だからウィロビーはミルドレッドの取り調べ中に顔面へ吐血してしまった際「あれはわざとじゃなかったんだ…」と思わず口にしてしまったんだな…

 

ウィロビーもアンジェラのことを愛していたから、殺すつもりはなかったんだ…

 

 

どうやら僕は本当に大きなことを見落としていたようだ…

 

そうなると「三枚の看板のメッセージ」も、霊体となったアンジェラの行動も、一から見直さなければならない…

 

いや、まだ他にも見落としてることがあるんじゃないだろうか…

 

僕はすっかり『スリー・ビルボード』という物語を見誤っていた…

 

霊体アンジェラの存在に気づいたところまでは良かったのに、そこから先が、てんでお話にならない深読みだったとは…

 

深読み名探偵の名が聞いて呆れるな…自分が情けなくなってくる…

 

 

だけど、この映画の脚本を書き演出をしたマーティン・マクドナーという男は、いったい何者なんだ…

 

なぜこんな誰にもわからないような手の込んだ仕掛けを…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう7時間だね、おかえもんが部屋に籠ってから…

 

 

せやな。いくら何でも長過ぎやろ。

 

もしかして深読みし過ぎて死んどるんとちゃうか?

 

 

深読みし過ぎると死んじゃうの?

 

そんな不吉なこと言わないでよ…

 

ちょっと声でもかけてみようか?

 

 

ねえねえ、おかえもん!

 

もうお昼とっくに過ぎてるけど、おなか空いてないの!?

 

何か差し入れしようか?

 

 

 

「いらない」

 

 

 

ちょっとくらい休憩したらどうや?

 

コーヒーでも煎れたろか?

 

 

 

「いらない」

 

 

 

 

教官は深読みに集中してるのよ。

 

そっとしておいてあげましょ…

 

 

あかんで、甘やかしたら。

 

パートナーであるワイらをほっといて一人で深読みしようなんて百年早いわ。

 

そんならこっちも最後の手段を使わしてもらうまで…

 

 

最後の手段?

 

 

ああ〜〜!花笠君!

 

なんで急に服を脱ぎ出すのォ!?

 

あかん、あかん!ブラはマズい!

 

それ以上脱いだら成人指定されてまうで!

 

 

 

え?

 

 

見たらあかん!子供は見たらあかん!

 

見るなって言うとるやろエロガキめ!

 

は、花笠君!パンツはやめとけ!

 

それを脱いだら、お嫁に行けんなる!

 

 

 

へ?

 

 

 

・・・・・

 

 

どないした?

 

もう引き籠りは終わりか?

 

 

い、いや…

 

ちょ、ちょっとトイレにでも行こうかと思って…

 

 

汚すなよ。

 

 

もう何と言っていいのやら…

 

 

教官…

 

 

ピンポーン!

 

 

 

 

誰や?

 

また白戸家のお父さんか?

 

 

あれ?

 

今日って何曜日だったっけ?

 

 

今日は月曜日だけど…

 

 

ああ忘れてた!

 

今日は airbnb のゲストが来る日だった!

 

 

せやった!すっかり忘れとったわ!

 

 

いま開けま〜す!

 

 

 

ハロー!

 

ワタシノ ナマエハ、マーティン デス…

 

ドウゾ ヨロシク…

 

 

ごめんごめん!

 

駅まで迎えに行く約束だったのに!

 

 

イインデス、キニシナイデ…

 

サンポガテラ ショウテンガイヲ カンコウシテキマシタ…

 

ニホンノ ショウテンガイ、ベリー インスタバエ シマス…

 

トチュウデ コレヲ カッテキマシタ…

 

ミナサンデ メシアガッテクダサイ…

 

 

わざわざありがとう…

 

 

って、マックかよ!

 

 

ハイ、マクド デス。

 

 

海外に行ってもなぜかマクド行く奴おるけど、まさかお前もかマーティン…

 

 

マクド サイコーデス…

 

トコロデ、オカエモンハ?

 

 

トイレ(笑)

 

 

 

 

ジャーー

 

 

 

 

ごめんごめん。

 

今日から君がこの家にステイすることをすっかり忘れてた。

 

ようこそ、マーティン。

 

 

オオ!

 

アナタガ オカエモンネ!アイタカッタヨ!

 

アナタノ『スリド』カイセツブログ ズットヨンデマシタ!

 

 

スリド?

 

 

イギリスデハ『スリー・ビルボード』ヲ『スリド』トリャクシマス。

 

 

マクドみたいやな。

 

せやけどまさかイギリス人も読んどるとは驚きや。

 

ワイら、ちょっとした国際スターやんけ。

 

 

デモ アナタノシャベッテルトコロダケハ、グーグルデ ホンヤクサレマセン…

 

 

なぬ!?

 

 

へぼい関西弁だからじゃないの(笑)

 

 

ワイがヘボいんとちゃう!グーグルがヘボいんや!

 

 

・・・・・

 

 

オヤ?

 

コチラノ ウツクシイジョセイハ ドナタデ…?

 

 

ああ、マーティンはまだエピローグ編が始まったことを知らないんだね。

 

彼女は僕の元教え子で、今は助手をしてくれている花笠君だよ。

 

彼女ずっとアメリカで働いてて、最近日本に帰って来たばかりなんだ。

 

 

ソウデシタカ!

 

ハナガサ…クン…

 

ドウモハジメマシテ、マーティンデス…

 

ドウゾ ヨロシク…

 

 

こ、こちらこそ…

 

 

マーティン…

 

せっかく来てくれたというのに済まないんだけど、僕はもう少し部屋に籠ってやらなければならないことがあるんだ。

 

どうしてもチェーホフの小説『The Shooting Party(猟場の悲劇)』を今日中に読み終わらせたいんだよ。

 

その間、彼らとお喋りしたり近所の散歩でもしたりして時間をつぶしててもらえないだろうか?

 

 

チェーホフ…?

 

ノープロブレム!

 

トリアエズ ワレワレハ マクド タベナガラ タノシクオシャベリシテマショウ!

 

スマイル0エン、コーヒー0エン!

 

ニッポンノ マクド サイコー!

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっちゃけ、久々に食ったわ。マクド。

 

ワイはバーガーキングしか認めん人間やさかい。

 

 

あんた鳥じゃんか(笑)

 

ところで鳥は癌になるの?

 

 

オエッ…オエッ…オエッ…

 

 

 

 

ペペペッ!

 

 

うわ!汚い!

 

なんでドロドロに溶けたハンバーガーを飛ばすの!?

 

 

鳥はこうやって子に餌を与えるんや。

 

二度と鳥をナメるな。

 

 

アハハ!

 

マルデ『スリド』デスネ!

 

トコロデ…オテアライ カリテモイイデスカ?

 

 

トイレくらい遠慮せんでもええがな。

 

好きなだけ出して来。あっちやで。

 

 

 

 

 

花笠君、どうしたの?

 

さっきからずっと黙り込んで…

 

 

何でもないわ…

 

ホラ、これで顔を拭いて頂戴。

 

 

それが何でもない顔か。

 

世間の目は誤魔化せても、ワイらの目は誤魔化されへんで。

 

お前、マーティンにひとめぼれしたんやろ(笑)

 

 

ば、バカなこと言わないで頂戴…

 

彼とは以前…どこかで会ったことがあるような気がするだけ…

 

 

そうゆうのを「恋のはじまり」って言うんだよね(笑)

 

 

やめて…

 

そんな洒落にもならないこと…

 

 

 

ジャーー

 

 

 

アア…

 

ヤッパリ ニホンノトイレハ ウワサドオリデシタ…

 

スバラシイ…

 

 

ねえねえ聞いてよ!花笠君がね…

 

 

トコロデ コンヤノ バンゴハンハ ナンデスカ?

 

スシ デスカ? ソレトモ スキヤキ?

 

ゲイシャハ キマスカ?

 

ニョタイニ モリマスカ?

 

 

出た…

 

いまだに歪んだ日本観を抱いとる外人…

 

 

ねえねえ、マーティン…

 

芸者さんは特別なところにしか居ないんだよ…

 

ふつうの家庭の晩御飯には出て来ないの…

 

もちろん女体盛りもね…

 

 

ジーザス クライスト!

 

ソレデハ コンヤ、オフロデ ゲイシャガールズニ セナカヲ ナガシテモラエナイノデスカ!?

 

マサカ カノジョヒトリダケ?

 

 

もしかしてお前、アレを真に受けとったんか?

 

 

 

 

ごめんねマーティン…君の夢を壊すようで…

 

うちにはお風呂で背中を流してくれるセクシー美女のサービスもないんだ…

 

まあ君が自腹でそうゆうお姉さんたちを呼ぶんなら構わないけど…

 

でも、これが普通だから。

 

 

ソウデシタカ…

 

デモ…スシヤ スキヤキハ デテキマスヨネ?

 

 

まあ、それくらいなら出してやってもええ…

 

客人をもてなすのはホストの義務や。

 

せっかくやさかいインスタ映えする「ザ・日本食」を食べたいやろ。

 

 

じゃあ買い出しに行かなくちゃね!

 

 

せやな。

 

ワイら二人で行ってくるさかい、花笠君とマーティンは仲良う留守番しとってや。

 

 

そういえば遠くのスーパーで安売りしてたから、今日はあっちまで行こう。

 

ちょっと時間がかかるけど。

 

ウフフ♡

 

 

ちょっとあなたたち…

 

 

イッテラッシャイ。

 

ワタシハ ハナガサクント ルスバンシテマス。

 

 

じゃあ行ってきま〜す!

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

ドウカシマシタカ?

 

サッキカラズット…

 

イエ、ワタシガ キタトキカラ アナタハ ダマッタママデスネ…

 

 

私の前ではそんな子供じみた芝居をする必要ないんじゃなくて?

 

 

ふふふ。

 

やっぱり気付いていたのか…

 

というより、この俺を忘れられる女はいない…だな。

 

そうだろ?ミス・ハナガサ…

 

 

調子に乗らないで頂戴…

 

だけどまさかこんなところで世界一の深読みスパイ MM7(ダブル・エム・セブン)とお目にかかるとは…

 

 

それはこっちのセリフだ…

 

まさか「現代によみがえった深読みシャーマン」とまで呼ばれた君と、こんなところで再会するとは思ってもみなかった…

 

あの夜以来だな…

 

G7サミットで開かれた安全保障と深読みに関する非公式会合に、君は若くしてオバマ大統領の深読み特別補佐官として出席していた…

 

あの時の私のボスはブラウンだったかな?それともキャメロンだっただろうか…

 

とにかく、あの会合の後の実務者レベルの懇談会で君は…

 

 

やめて!そんな昔の話は!

 

 

ハハハ。その気の強いところも、あの時のままだ。

 

このじゃじゃ馬をベッドで乗りこなすのには、ひと苦労だったな(笑)

 

 

やめてって言ってるでしょ!

 

それともまた金玉蹴飛ばされたいの!?

 

 

 

 

「君たち、もう少し静かにしてもらえるかな!?」

 

 

 

 

ス、スイマセン!

 

カミト キデ デキタ ニホンノイエデハ シズカニ シャベラナキャイケナイコトヲ ワスレテマシタ!

 

 

 

 

「ごめんね!あと一時間ほどだから!」

 

 

 

 

 

ハイ、シズカニシテ マッテマス!

 

 

やれやれ…危ないところだった…

 

 

 

いったい何が目的なの?

 

何のためにここまで…

 

 

目的?

 

純粋な興味だよ、ミス・ハナガサ。

 

イギリス劇作家界の天才児と呼ばれるマーティン・マクドナーが作品に仕掛けた渾身の謎を、あそこまで紐解いたのは世界で《おかえもん》が初めてだ…

 

世界各国の百戦錬磨の深読みエージェントたちですら、あの映画の秘密を誰も見破ることは出来なかったのだよ…

 

そんな《おかえもん》という男が、どんな男か気になってね…

 

なぜこれほどの才能が、世にも出ず、騒がれもせず、1ポンドにもならないブログを書き続けているのか…

 

そしたら、君との再会というオマケまでついてきたわけだ(笑)

 

 

(本当かしら?そんな理由で遥々日本まで?)

 

 

その顔はどうやら疑ってるようだな?

 

まあいい。

 

あとで背中でも流してもらいながら、またゆっくりと昔話でもしよう…

 

 

『007は二度死ぬ』の日本像はファンタジーだって言ったでしょ!

 

誰があんたなんかの背中を!

 

 

しっ!声が大きい。

 

相変わらず話の通じない、じゃじゃ馬だな。

 

またあの時みたいに口をふさがれないと静かにできないのか…

 

 

あ…

 

 

ムウ…

 

 

・・・・・

 

 

 

 

 

 

ただいま〜!

 

 

遥々やって来たイギリス人のために奮発して上等な肉を仕入れてきたわ!

 

舌がとろける最高級黒毛和牛やで!

 

 

オカエリ。

 

 

・・・・・

 

 

どうしたの花笠君?

 

顔がポーっとしてるけど、熱でもあるんじゃない?

 

 

だ、大丈夫…

 

でもちょっとだけソファーで休ませてもらうわ…

 

 

すき焼きの準備はワイらに任せとき。

 

あんた料理できひん感じやしな。

 

見るからに男っ気もなさそうやし、深読み以外は女子力ゼロやろ(笑)

 

 

ワタシモ リョウリ テツダイマス!

 

 

いいよいいよ、気を使わなくても。

 

それにイギリス人の料理ってマズいんでしょ?

 

 

ワタシハ イギリスニスム アイルランドジンデス…

 

ダカラ アンシンシテクダサイ。

 

 

イギリス人もアイルランド人も違いはようわからんけど、手伝ってくれるんならそれに越したことはないな。

 

よっしゃ、あんたにカット係の任務を与える。

 

指切らんように気ィつけや。

 

 

オー!ワタシ カットハ トクイデス!

 

 

カァァァット!

 

 

 

あはは。

 

それじゃあ映画監督だよ(笑)

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

深読み女名探偵 花笠クリスティ:名作映画『Singin' in the Rain(雨に唄えば)』でジーン・ケリーが踊る「雨に唄えば」ダンスシーンに隠された本当の意味をズバリ解説しちゃいました! 後篇

  • 2019.01.20 Sunday
  • 20:11

 

 

 

 

 

では、映画史上に残る「雨の中のシンギン・イン・ザ・レイン」シーンの解説をするわね。

 

歌い踊ったジーン・ケリーは「どのようにイエス・キリストの物語を表現しているのか?」を、この私、花笠クリスティがあなたたちに教えてあげる。

 

 

前篇はコチラ!

 

『雨に唄えば』と『スタア誕生』が同じ話ってホント?

 

 

知らん奴はおらんと思うけど、このシーンのことやで。

 

 

 

まずジーン・ケリーとデビー・レイノルズの会話とキスから始まるわね。

 

ここで交わされる会話は、このあとに続くシーンの前フリになっているから、全文紹介しておくわ。

 

 

デビー「Take care of that throat. You're a big singing star now. Remember? This California dew is just a little bit heavier than usual tonight.」

 

ジーン「Really? From where I'm standing the sun is shining all over the place.」

 

 

 

これのどこが前フリやねん?

 

喉に気ィ付けてな。あんたは大スター歌手なんやで。人のハナシ聞いてんの?今夜のカリフォルニアは、いつもよりジメジメしとるさかい…

 

ホンマに?ワイの目ェには、おひさんしか見えへんわ…あかん…もうクラクラしてきた…ぶちゅう💋

 

やろ?

 

ただの惚気たバカップルの会話やんけ。

 

 

普通に…というか関西弁で訳せばね…

 

ここでは駄洒落が使われているのよ。「dew」と「sun」の…

 

 

デュー!?

 

 

村上ショージか。

 

 

「humid(湿度が高い)」でもなく「damp(じめじめ)」でもなく「dew(露)」を使ったところがミソなのよね。

 

実はこれ、フランス語の「Dieu(神)」の駄洒落になってるの。

 

だからデビー・レイノルズのセリフは

 

This California dew is just a little bit heavier than usual tonight.

今夜のカリフォルニアはいつも以上に神様が降りて来るわ

 

って意味なのよね。

 

 

おお!確かに!

 

 

そしてジーン・ケリーの返しの中の「sun」とは「son」のこと…

 

つまり「子イエス・キリスト」ね。

 

 

Really? From where I'm standing the sun is shining all over the place.

ホントに?僕から見るとイエス・キリストがキラキラしてて、どうにかなっちゃいそう!

 

 

 

ああ!なるほど〜!

 

ジーン・ケリーが見つめていたデビー・レイノルズはイエスの役割だもんな!

 

 

そしてキスをして、デビー・レイノルズはドアを閉める。

 

デビーが去ったあともニヤケっぱなしのジーン・ケリーは、待っていたタクシーを行かせて、雨の中をゆっくり歩き出すのよね…

 

『雨に唄えば』のイントロを口ずさみながら…

 

ここからジーン・ケリーによる、一世一代の「イエス・キリストの物語」が始まるの。

 

 

 

ホントかよ!?

 

お手並み拝見と行こう!

 

 

まず最初の曲がり角のところに差し掛かる…

 

図でいったら△里箸海蹐諭

 

赤い消火栓みたいなものと街灯があるところよ…

 

 

 

街灯に飛びついてポーズとるやつや。超有名なポーズを。

 

 

 

これが何を意味してるかわかる?

 

ヒントは「街灯・消火栓・傘・観葉植物」よ…

 

 

イエス・キリストの物語なんでしょ?

 

最初の出来事といったら…

 

 

イエスの誕生、つまりクリスマスやろ。

 

 

その前にイエスがキリスト(救世主)であることを物語る重要なイベントがあったわよね?

 

大事なことを忘れていないかしら?

 

 

もしかして、受胎告知?

 

『受胎告知』フラ・アンジェリコ

 

 

その通りよ。

 

街灯が「天の父」、消火栓が「聖母マリア」、傘の柄が「鳩(聖霊)」、観葉植物が「エデンの園」を表しているの。

 

街灯のポールにつかまっているジーン・ケリーは、さしずめ天使ガブリエルね。

 

 

 

うわあ!

 

だからあんなところに観葉植物屋さんがあったのか!

 

フラ・アンジェリコの『受胎告知』を再現するという明確な意図のもとに店舗が配置されてるんだ!

 

 

そうなのよ…

 

このシーンにおける商店街の店は「ただのセット」だと思ってはいけない…

 

「イエス・キリストの物語」を再現するための重要な背景なの…

 

 

他のもそうなってるのか…

 

なんかいろいろ店が映ってたよな…

 

ああ、気になる!早く教えろ!

 

 

そう鼻息を荒げないで頂戴。

 

街灯から降りたジーン・ケリーは、観葉植物屋さんの前でカップルとすれ違ったわよね。

 

新聞紙を傘代わりに頭の上で広げてるんだけど、可哀想にズブ濡れになってしまってるカップルだった。

 

すれ違いざまにジーン・ケリーが元気よく挨拶をすると、不思議そうに振り返って、去って行ったわ…

 

 

 

観葉植物とカップルといえば…

 

 

フラ・アンジェリコの『受胎告知』に描かれとる「失楽園カップル」や…

 

せやけど何でジーン・ケリーは二人に挨拶したんや?

 

 

 

あのカップルには、イエスの地上での父母であるヨセフとマリアも投影されているの。

 

だからあの二人は街灯によじ昇った場面と少しズレて登場して、ジーン・ケリーは挨拶したというわけ。

 

つまりこういうこと。

 

 

 

じゃあもうイエスは生まれたってこと?

 

 

そうよ。駆け足で描かれるの。

 

そして赤ん坊時代のイエスに最初の苦難が訪れる。

 

ヘロデ大王による「赤ちゃん抹殺令」ね。

 

王位を奪われてしまうと不安になったヘロデは、東方の三博士によって《ユダヤの王》と預言されたイエスと同じ頃に生まれた赤ちゃんを、みんな殺してしまおうとしたの。

 

 

だからヨセフとマリアは赤子のイエスを連れて、エジプトへ逃げた…

 

ほとぼりがさめる頃までね…

 

 

エジプト…?

 

そういえば次の店!

 

 

その通り。

 

あなたと同じ「赤・白・黒」の服を着た女性のマネキンが飾られてる店だったわよね。

 

看板には「PHARMACY(薬局)」と書かれていたわ。

 

 

 

よく見るとスフィンクスが居るじゃんか!

 

しかも立ってるタワーはオベリスクだ!

 

完全にエジプトじゃんか!

 

 

「PHARMACY」とは「PHARAOH(ファラオ)」の駄洒落ね。

 

ちなみに、あの正座してる女性は、エジプトの女神イシス(Isis)がモデルよ。

 

 

 

どひゃ〜!

 

赤いバンダナ、座ってる土俵、上半身と下半身の捻り方…

 

どれも完全にイシスだよ!

 

 

ちなみに聖母マリアの原型は、このイシスだという説がある。

 

イシスは処女のまま息子ホルスを身籠り、赤子ホルスを抱く母の姿で描かれることが多いの。

 

これがそのまま聖母マリアのイメージに転用されたと言われているのよ。

 

だからジーン・ケリーは最敬礼したのね…

 

 

 

ズコっ!

 

 

さて、次は「MUSIC STUDIO」の前ね。

 

だけどここは、割とあっさり流されるの。

 

 

 

なんでだろう?

 

 

イエスの少年時代とちゃうか?

 

聖書でもほとんどスルーやんけ。

 

 

私もそうだと思うわ。

 

少年時代のイエスは、どんなだったかよくわかっていない。

 

唯一『ルカによる福音書』で、ユダヤの成人式バル・ミツバの際に、イエスがエルサレムで三日間も行方不明になるという出来事が描かれている。

 

その時12歳のイエス少年は、神殿で偉い高僧たち相手にヘブライ聖書を朗誦していたのよね。

 

それがあまりにも見事だったんで「神童だ!」と騒がれたという逸話があるの。

 

「MUSIC STUDIO」の前でのダンスは、たぶんそれのことだと思うわ。

 

他の福音書には無い特殊なエピソードなんで、『雨に唄えば』でも軽めに流したんでしょう…

 

 

そんで次のエピソードといえば…

 

 

いよいよ、あれだよね…

 

荒野で叫ぶ人の登場だ…

 

 

そうね。

 

次の場面は二軒の店がセットになってるの。

 

まず「Millinery Shop(婦人帽子店)」…

 

 

 

いきなり生首か!

 

ストレート過ぎるやろ!

 

もっとオブラートに包め、オブラートに!

 

『洗礼者ヨハネの首を持つサロメ』ルーカス・クラナッハ

 

 

いきなり初球から直球ド真ん中で攻めて来た恰好よね。

 

この映画の監督も務めたジーン・ケリーは、たいした演出家だと思うわ。

 

そして「婦人帽子店」の隣には「本屋」があるの。

 

ショーウィンドウには「FIRST EDITION(初版)」と書かれてるわね。

 

これは洗礼者ヨハネが「前駆者(イエスに先立つ者)」と呼ばれることを指している…

 

 

 

「いきなり生首」のインパクトが強過ぎて、そんなきれいごとは頭に入ってこないよな…

 

 

そして二軒の店の間には、勢いよく雨水を放出する排水管が「これ見よがし」にあるの…

 

もうおわかりよね…

 

 

ここでバプティズムやらないで、いつやるの!

 

今でしょ!

 

 

 

ジーン・ケリーも豪快に行ったわよね。

 

しかも両脇に十字架を配置するという周到ぶり…

 

 

そして大量に水を浴びたジーン・ケリーは、その精神の高揚のまま、広い車道へ飛び出してゆく…

 

これも何をやってるのか意味わかるわよね?

 

 

 

ヨハネによる洗礼の後に行った「広い場所」といえば…

 

 

荒野の試練や。

 

 

さすが教官に鍛えられてるだけあるわね。飲み込みが早いわ。

 

車道をぐるっと回って来たジーン・ケリーは、歩道の縁石の上を「綱渡り」のように歩くの。

 

たまに落ちたと思ったら、すぐに上がったりを繰り返しながらね…

 

 

 

アハハ!

 

これは『ルカによる福音書』第4章にある、荒野での悪魔による「第三の誘惑」だね。

 

「もしあなたが神の子であるなら、ここから下へ飛びおりてごらんなさい。『神はあなたのために、御使たちに命じてあなたを守らせるであろう』とあり、また、『あなたの足が石に打ちつけられないように、彼らはあなたを手でささえるであろう』とも書いてあります」

 

 

そのまんまやんけ。

 

 

そしていよいよダンスシーンもクライマックス。

 

いよいよイエスの処刑よ。

 

 

早!

 

 

ジーン・ケリーは「MOUNT HOLLYWOOD ART SCHOOL」の前にあった大きな水たまりで大暴れをするの。

 

水を激しく蹴り上げながらね。

 

そしてそれを警官が怒った顔でジッと見てるのよ…

 

 

 

神殿の宮清めと、それに激怒したサンヘドリンの長老!

 

 

 

そうね。

 

その他にもコイン問答とかラザロの蘇りとか色々あったんだけど、イエスはこれで人々の怒りを買い、死刑になってしまった。

 

ジーン・ケリーも両手を軽く広げて十字架のポーズをとって、おどけてみせるの…

 

 

そしてまた歩き出すんだけど、向こうからひとりの男がやって来る。

 

ジーン・ケリーはその男をつかまえて何やら話すのよね…

 

 

そして男はジーン・ケリーが持っていた傘をさして歩き始めるの…

 

手ぶらになったジーン・ケリーは、ひとり濡れながら去って行く…

 

 

この最後に行われる「傘の受け渡し」の意味はわかるかしら?

 

 

最後にイエスが誰かに渡すもの?

 

そんなのあったっけ?

 

 

ドアホ!あるやんけ!

 

『スリー・ビルボード』の時に何遍も出て来たの忘れたんか!

 

鍵や!ペトロの鍵や!

 

 

ああ〜!

 

 

 

実はジーン・ケリーが持つ「傘」にも「天国の鍵」が投影されていたのよ。

 

途中わざとスルーしたんだけど、街灯に抱き着くシーンがあるのよね。

 

その時にジーン・ケリーは「傘の柄」を「ペトロの持つ鍵」に見立ててるの…

 

 

 

『スリー・ビルボード』のミルドレッドといい、『雨に唄えば』のジーン・ケリーといい…

 

この使徒ペトロの肖像画が好きなんだな…

 

 

そうね。この絵はよくネタにされるみたい。

 

ところでジーン・ケリーの役名で何か気付かない?

 

映画『雨に唄えば』でジーン・ケリーは「Don Lockwood」という役名なの…

 

 

ロックウッド…

 

木の鍵…

 

 

だから「木製の傘の柄」を「鍵」に見立てたのね ( 笑 )。

 

 

まいっちんぐ!

 

 

では最後に今までのことを踏まえて、もう一度ジーン・ケリーのダンスを観ながらお別れしましょう。

 

映画史上最もリズミカルかつユーモラスに描かれたイエスの生涯を堪能あれ。

 

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

『雨に唄えば』と『スタア誕生』は見せ方が違うだけで実は全く同じストーリーってホント? 前篇

  • 2019.01.20 Sunday
  • 08:04

 

 

 

 

 

おかえもん、なかなか部屋から出て来ないね…

 

もう5時間も籠りっきりだよ…

 

 

せやな。

 

ただ待っとるのも飽きてきたわ。

 

 

じゃあ読者からのお便りでも読もうかしら?

 

 

いいね〜!読んで読んで!

 

 

「おかえもんさんの深読み解説をいつも楽しみにしています。ところでいつもワーワー言ってる子供と鶴は何者ですか?なぜ毎回いるのですか?教えてください」

 

 

 

ズコっ!

 

オイラは瓦版小僧ええじゃろう!

 

そんでもってワイは戯作者ツルヤ ナンボク!

 

もともとはうちら二人が主役だったんだぞ!

 

なのにいつのまにか、あのオッサンが表舞台に出てきてデカい顔し出したんだ!

 

 

教官は恥ずかしがり屋のくせに態度が大きいのよね…

 

さて、こんなお便りも来てるわ。

 

 

「おかえもんは何でも聖書と結びつけるしか能がないんですか?バカですか?」

 

 

 

ズコっ!

 

そんなの読むなよ!おかえもんが聞いたらまた落ち込むだろ!

 

さっさとゴミ箱に棄てちまえ!

 

 

まったくひどい話よね…

 

でも、なまじ映画通ぶってる人ほど実は映画のことを何もわかっていないことって多いのよ…

 

特に日本人は…

 

 

どゆこと?

 

 

映画に限らずキリスト教文化圏の芸術作品が、どれだけ聖書の影響下にあるのか正しく理解できてる人は少ない…

 

とても残念なことよね…

 

 

確かにおかえもんはいつも口を酸っぱくして言ってるよな…

 

「ユダヤ・キリスト・イスラムのアブラハムの経典の民は、経典を通して世界を見、物事を考える」って…

 

 

まさにその通り。

 

彼らと経典は切っても切れない関係。長い年月の中でもはや血肉と化しているのよ。

 

なのに日本人はそこに気づかない…

 

たとえ気づいていたとしても、宗教に変なアレルギーがあるから、そこを突き詰めて考えようとしない…

 

作品の本質に目を向けず、作者の意図を理解してないのに、ただ「名作だ!傑作だ!」と騒ぎ立てているの…

 

 

そこまで言うか?

 

 

たとえば、これとか…

 

映画ファンならずとも、誰もが「映画史に残る名シーン」だと思ってるでしょ?

 

あなたたちも知ってるわよね?

 

 

 

馬鹿にするなよな!

 

『Singing in the Rain(雨に唄えば)』がミュージカル映画史で1,2を争う名シーンだということは、映画ファンじゃなくても常識だ!

 

 

でも、このシーンでジーン・ケリーが「何」を表現しているのかまでを理解している日本人は、おそらくほとんどいないと思うわ…

 

ただ漠然とダンスの動きだけを追ってるだけで、その「意味すること」まで考えてる人はいないと思うの…

 

 

意味すること?

 

なにそれ?

 

 

やっぱりね…

 

仕方ないわ。私が解説してあげる。

 

そもそもこの映画のタイトル『雨に唄えば』の「雨」とは、「主イエス・キリストの降臨」のことを指しているの。

 

聖書でも「主の降臨」は「雨」に喩えられるから、ある意味「そのまんま」なんだけど。

 

 

じゃあこの歌も、そうゆうことなのか?

 

 

そうよ。

 

この『雨に唄えば』を歌って踊るシーンで、ジーン・ケリーは「イエス・キリストの物語」を表現してるの。

 

「受胎告知」から「十字架での死」までをね…

 

 

 

 

ホントかよ!?

 

初耳だぞ、そんなこと!

 

 

これだけ有名なシーンが正しく理解されていないなんて信じられないわ…

 

歴代映画解説者の怠慢だとしか言いようがないわね。

 

 

そんな炎上しそうなこと言ってないで、早く教えてくれよ!

 

 

ちなみに『雨に唄えば』と『スタア誕生』が、実は全く同じテーマを扱った映画だということは知ってるわよね?

 

描き方が違うだけで、実は全く同じストーリーだってことを…

 

 

 

そうなのか?

 

そういえば、おかえもんはいつも「スタア誕生は旧約の世界にイエスが出現して《主の交代》が行われ、新約の世界が始まる物語」だって熱く語っていたけど…

 

 

教官の言う通りよ。

 

『雨に唄えば』と『スタア誕生』は「旧約から新約の世界へ」がテーマなの。

 

両作ともヒロインは「人々を魅了する歌声を持ちながら、境遇に恵まれなかった女優」なんだけど、これってイエス・キリストの投影なのよね。

 

そして両作ともに「歌えない往年のスター」が退場して物語は終わる。

 

これって「旧約の主」のことなの。

 

旧約時代、そしてイスラムでもそうだけど、主は歌わない。《声》を発することはないの。

 

主は宇宙で唯一の完全な存在で、人間はあまりにも不完全な創造物であるから、人間には《主の声》を直接聞いて理解することは出来ないのよね。

 

だから《主の声》は「ラッパや雷」などの、耳をつんざかんばかりの轟音に喩えられるのよ。

 

そういうわけだから、主は人間に何かを伝えるときにスピーカーを選ぶの。いわゆる預言者ってやつね。

 

預言者だけが《主の声》を脳内で人間の言語にすることが出来るってわけ。

 

 

なるほど、そうゆうことか…

 

確かに「歌えない往年のスターが退場して終わる」って、何か意味あり気だったもんな…

 

 

両者の名前でも一目瞭然よ。

 

『スタア誕生』では「ノーマン・メイン」だったわね。

 

これは「人間ではない・主」という意味…

 

「人間ではない主」が退場して「人間でもある主(イエス)」の時代が訪れるってことなの。

 

 

ああ、そうか!

 

 

そして『雨に唄えば』では「Lina Lamont」という名前だった。

 

「La Mont」は英語にすると「ザ・山」よね。

 

聖書で「ザ・山」といえば「シナイ山」のことなの。

 

旧約の主は歌えなかったから、モーセを指名してシナイ山に登らせ、歌詞をモーセの脳にイメージとして送って石板に書き記させたことは有名な話よね…

 

 

 

せやったんか…

 

そういや、どっちの映画でも「歌えない往年のスター」が恥をかく「ステージ上でのハプニング」が描かれとったな…

 

 

そうね。あれは実に興味深い描写だったわ。

 

まず『雨に唄えば』のほうだけど、こちらはストレートに「主の役割の交代」が描かれている。

 

人間の声で直接人々に歌いかける《新しい主》の出現ね。

 

 

 

なるほど!

 

じゃあ袖口で幕を引っ張り上げる三人は…

 

 

それは想像にお任せするわ。映画を観て、彼らの役割を考えてみて。

 

次に『スタア誕生』の「ステージ上でのハプニング」だけど、こちらはウィットやユーモアが利いた、かなり高度な名シーンだと言えるわね。

 

ジュディ・ガーランド演じるヒロインは、両脇に男性ダンサーを従えて歌っているんだけど、振付を見ればわかるように、これは「ゴルゴダの丘」の再現になっている。

 

両脇の男性二人は、イエスと共に磔になったディスマスとゲスタスよ。

 

 

『磔刑図』アンドレア・マンテーニャ

 

 

3つの十字架のポーズ、モロにやってるし…

 

そういえば『雨に唄えば』でも似たようなシーンが…

 

 

 

『雨に唄えば』が1952年の公開で、ジュディ・ガーランド版『スタア誕生』は1954年の公開…

 

1937年のオリジナル版『スタア誕生』にはこんなシーンはなかったから、明らかに『雨に唄えば』の影響を受けているわね…

 

 

じゃあジュディ・ガーランドの『スタア誕生』は『雨に唄えば』のパクリってことか!?

 

 

でも『雨に唄えば』も1937年の『スタア誕生』から多くのヒントを得ているから、そうとも言えない…

 

言ってみれば、この両者は「双子」みたいなものね。

 

別作品だけど、何から何までそっくりなの。

 

 

なるほど…

 

 

イエスは十字架の上で《主》に語り掛けた。

 

そして《主》は、いつものように何も答えなかった…はずなのに、『スタア誕生』ではステージの袖口からひょっこり姿を現してしまうの…

 

天上界(袖口)はもう大騒ぎね。

 

地上世界(客席)の人間たちも最初は唖然としてたけど、ジュディ・ガーランドの咄嗟の「二人羽織」が見事すぎたもんだから、最後には拍手喝采するの(笑)

 

 

父と子による二人羽織…

 

あれがキリスト教誕生の瞬間だったのか…

 

 

そういうこと。

 

あのシーンを考えた人、天才だと思うわ。

 

 

『雨に唄えば』では十字架シーンはないの?

 

 

安心して、ちゃんとあるから。

 

デビー・レイノルズ演じるヒロインのキャシーが、スタジオ内で脚立に登らされるシーンがあったわよね?

 

あれがゴルゴダの丘の十字架シーンの投影なの…

 

 

 

そういえば、おかえもんもカズオ・イシグロ『日の名残り』徹底解説の時に言ってたな…

 

小説版『日の名残り』の冒頭シーンで主人公スティーブンスが図書室で脚立に登っているのはイエスの磔刑の投影だって…

 

『日の名残り』という物語はイエスの生涯を逆再生したものだからそうなっている、って力説してたっけ…

 

 

 

『スリー・ビルボード』でも、あったやんけ…

 

 

 

西洋の小説や映画で主要キャストが意味有り気に「梯子」に登ったら、かなりの確率でそれは「十字架」の投影である可能性が高い…

 

覚えておいて。

 

 

ぶ〜らじゃー!

 

 

それじゃあ、そろそろ『雨に唄えば』の有名過ぎる「あのシーン」を解説しようかしら。

 

たぶん日本初かもしれないから、パンツの穴かっぽじってよく聞いて頂戴。

 

 

せんせー!

 

それパンツじゃなくて「耳の穴」だと思いま〜す!

 

 

あ…

 

 

んも〜

 

頭の中に花笠君の花柄畑がインプットされちゃうぞ!

 

 

 

いったいどれだけの映画ファンがこのネタを理解するというのかしら…

 

こんなことしてるから生真面目な人たちの神経を逆撫でし、怒りを買ってしまうのよ…

 

 

仕方ないぞ!

 

うちらのモットーは「かたいことはやわらかく、むつかしいことは愉快に」だから!

 

 

そうだったわね…

 

それが教官の深読み流儀…、講義でも口癖のように言ってたわ…

 

より多くの人々に深読みの感動を伝えるには、そうじゃなきゃいけないって…

 

 

じゃあさっさと「あのシーン」の解説してちょんまげ!

 

 

このペースで行くと文字数制限に引っ掛かりそうなので、後篇でたっぷりと話すわ。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

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エピローグ第3話「笑(手と手)後篇」『THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI(スリー・ビルボード)』徹底解剖

  • 2019.01.16 Wednesday
  • 13:09

 

 

 

 

 

 

おかえもんが部屋に籠ってから、もう2時間だよ…

 

居たら居たでウザいけど、居ないとやっぱり淋しいね。

 

 

せやな。過去記事も、もう読み飽きたわ。

 

エピローグ編:第2話『笑(手と手)』

 

 

それじゃあ、久しぶりに予告編でも見る?

 

 

 

これも見飽きた。もう何万遍も見たわ。

 

 

じゃあ、もう一度《深詠み》でもしてみようかしら?

 

 

よっ!待ってました、そのセリフ!

 

 

ガタガタ…

 

 

例によって早!

 

 

ガタガタガタガタガタガタ…

 

 

今度こそ頼みますよ!

 

映画『スリー・ビルボード』の真相に迫る《深詠み》をお願いします!

 

神様仏様、花笠クリスティ様!

 

 

ピタッ。

 

 

 


 

おんどりゃ、なめくさって…

 

前回と同じ《深詠み》やんけ!

 

おのれはホンマもんのポンコツ深読みエージェントや!

 

 

おかしいわね…

 

こんなこと私の深読み人生で初めてだわ…

 

 

それじゃあ、もしかして…

 

うちらがまだ見落としてる「何か」が隠されている、とか?

 

 

何かって何や?

 

 

たとえばさ…

 

実はこれが、死んだアンジェラの想いを詠ったものだとか…

 

 

アホか。

 

確かにアンジェラは「自分の命」っちゅう大切な物をなくした。

 

せやけど「気づいたのが遅かった」はないやろ。

 

いくらアンジェラは頭がちょっと足りん子とはいえ、自分の命がなくなったことに気づかんアホがおるか!

 

 

 

それはそうだけど…

 

 

それに「Youの他には何にも要らないよ」の「You」は誰やねん?

 

死ぬ一週間前に「一緒に暮らしたい」と言っとった父チャーリーか?

 

いくら何でも19歳の娘が「パパの他には何にも要らない」はヤバ過ぎやろ!

 

それともアンジェラの精神年齢は9歳女児並みとでも言うんか!?

 

『パパと呼ばないで』の杉田かおる並みか!

 

 

 

そ、そこまで否定しなくても…

 

試しに言ってみただけだよ…

 

 

ちょっと待って…

 

 

なんやポンコツ?

 

 

もし…アンジェラに…

 

恋人がいたとしたら…

 

 

恋人?

 

 

もしアンジェラに…

 

「他には何にも要らない」ってくらい、思い詰めていた相手がいたとしたら…

 

 

ええ!?

 

 

驚くことかしら?

 

19歳なんですもん、そんな人がいたって全然おかしくはない…

 

いえ、むしろあの年頃でそういう人がいないほうが変よ…

 

私だって19の頃は教官から「ドジでノロマな亀」と呼ばれながらも…

 

 

へ?

 

 

な、何でもないわ…

 

とにかく…

 

あれだけ愛情に飢えていた子なんだから、そういう人がいてもいいと思わない?

 

 

まあ、そう言われてみれば…

 

 

せやけど、何で映画に出て来んのや?

 

もしそんな奴おったら、物語の重要人物やんけ。

 

 

そうなんだけど…

 

 

火サスや土曜ワイドだと、そうゆう人って自分も被害者ぶってるけど実は真犯人だったりするんだよね。

 

結婚を迫られたとか、妊娠中絶を断られたとか、実は不倫関係で「私たちのことを公にしてやる!」って言われたとか。

 

 

よう知ってるな。

 

せやけど今どき、そんな古典的な動機を使う脚本家はおらへんやろ。

 

大映ドラマの世界や。

 

 

ねえ…

 

ちょっと待って。

 

私の《深詠み》がもし仮にアンジェラの想いだとしたら、恋焦がれる相手として当てはまる人物がひとりだけいるわ…

 

 

え?誰?

 

 

その人物は…

 

アンジェラがいくら好きになって思い詰めても、決して自分のものにはならない人…

 

そして、夜中の3時が朝になって、仕事を休んだ人…

 

 

ま、まさか…

 

 

ウィロビー署長よ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「笑」の冠部分「竹」とは、竹のことではなく…

 

「高く掲げた両手と揺れる手首」

 

 

そして下の「夭」とは…

 

「奇声を発しながら恍惚とした表情で笑みを浮かべ、艶めかしく体をくねらす女」

 

 

つまり漢字の「笑」とは、巫女がトランス状態になり、神を体内へ迎え入れる状態を象形文字にしたもの…

 

まさに天岩戸のアメノウズメのように…

 

『岩戸開く』草場一壽(@Amazon)

 

 

これなら確かに主題歌『Buckskin Stallion Blues』の歌詞も納得できる。

 

Some look like they'll cry forever

Tell me what they laughter means

ある者はずっと泣き叫び続けるように見える

その笑みの意味を教えて

 

主題歌で歌われる人物は、泣き叫んでいるように見えたけど、そうじゃなかった…

 

実は恍惚の笑みを浮かべていたんだ…

 

肌も露な姿で…

 

両手を組んだように上げて…

 

 

つまり「アンジェラ殺害事件」は…

 

 

レイプではない!

 

 

おそらく…

 

ウィロビーとの手錠を使った拘束プレイだったんだ!

 

その最中に何らかの出来事が起こり、さらにウィロビーが吐血して、二人はパニックに陥った…

 

そしてアンジェラは偶発的な何かで死亡…

 

 

 

なんてこった…

 

だから「手首」だったんだ…

 

同じ日にミルドレッドとディクソンが「手首」を痛めて、それをアバクロンビー署長が心配したのは、「手首」に注目せよというサインだったんだ…

 

 

アンジェラが徹底的に燃やされた理由は「吐血跡」だけじゃなくて「手首」の傷跡を消すためでもあったんだ…

 

おそらく何らかの出来事でアンジェラが亡くなった時、彼女の手首には手錠の傷跡が残っていた…

 

きっと最後に激しく暴れたせいだろう…

 

だからウィロビーは調査ファイルにあった「手首の写真」をじっくり見ていたんだ…

 

「俺に結び付くような痕跡は完全に消したはずなのに、なぜミルドレッドは感づいた?」と…

 

 

 

 

なんてこった…

 

死んだアンジェラとウィロビー署長は、誰も知らない不倫関係にあったんだ…

 

『Buckskin Stallion Blues』の歌詞も、これのことを言っていたんだな…

 

If three and four was seven only
Where would that leave one and two?

3+4の答えが7しかなければ

1と2はどうすればいいの?

 

イギリスのわらべ歌『MAGPIE』によれば

 

3は女、4は男、7は秘密…

 

そして1は悲しみ、2は喜び…

 

 

二人の関係を誰にも言えないことの辛さを歌っていたんだ…

 

 

しかしなぜ、こんな重要なことが徹底的に隠されていたんだ?

 

脚本を書いたマーティン・マクドナーは、何の意図があってこんな手の込んだことを…

 

 

 

考えろ…

 

答えは必ずどこかに隠されている…

 

この深読みを、さらに深めるんだ…

 

まだ誰も覗いたことのない、深淵の闇の奥深くまで…

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

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全米映画興行収入ランキング(1/11〜13編)2019

  • 2019.01.14 Monday
  • 20:29

 

 

 

 

 

 

お待っとさんでした。

 

毎週月曜恒例のBOX OFFICE全米週末映画興行収入ランキングの時間です。

 

2019年一発目は1/11〜13のトップ10だよ。

 

 

 

1)THE UPSIDE

 

$19.6M ($19.6M) 1週目(初)

 

 

2)AQUAMAN

 

$17.3M ($287.9M) 4週目(⇩) 

 

 

3)A DOG'S WAY HOME

 

$11.3M ($11.3M) 1週目(初)

 

 

4)SPIDER-MAN: into the Spider-Verse 

 

$9.0M ($147.8M) 5週目(ー)

 

 

5)ESCAPE ROOM

 

$8.9M ($32.4M) 2週目(⇩)

 

 

6)MARY POPPINS RETURNS

 

$7.2M ($150.7) 4週目(⇩)

 

 

7)BUMBLEBEE

 

$6.8M ($108.5M) 4週目(⇩)

 

 

8)ON THE BASIS OF SEX

 

$6.2M ($10.6M) 3週目(初)

 

 

9)THE MULE

 

$5.5M ($90.6M) 5週目(⇩)

 

 

10)VICE

 

$3.3M ($35.9M) 3週目(⇩)

 

 

 

 

1位は『ジ・アップサイド』だい!

 

 

 

『最強のふたり』のリメイクやんけ。

 

 

 

その通り。

 

記録的な大ヒットとなったフランス映画『Intouchables』のハリウッド版だ。

 

 

『ジ・アップサイド』は2017年の作品って書いてあるね。

 

なんでだろう?

 

 

2017年の秋に映画祭に出品されたあと、2018年の3月に一般公開予定だったんだ。

 

でも製作した映画会社のワインスタイン・カンパニーが「セクハラ問題」で破産してしまい、劇場公開が流れちゃったんだよね。

 

そして投資会社が新オーナーとなって、ようやく公開にこぎ着けたというわけ。

 

 

ワインスタイン兄弟も、ある意味「最強のふたり」やったけどな…

 

 

さて、2位は『アクアマン』だい!

 

 

 

もう日本以外の国では一通り公開が済んだようだ。

 

日本でも数十億円のヒットになるだろうから、世界累計で11憶ドル突破は堅いね。

 

 

3位は『ア・ドッグズ・ウェイ・ホーム』だぞ!

 

 

 

そのまんまカタカナにすると「’s」なんか「犬たち」なんかわからへん。

 

『犬、帰る』でエエやろ。

 

 

菊池寛か!

 

 

4位は『スパイダーマン:スパイダーバース』だね。

 

 

 

もうええっちゅうねん。

 

 

5位は『エスケープ・ルーム』だぞ!

 

 

 

 

 

謎の空間に閉じ込められた人々が深読みしながら脱出する映画だったね。

 

日頃の深読み鍛錬を試すには打って付けの映画だと思う。

 

日本では今のところ劇場公開は未定だから、ぜひ「深読みブーム」を巻き起こす意味でも全国ロードショーしてほしい。

 

 

6位以下も全部紹介済みだね。

 

 

それではまた来週。

 

 

あっさりやな。

 

無駄口のひとつでもしたらええやろ。

 

 

今週の僕はとても忙しいから。

 

じゃあ、また。

 

 

 

 

 

『A DOG'S WAY HOME』

 

監督:チャールズ・マーティン・スミス

 

原作・脚本・製作:W・ブルース・キャメロン

 

音楽:マイケル・ダナ

 

出演:アシュレイ・ジャッド、ジョナ・ハウアー=キング、エドワード・ジェームズ・オルモス、アレクサンドラ・シップほか

 

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

エピローグ第2話「笑(手と手)」『THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI(スリー・ビルボード)』徹底解剖

  • 2019.01.14 Monday
  • 11:24

 

 

 

 

 

はい、おかえもん。

 

ちょうど近所の図書館にあったよ。

 

この中央公論社のチェーホフ全集<3>でいいんだよね?

 

 

 

そうそう、これこれ。ありがとう。

 

それでは僕は半日ほど部屋に籠るから、あとのことはよろしく。

 

くれぐれもドアの前で僕の気を散らすようなことはしないように…

 

わかったね?絶対だよ…

 

 

あんまりしつこく念を押されると、ダチョウ俱楽部…

 

 

そういうの要らないから。

 

 

じょ、冗談や…

 

オッサンの気が済むまで調べもんしたらええ。

 

ワイらはのんびりと過去記事でも読み返して待っとるわ。

 

エピローグ編1「WILL」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

さてと、まずは「笑」のことから調べようか…

 

お釈迦さまとWILLは『スリー・ビルボード』を読み解く鍵が「笑」にあると言ってたな…

 

確かにラストシーンで流れる主題歌の歌詞も「笑」に関するものだった…

 

サビで繰り返し「その笑みの意味を教えて」と歌われるんだ…

 

Pretty songs and pretty faces
Tell me what their laughter means
Some look like they'll cry forever
Tell me what their laughter means

 

 

それにしても不思議な歌詞だ…

 

「ずっとCRYしているように見える人もいるけど、その笑みの意味を教えて」だもんな…

 

泣いたり叫んだりしてるように見えるけど、実は笑っている…ってこと?

 

どういう意味なんだろう?

 

この映画は「笑」が鍵だと言うけど、いったい僕は何を見逃しているんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

もうそろそろやろな。

 

オッサンが部屋から出てくるのは。

 

 

まだ30分も経ってないよ(笑)

 

 

せやけど別に部屋に籠らんでもええと思わへん?

 

三人寄れば何とやらって言うやんけ。

 

いや、花笠君もおるさかい四人や。文殊さん以上の知恵が出るかもしれへん。

 

これぞまさに知恵の高速増殖炉や。

 

 

そういうシュールな冗談はよして頂戴。

 

教官はひとりで深読みに集中したいのでしょう。

 

 

やっぱりアレやるか、アレを…

 

 

ちょっと待って…

 

なぜ私がストリップまがいのことなど…

 

 

 

なに変な想像しとんねん。《深詠み》のことや!

 

ワイらでオッサンより先に答えを見つけようっちゅうハナシをしとるんや!

 

 

あら、そっち…

 

 

それ名案!

 

うちらで先にアンジェラ殺人事件の真相を究明して、おかえもんをビックリさせてやろうよ!

 

 

ガタガタ…

 

 

相変わらず早!

 

 

ガタガタガタガタガタガタ……

 

 

はい、アコギをどうぞ!

 

 

ピタッ

 

 

 

ん?なんだこれ?

 

 

アンジェラ殺人事件の真相を《深詠み》せえ言うたんやで。

 

娘を失ったミルドレッドの切ない想いをストレートに歌えなんて言うとらん。

 

とんだポンコツ深読みエージェントやな。

 

 

舐めた口を利かないで頂戴。

 

私の《深詠み》の精度は 99.99%を誇る…

 

 

残りの0.01%はどうなったの?

 

 

それは…

 

 

ああっ!

 

 

 

ど、どうしたの!?花笠君…

 

 

だ、大丈夫…

 

ちょっと…思い出しただけ…

 

 

思い出した?何を?

 

 

いいの、私の話は…

 

さあ深読みを始めましょ。レッツ深読み!

 

 

でも深読みも何もさ…

 

ミルドレッドが娘アンジェラへの愛に「気づいたのが遅かった」って後悔するだけの内容じゃんか…

 

 

ホンマやで。

 

毎日が「君が居ないということの繰り返し」かつ「君が居るということ以外の全て」とか言うとったけど、ただ「言い換え」しただけの歌詞や。

 

同じやんけ!って突っ込みたくなったわ。

 

 

確かに、そうだけど…

 

「君の他には なんにも要らない」って大袈裟過ぎないかしら?

 

 

それくらいの勢いだったよ。あの落ち込み方は。

 

 

でも彼女には息子のロビー君もいるのに…

 

「君の他には何も要らない」は、ちょっと言い過ぎだと思うの…

 

 

それは言葉のアヤっちゅうもんや。

 

細かいこと言い出したらキリがない。

 

多少のことには目ぇつぶらんと何事もスムーズにまわっていかへん。

 

 

それに「君はきっと仕事を休むだろう」というところも…

 

劇中でアンジェラが仕事をしてたような話は一切なかったような…

 

 

考えすぎだってば ( 笑 )。

 

きっとミルドレッド自身のことだよ。夜遅くまで飲みに行ってたしね。

 

帰ってきて神父さんと議論したのが午前3時だったんだ。

 

そして次の日は仕事を休んだ (笑)

 

 

ちゃうで。

 

次の日は歯医者に行って、そのあと出勤しとったやんけ。

 

そんでウィロビー署長に「太った歯医者暴行容疑」の件で任意同行を求められたんや。

 

劇中でミルドレッドが仕事を休む描写は一度も出て来んかった。

 

ウィロビーに「いくつも裁判を抱えたら仕事行けへんなるな。どないする?」って言われたことはあったけどな…

 

詠みが映画と矛盾しとる。

 

やっぱりポンコツ深読みエージェントや。

 

 

そんなことないわ!

 

私の《深詠み》は 99.99%の精度を…

 

 

そういえば…

 

午前3時かどうかわからないけど…

 

深夜遅くから明け方近くに色々あって、次の日仕事を休んだ人がいたね。

 

 

は?誰や?

 

 

ウィロビー署長。

 

 

アホか。

 

自殺したんやさかい仕事を休むのは当然やろ!

 

どないして出勤せえっちゅうねん!

 

 

 

でも、それだと辻褄が合うわ…

 

あれがウィロビー夫人アンの想いを詠んだものなら…

 

 

確かに「気づいたのが遅かった」だもんね。ソファでのんびり寝てたから。

 

 

せやけどアンにも二人の娘がおるんやで。

 

「君の他には何にも要らない」はないやろ。

 

オカンがそんなこと言うとるの娘が聞いたら将来確実にグレるわ。

 

それにアンは脇役や。アンを深読みすることに何の意味があるんや?

 

 

そうよね…

 

やっぱり私の《深詠み》が間違っていたのかしら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

う〜む…

 

さっぱりわからない…

 

「笑」が鍵って、どういうことなんだ…

 

 

こういう煮詰まった時は、全く違う視点から考えてみるといいのかもしれないな…

 

あの時お釈迦様の声は、僕の頭の中にイメージとして聞こえてきた…

 

「笑」という文字がくっきりと浮かび上がってくるように…

 

もしかしたら、文字としての「笑」について考えろってことでもあったのかもしれない…

 

 

漢字のことなら、まずは王安石の『字説』だ…

 

どんなことが書いてあるのか調べてみよう…

 

 

ええと…

 

笑は竹冠だから…

 

 

あった!

 

どれどれ…

 

 

 

ええ!?

 

 

「笑」の元の形は、竹冠に「犬」だって!?

 

 

「竹竿で叩かれた犬が尻尾を丸めてビクビクする姿を皆で笑った」が由来!?

 

 

なんだそれ!?

 

笑うどころかWILLがまたあの顔で激怒しそうな内容じゃないか!

 

(イメージ)

 

 

 

ブルル…

 

あの顔を思い出すだけで身震いしてくる…

 

『スリー・ビルボード』に「犬」は鳴き声以外では登場しないから、これは違うよな…

 

しかも別の学者たちから「王安石の《笑》解説は深読みし過ぎ」と批判されているらしい…

 

どうやら「笑」の由来には他にも説があるみたいだな…

 

どんなものがあるんだろうか…

 

 

 

あった、あった…

 

ん?

 

 

 

ええ!?

 

「笑」は竹冠ではないだって!?

 

 

「笑」の「竹」は、竹ではなく…

 

「高く掲げた両手と揺れる手首」を表す!?

 

 

そして「夭」は…

 

「奇声を発しながら恍惚とした表情で笑みを浮かべ、艶めかしく体をくねらす女」だと!?

 

 

なになに…

 

これは古代のシャーマン(巫女)が神や霊を体内に呼び込むときの様子を象形文字化したもの?

 

 

なんなんだ、これは…

 

まるで天岩戸のアメノウズメじゃないか…

 

『岩戸開く』草場一壽(@Amazon)

 

 

これがいったい『スリー・ビルボード』と何の関係が…

 

 

あ…

 

 

も、もしや…

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

エピローグ1「WILL」 『THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI(スリー・ビルボード)』徹底解説

  • 2019.01.13 Sunday
  • 08:13

 

 

 

 

 

ヒュ〜〜〜〜〜〜

 

 

 

ああ、待ってくれよ…

 

いったいどこまで行くというんだい…

 

ちなみに前回を読んでない人はコチラをどうぞ…

 

 

 

 

ヒュ〜〜〜〜〜〜

 

 

 

ハァ…ハァ…

 

しかし急に森がひらけたと思ったら、あたりいちめんが蓮の池じゃないか…

 

こんな真冬なのに桃色の花を咲かせている…

 

しかも何という巨大な蓮の花なんだ…

 

ひとつひとつが、まるでコンビナートのガスタンク並みの大きさ…

 

いったいここはどこ…?

 

 

ん?

 

なんだろう、この美しい音色は…

 

 

 

うわあ!眩しい!

 

なんだこの光は!!!!

 

 

 

よく来ましたね、おかえもんとやら…

 

待っていましたよ…

 

 

 

きょ、巨大な蓮の花の上に、きょ、巨人サイズのお釈迦様が!

 

しかも、なんという気高い美しさ…

 

も、もしや…あなたは…

 

かの大女優、高峰三枝子様では!?

 

 

 

違います ( 微笑 )。

 

 

 

で、では…どなたなのですか?

 

 

 

それは言えません ( 困 )。

 

 

 

ん?隣にいるのは、さっきの白い犬!?

 

僕をここまで導いた犬は、お釈迦様のペットだったんですか!?

 

 

 

黙れ小僧!

 

ペットと呼ぶな!パートナーだ!

 

 

 

ヒィィ…すみません!

 

 

 

わかればいい。

 

 

 

だけど…

 

なぜ僕はここへ…?

 

 

 

それはあなたが一番わかっているはずです。

 

あなたが強く求めたのですよ。

 

 

 

僕が?

 

僕はただ、少し西へ旅にでも出ようかと…

 

 

 

なぜ、旅に出ようと思ったのですか?

 

 

 

それは…

 

何だか…疲れちゃったんです…

 

ここ一週間、いろんなことがあり過ぎて…

 

何でも知ってるお釈迦様だからもちろん御存じかと思いますが、今年の正月三が日まで、僕は全くの無名ブロガーでした…

 

一日平均100アクセスくらいでしたから、かなりの無名っぷりです…

 

それが突然、TwitterでインフルエンサーにRTされて、あれよあれよと桁が3つも跳ね上がったんですよ…

 

 

 

まさにシンデレラストーリーですね。

 

お金を払ってでもそうなりたいと願う人は大勢いると聞きます。

 

 

 

だけどその分、批判も多くて…

 

いえ、批判ならまだいいのですが、言い掛かりや誹謗中傷に近いものまで…

 

これまで僕のブログは誰にも相手にされていなかったので、ずいぶんとノンキにやって来れました…

 

だけどPC画面の向こうに、いつも数万人単位の目があると思うと、なんだか急に怖くなってきたんです…

 

そして、そのことばかりが頭を離れなくなってしまって…

 

僕は自分がやっていることの意味がわからなくなってきました…

 

こんな辛い思いまでして「おかえもん」を演じることに、何の意味があるんだろうと…

 

僕はこんな運命を望んでいなかったのに、なぜこんなことになったんだろうと呪いもしました…

 

なんだか全てが虚しくなってしまいそうで…

 

 

 

黙れ小僧!

 

人生わかったような口を利くな!

 

 

 

ヒィィ…すみません…

 

 

 

あまりむつかしく考えなくてもいいんじゃないでしょうか?

 

それに、あなたは批判されても当然なのですから…

 

 

 

え?

 

 

 

あなたは『スリー・ビルボード』徹底解説で「手」を抜きましたね?

 

なぜ最終回後篇で最後に大事な部分を端折ったのですか?

 

 

 

 

あ、あれは…文字制限の3万字で…

 

 

 

最終回を前中後篇に分けるという「手」もありましたよね。

 

なぜそうしなかったのですか?

 

 

 

あの時はまだ書いてても反響が全然なくて…

 

だからもういい加減終わらせて、次の『GATTACA(ガタカ)』へ行きたかったんです…

 

 

 

それでは「徹底解説」が聞いて呆れますね ( 微笑 )。

 

あなたはチェーホフの小説『The Shooting Party(猟場の悲劇)』が『スリービルボード』を読み解く重要な鍵だと書きました。

 

その小説は、ちゃんと読みましたか?

 

 

 

い、いえ…

 

ストーリーの類似性を確認するために流し読みした程度です…

 

あいにく英書でしたし、じっくり読む時間も労力もなくて…

 

 

 

それではいけませんね。

 

せっかく世界で初めて『スリー・ビルボード』という映画の核心に近付けたというのに…

 

あなたはアンジェラ殺害事件の真相に、「手」がかかるところまで来ていたのですよ…

 

 

 

し、真相に手がかかるところまで?

 

やっぱり僕はまだ何か見落としていたんですか!?

 

 

 

とてつもなく重要なものを、な…

 

 

 

お、教えてください!

 

それはいったい何なんですか!?

 

 

 

そんな目では決して見えないでしょう…

 

目を見開きなさい。

 

そして、しっかりと前を向くのです。

 

 

 

喝!

 

 

 

ああっ!

 

 

 

やればできる ( 笑 )。

 

 

 

やればできる ( 笑 )。

 

 

 

だけど目を見開いたところで何かが変わるようには思えません…

 

今さら何か新しいものが見えるわけでもなく…

 

 

 

( 笑 )。

 

 

 

( 笑 )。

 

 

 

なぜ、ただ笑っているだけなのですか…?

 

その意味を教えてください!

 

いったい僕は何を見落としていたのでしょうか!?

 

 

 

まだ気付きませんか?

 

( 笑 ) ですよ。

 

 

 

笑?

 

 

 

さっきから馬鹿の一つ覚えのように「オウム返し」ばかりしおって。

 

映画のラストシーンで流れる主題歌『Buckskin Stallion Blues』のサビでも繰り返されるだろう?

 

 

Tell me what their laughter means

笑みが何を意味するか教えて

 

 

これがこの映画のすべてを物語る。

 

 

 

 

「笑」が、この映画のすべて…?

 

 

 

そうです。そしてよく考えるのです。

 

あなたは映画の中で重要なことをいくつか見落としています。

 

「徹底解説」と言いながら、なぜかスルーしているものがありますよね?

 

何らかの意味があるとしか思えないようなアイテムや描写を…

 

 

 

確かに、ちょっとよくわからないものがいくつかありました…

 

たとえば…

 

ペネロープが手のひらを広げる不思議なポーズとか…

 

 

ディクソンとミルドレッドが同じ日に手首を軽く捻挫して、それをアバクロンビー署長に心配されたり…

 

 

あと…

 

ディクソンが虫メガネでずっと観察してた、なんだかよくわからない人形とか…

 

 

ピクニックをした水辺になぜか残されていた、服を着たクマの人形とか…

 

 

そしてウィロビー夫妻の最後の会話の場面でも…

 

なぜ気持ち悪くて寝込んでいた妻アンが「ゲロの臭い」を消すためにデオドラントをしたのか…

 

普通なら余計気持ち悪くなりそうなのに…

 

そしてなぜウィロビーはキスしたあとに「ズルをしたな」と笑ったのか…

 

というか、映画の中でキスがあの時しか出て来ないのも不自然な感じがしました…

 

何度もウィロビー夫妻は揃って登場するのに、キスしたのはあの時だけなんですよ…

 

 

今あらためて思い直せば、あの夫婦の会話はすべてが違和感だらけでした…

 

なぜ妻アンは「ファッキン」を連発してまで「馬を撃ち殺してやりたい!」などと言ったのでしょう…?

 

そしてなぜ「ミスター・ウィロビー、あなたのコックは最高よ」なんて卑猥な言葉を…

 

しかもウィロビーが「それはシェイクスピアの芝居のセリフか?」と尋ね、「オスカー・ワイルドよ、おバカさん」なんて答える無意味なやり取りをしたのでしょう…?

 

あんなセリフはシェイクスピアにもオスカー・ワイルドにも無いのに…

 

 

あと妻のアンがこの時だけウィロビーのことを「お父さん」と意味有り気に呼ぶこともな。

 

 

 

ああ、それも違和感がありましたね…

 

そして妻アンが最後に笑顔でする「目隠し」も…

 

 

ウィロビー夫妻による最後の会話は…

 

何から何まで違和感だらけのシーンでした…

 

そしてウィロビーが自殺する直前に「オスカー・ワイルドか」と呟いて笑みを浮かべるのも…

 

 

 

 

なぜスルーした?

 

「目に映るすべてのものはメッセージ」はお前の座右の銘だろうに…

 

 

 

やっぱり僕が違和感を感じたところには…

 

何か深い意味が隠されているのか…

 

 

 

すべては ( 笑 ) の中にあります。

 

Tell me what their laughter means

 

( 笑 ) の意味をよく考えるのです。

 

それが『スリー・ビルボード』という物語の、すべての謎を紐解く鍵なのですよ。

 

 

 

すべての謎を紐解く鍵…?

 

 

 

さあ、もといたところへ帰るのです。

 

あなたを待っている人たちが大勢います。

 

 

 

でも、ここからどうやって帰れば…

 

来た道もわからないというのに…

 

 

 

「 WILL 」の背に乗って行くがよい。

 

 

 

WILL?何ですかそれ?

 

 

 

WILLとは、わしのことだ。

 

やわらかく言えば「い・し」だな。

 

 

 

い…、し…?

 

ああ、意思とか意志のことですね。

 

 

 

いいから乗れ。

 

一気に下界まで降りるから、しっかりと掴まっていろ。

 

振り落とされんようにな…

 

 

いいか?では行くぞ!

 

 

 

さようなら、お釈迦様!

 

本当にありがとうございました!

 

おちこんだりもしたけど、僕は…

 

 

げんきです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン。

 

忘れものを、届けに来ました。

 

 

 

うわーーーー!

 

なんだよ、この犬!?

 

白戸家のお父さんか!?

 

 

 

ただいま、みんな…

 

心配かけたね。

 

 

お、おかえもん!

 

なんかスッキリした顔になってる!

 

 

教官…今までどこに?

 

 

 

いや、散歩してたらちょっと迷子になっちゃって…

 

ここにいるWILLに送り届けてもらったんだ…

 

あれ?

 

WILLは?

 

 

 

ああ!もうあんな空高くに!

 

 

 

 

ピュ〜〜〜〜〜〜〜

 

 

はい!

 

 

 

ねえねえ、おかえもん…

 

あの犬、何者?

 

 

さあね…

 

彼らが何者かなんて、どうでもいいことだ…

 

 

彼ら?

 

せやけど、いったいどこに行ってたんや?

 

やっぱり宇佐神宮か?

 

 

さあね ( 笑 )。

 

あれが何処かなんて、僕にとってはどうでもいい…

 

だって僕にはもっと考えなければならないことがあるんだからね…

 

ちょっと半日ほど部屋に籠らせてもらうよ。

 

集中して調べ物をしたいんだ。絶対に邪魔をしないでくれ。

 

 

急にどうしたんですか、教官?

 

何か気になることでも?

 

 

うん…

 

こんなこと言うと驚くかもしれないけど…

 

僕は大きな勘違いをしていたかもしれないんだ…

 

 

大きな勘違い…ですか?

 

 

ウィロビー署長は…

 

アンジェラをレイプしていないような気がする…

 

 

ええ〜〜〜!?

 

じゃあウィロビーは犯人じゃなかったの!?

 

何だったんだよ、今までの解説は!

 

あれだけ偉そうに解説しといて…

 

もう恥ずかしくて街を歩けないじゃんか!

 

 

いや、間違いなく彼が犯人だよ…

 

アンジェラ殺しのね…

 

 

ハァ!?

 

わけわかめ!

 

 

その確証を掴むために部屋に籠るんだ。

 

くれぐれもドアの前で僕の気を散らすようなことはしないように…

 

わかってるね?絶対に、だよ。

 

ではでは。

 

 

 

やっと帰って来たと思ったら、以前に増して頭がおかしくなってる…

 

なんてこった…もうこのブログも終わりだよ…

 

 

教官…

 

そういう伏線の張り方はホントやめてください ( 困 )。

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:映画

エピローグのプロローグ 『THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI(スリー・ビルボード)』徹底解説

  • 2019.01.12 Saturday
  • 13:35

 

 

 

 

 

おかえもん、どこ行っちゃったんだろ…

 

もう丸二日、何の連絡もない…

 

 

どっかで野垂れ死んどるんとちゃうか?

 

 

縁起でもないこと言わないでよ!

 

ただでさえ、ここ数日おかえもんは浮かない顔して溜息ばかりついていたんだから!

 

あの、日の本一の能天気男がだよ!

 

 

せやったら、拗ねてどこかの洞穴にでも籠っとるとか…

 

 

天岩戸のアメノウズメか!

 

 

 

ハロー、張りネズミさんたち!

 

今日も絶好の深読み日和ね。

 

 

ああ!花笠君!

 

おかえもんがまだ帰って来ないんだよ!

 

 

あら、そう。

 

 

お前は近所で一番の鬼女か!

 

ちょっとは心配くらいしてもええやろ!

 

 

大袈裟ね ( 微笑 )。

 

教官は「深読み名探偵」よ。二三日すがたを消したからって心配するほどのことかしら?

 

それに推理小説でも名探偵が姿を消した時って、クライマックスへの前フリみたいなものよね?

 

名探偵が次に姿を現す時には、全ての謎が解き明かされると相場は決まってるの。

 

 

確かにそうだけどさ…

 

 

は、花笠君、アレやってくれへんか?

 

あんたの特異技《深詠み》を…

 

それでオッサンの身に降りかかる未来を深読みしてくれや…

 

 

え?私が教官を深詠み?

 

 

それ名案!

 

もし死んでたら未来は無いから《深詠み》できないはずだもんね!

 

 

縁起でもないこと言うなボケ!

 

 

確かにやってみる価値はありそうね…

 

まさか教え子である私が教官を《深詠み》する日が来るなんて、想像したこともなかったけど…

 

 

お願いします!

 

花笠クリスティ様!

 

 

ガタガタ…ガタガタ…

 

 

早!もう始まった!

 

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタ…

 

 

ああ!楽器楽器!

 

あちらのピアノをどうぞ!

 

 

ピタッ

 

 

 

 

WILL?

 

 

 

「署長は死んだけど、これも貼る?」とか縁起でもないスクショを貼らないでよ!

 

 

せやけど今回の《深詠み》はごっつ短いやんけ…

 

ええところで終わりくさってからに…

 

もっと聞かせろや!

 

 

そんなこと言われても( 困 )。

 

私の《深詠み》にはショートバージョンの時もあるの…

 

なぜそうなるのか詳しい事情はわからないんだけど…

 

 

まあせやけどオッサンが生きてることだけはわかったな。

 

 

ええ。

 

もうすぐ教官は「何か白いもの」に導かれて「蓮の池」に辿り着く…

 

そしてそこは、とても神々しい場所…

 

まさに「神宮」と呼ぶに相応しいような…

 

 

蓮の池?神宮?

 

宇佐神宮か?

 

 

 

もしくはUSAかも!

 

 

 

なんでやねん。

 

 

かーもん べいべー あめりか!

 

 

もうええわ!

 

ディクソンやミルドレッドみたいに手首痛めても知らんで!

 

 

 

でもなんで二人は同じ日に片手首を痛めたんだろうね?

 

しかも、それをどっちもアバクロンビー署長に指摘させるなんて、演出的になんか意味があるのかな?

 

 

知るかボケ!

 

今はそんな深読みなんかしとる場合か!

 

 

あなたたちは無邪気でいいわね。

 

この歌の秘密も知らないで…

 

 

秘密?

 

 

なぜラスト近くで「インベーダー」がアップで映し出されるのか、意味わかってる?

 

 

 

アメリカがインベーダーゲームを作ったからじゃないの?

 

 

ちゃう…

 

作ったのは日本企業のタイトーや…

 

アメリカには孫正義が持ち込んだ…

 

まだソフトバンクを立ち上げる前の留学時代に…

 

 

じゃあ何で?

 

 

それはここでは言えない…

 

ただ、「INVADER」とは「侵略者」という意味…

 

そして私もその片棒を担がされた…とだけ言っておくわ…

 

 

へ?

 

 

あの頃私は若かった…

 

世の中のことなんて何も知らず、ただひたすらに純粋過ぎたの…

 

「君の《深詠み》は世界平和実現に不可欠だ」なんて言葉を真に受けてしまって…

 

 

いったい何をしてたの?

 

花笠君はCHA(中央深読み局)で…

 

 

やめましょうね、私の話は…

 

ここで私がすべてを話してしまったら、読者に迷惑がかかるわ…

 

たまたまこのブログを読んでいただけなのに、アメリカへ入国する際に「ちょっと別室へ…」と連行されてしまったりしたら…

 

 

そんな大袈裟な…

 

それこそ深読みのし過ぎじゃないの…?

 

 

彼らの深読みの恐ろしさを侮ってはいけない。

 

 

マジかよ…

 

 

そんなことよりまずは教官の居場所を深読みしましょ…

 

さっき私が見た《深詠み》に、もっと手掛りが隠されてるはず…

 

 

おかえもん…

 

いったいどこで何をしてるんだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おかしいな…

 

 

もう何十時間も歩いているような気がするんだけど、この鬱蒼とした森からいっこうに抜け出せない…

 

 

諸事情から《深読み探偵おかえもん》であることに悩んだ僕は、旅に出ようと決意した…

 

 

そして旅立つ前に冥途の土産として、アップリンク渋谷で『スリー・ビルボード』を観たんだ…

 

 

それまではアマゾンビデオで買ったものをPC画面で見ていたから、最後くらい映画館のスクリーンで観ておこうと思ったわけで…

 

 

あれは実に感慨深い2時間だった…

 

 

なにせ映画館でゆっくり映画を観たのも15年ぶりのことだったしね…

 

 

だけどアップリンクを出たあとの僕の胸の中には、得も言われぬ違和感があった…

 

 

確かに僕の深読みでストーリーを追うと、すべてが丸く収まるように感じられる…

 

 

死んだアンジェラは、その存在を随所でアピールしていた…

 

 

でも僕の中では「何か」が引っ掛かっていた…

 

 

もしかして僕はとんでもなく重大なことを見落としてるんじゃないかと不安になってきたんだ…

 

 

そして僕はちょっと足を伸ばして神宮の杜でも散策しようと思った…

 

 

考えごとをするには、静寂の空気に包まれた場所が最適だから…

 

 

だけど、歩けども歩けども、どこにも辿り着けない…

 

 

まるで同じ場所をぐるぐると回ってるみたいなんだ…

 

 

もう何十時間も…ずっと…

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

おや?

 

こんなところに犬が…

 

全身真っ白で、まるで光り輝てるみたいだな…

 

なんて神々しい犬なんだろう…

 

ほら、いい子だからこっちへおいで…

 

 

 

 

ヒュ〜〜〜〜〜〜

 

 

 

ああ!待って!

 

ちょっと待ってくれよ!

 

いったいどこへ行くんだ!?

 

待ってくれったらーーーー…

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

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